2014年10月23日 (木) 掲載
神楽坂上、交番の向かいにひっそりと佇むカフェ、マンヂウカフェ ムギマル2。外観は、壁を覆うツタの中に埋もれてしまいそうなほど小さな古民家だが、中に入り靴を脱ぎ、急な階段を昇ると、広々とした緑溢れる縁側のような、田舎のおばあちゃんの家のような、癒しの空間が広がっている。古びた床の上に脚を伸ばして寛いでいると、「チリン」という微かな鈴の音が響く。何かと思い覗いてみると、窓際でムギマル2の看板猫、トンが眠っていた。
ここから鈴の音が聞こえる
鈴の音の正体は猫だった
トンは看板猫としての職務を全うすべく、日々この明るい縁側で昼寝に勤しんでいる。寝ている猫は起こさないのがパブリックキャットのルールなので、熟睡するトンを横目にこのカフェで人気のマンヂウとコーヒーを楽しんでいると……いつの間にかトンが起きてこっちを見ていた。
寝起きで少し機嫌が悪そうなトン。トンはかつて、母猫マツ子と兄弟の寸とともにムギマル2で暮らしていたが、マツ子の亡き今は寸と兄弟2匹でムギマルの看板猫をしている。何故トンという名なのかというと、茶色い鼻の寸に比べ、ピンク色の鼻がブタに似ているからだそうだ。この日、寸は出かけていたが、トンは窓際でずっと昼寝。訝しげにカメラを見つめたあと、丁寧に毛繕いをしてまた深い眠りについた。
名前:トン(♂)
勤務先:マンヂウカフェ ムギマル2
看板猫になるまでの経緯:母猫マツ子の子どもとしてこの店で産まれて以来、看板猫として日々励んでいる。
—1日のスケジュール—
12時頃 開店
21時頃 閉店
※出かけていることも。
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