SonarSound Tokyo: The Japanese acts

Daisuke Tanabe(2010年度レッドブル・ミュージック・アカデミー参加者)

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―音楽的なバックグラウンドを教えて下さい。プロデューサーになられる以前に何か楽器はやられていましたか?

Daisuke Tanabe:実はそれほどまでの音楽的なバックグラウンドってないんですよ。ピアノとかギターはがじりましたけど、自分のやりたい事が出来なくてすぐ挫折してました。

―16歳の頃から音楽をプロデュースされていたそうですが、どのようなものだったのでしょうか?

Daisuke Tanabe:ハードコアテクノですね。

―始められた当初、影響を受けられた特定のアーティストはいましたか?

Daisuke Tanabe:色々なタイプの音楽を作っているんだけど、聴いたらこの人だとすぐ分かるようなアーティストに影響を受けてました。Aphex TwinとかMouse on Marsとか細野晴臣さんとかその他にも大勢。

―もし誰かに今お持ちのトラックの中から一曲だけ聴かせるとしたらどれを選ばれますか?そしてその理由は?

Daisuke Tanabe:その前にもしその人と話す事が出来たら、まずは話をして聴かせるのはその後にしたいですね。

Tanabeさんの音楽を漢字一文字で表すとしたら?

Daisuke Tanabe:祐でしょうね。

―Tanabeさんの音は他の多くのビートメーカーが出すものとはまた全く違いますね。曲を作られる際意識していることは?

Daisuke Tanabe:その時の感情を表すようにしていますし、色んな種類のものを作りたいと思ってます。だから他のビートメーカーが作っているようなものを近い将来作るかもしれないですね。

―去年度のレッドブル・ミュージック・アカデミーの参加者Yosi Horikawaさんと親しいと聞きましたが、ご一緒に音楽を作られたりもするんですか?

Daisuke Tanabe:Yosiは日本ですごく特異な存在で、彼の作品は本当に素晴らしいと思います。一度二人でアンビエントのライブセットをやったんですけど楽しかったですね。機会があったらまた是非彼とコラボしたいです。

―最近では海外でプレイされる事も多いようですね。特に思い出に残ったライブはありますか?

Daisuke Tanabe:海外でのライブはいつも特別なので毎回いい思い出を作ってます。Sonar Barcelonaは去年のハイライトでしたね。

―世界中にいいアーティストのネットワークをお持ちのようですね。同士と呼べる人はいますか?

Daisuke Tanabe:そうですね、世界中に友達が出来ました。今KidkanevilとMay Rooseveltと一緒に作業しているので、彼らとは特別に仲がいいですね。

―現在の東京のシーンにおいていいところとはなんでしょう?

Daisuke Tanabe:日本の至る所で若い世代の人たちがエキサイティングなものを作っている事とみんなの新しい音楽に対してのレスポンスが非常に速い事、そういうところはいいと思います。

―では反対に東京のシーンにおいてダメなところはなんでしょう?

Daisuke Tanabe:アンダーグラウンドな音楽があまり受け入れられないところでしょうか。日本のミュージックシーンにおいて大きな課題だと思います。海外では受け入れられているのに、残念ながら日本ではまだまだなアーティストが本当に多いです。

―今年のSonarSoundで要チェックなのは? Daisuke Tanabe:難しいですね、一つだけは選べないです。ヤバいアーティストが多過ぎなんで。

―KidkavenilとのKidsukeコラボはどんなきっかけで生まれたのですか?その音源は日の目を見ることはありますか?

Daisuke Tanabe:彼のリミックスを手がけた後でそういう話をし始めたんです。お互いスタイルこそ違いますけど、音楽的な面では似てるし、その異なるスタイルを合わせたら面白いだろうなって思ったんですよ。まだ作業途中で、完成にはほど遠い感じですけど。年末か来年初め位には出せたらいいなって思ってます。多分今度のSonarでちょっとKidsukeやっちゃうかもしれないです。すごく楽しみです!


4月21日(土)、22日(日)に開催されるSonarSound Tokyo2012の詳しい情報はこちら

soundcloud.com/daisuketanabe
Twitter: @daisuketanabe



インタビュー ジェイムズ・ハッドフィールド
編集・翻訳 さいとうしょうこ
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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