世界の音楽フェスティバル50

東欧、北欧、アフリカ、アジアまで。世界各地の野外音楽イベント

世界の音楽フェスティバル50選

タイムアウトのグローバルミュージックチームが世界中の音楽フェスティバルからベスト50を選出。壮大なスケールのダンスミュージックフェスティバルから、ハイセンスなインディーロックの祭典、森の中で行われる秘境系イベントまで、各国のタイムアウトエディターが選出した独断と偏見のランキングだ。日本からもいくつかのイベントがランクインしている。気になる海外フェスを探して、夏休みのプランに組み込んでみるのも良いだろう。

50.The Great Escape

場所:ブライトン(イギリス)
開催時期:5月中旬


『ザ・グレート・エスケープ』は、輝かしいモッズ、ロッカーズの過去に対する、ブライトンに残る最後の許容だ。イベントをより良いものにするために、毎年50の候補地から開催を探している。2015年はSkepta、Mumdance & Novelist、Alabama Shakes、Kate Tempest、Ibeyi らが出演した。


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49.Weather Festival

場所:パリ(フランス)
開催時期:5月下旬〜7月上旬


ベルリンのウェアハウスの冷たい鋼鉄の捕獲網については忘れよう。最近では、狩りを行うようなパリの森で、テクノ愛好者が熱狂的なレイビングを行っている。『ウェザー・フェスティバル』の開催地は、Bois de Vicennesにある森林に覆われた土地。3万5千人以上が参加し、70のダンス演技が披露され、3日間の巨大なレイブを行われる。5つのステージでマイナーなテクノから新しいディスコなどがひっきりなしにプレイされる。不都合な点としては、バーの列が長いこと。2015年はApollonia、Ben Klock、Cassy、Derrick May、Four Tet & Floating Pointsらが出演した。


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48.Green Man

場所:ブレコンビーコンズ(イギリス)
開催時期:8月下旬


ブラックマウンテンがある田園地帯で行われる、イギリスの最高のフェスティバルのひとつが、『グリーン・マン』だ。このロケーションは完璧にエコフレンドリー。家族連れにも優しく、素晴らしい食べ物や飲み物もある。今年はHot Chipや、St Vincent、そしてSuper Furry Animalsが出演する。


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47.Electric Daisy Carnival

場所:ラス・ヴェガス(アメリカ)
開催時期:6月中旬


地球上で最も特別な場所のひとつであるラス・ヴェガスで行われる『エレクトリック・デイジー・カーニバル』。観客は合成麻薬やスプレーにまみれ、レーザーが乱射されるナイトクラブでプレイする、億万長者DJたち。ネオンとベースサウンドを浴びたら、なにかが始まる。しかし、その後は、心の洗濯と、冷たいシャワーを必要とするかもしれない。

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46.Mutek

場所:モントリオール(カナダ)
開催時期:5月下旬


Musée d’art contemporain de Montréalという現代美術の美術館の中で開催されるので、『Mutek』をフェスティバルと呼ぶには知的過ぎるかもしれない。出演陣は先鋭的なエレクトロニックミュージックアーティスト、Andy Stott、Adrien Sherwood、Tyondai Braxton、James Holden、Steffiといった面々が集う。


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45.Tomorrowland

場所:ブーム(ベルギー)
開催時期:7月下旬


巨大なEDMのどんちゃん騒ぎを行う場合、『トゥモロー・ランド』と競争できるのは『ULTRA』ぐらいのものだろう。今や10年以上に渡り、世界の大物DJたちを惹き付けてきた同イベント。パーティーの規模は年々大きく、また環境も良くなり続けています。ステージは全部で15。火山、巨大なディスコボールに大きい蝶々や、おびただしい量の紙吹雪が舞う。


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44.Indietracks

場所:ダービーシャー(イギリス)
開催時期:7月下旬


教会と蒸気機関車の中でインディーロックのライブが堪能できる『Indietracks』。今年はThe Pains of Being Pure at Heartや、Baker Island、Chorusgirl、Colour Me Wednesday、そしてThe Go!Teamらと踊りまくろう。


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43.頂

場所:静岡
開催時期:6月上旬


絵のように美しい駿河湾沿岸で開催されるこのフェスティバルは、バイオディーゼル燃料によって運営されていて、ゴミに関しても徹底的な管理を行っている。出演バンドはすべて日本のバンドで、彼らの音楽は我々の日本の音楽に対する期待に一撃を与えてくれる。すべてがありふれたJ-POPや西洋のコピーという訳ではないということを教えてくれるのだ。トロピカルなダブバンドのリトルテンポ、KUMURI、ライムスター、手嶌葵やアン・サリーといった宝石のごとき歌声の歌手たち、そして祝祭的なジャズバンドの渋さ知らズオーケストラ。夕方〜夜にかけては蝋燭のみを照明に使った「キャンドル・タイム」 が行われ、中納良恵とBEGINが出演した。


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42.Montreux Jazz Festival

場所:モントルー(スイス)
開催時期:7月


『Montreux Jazz Festival』の主催者は、様々な音楽シーンから出演者を選ぶことが好きなようで、参加者は価格について抵抗を感じるかもしれないが、ロックやヒップ・ホップ、ナイトクラブのセッションから、洞窟のパーティーに至るまで、手に余るほどのフリーコンサートで、有名アーティストの演奏を楽しめる。2015年にはレディー・ガガ、トニー・ベネット、ライオネル・リッチーやケミカル・ブラザーズなどの重鎮や、ジェイムス・ブレイクや、フォールズといった気鋭アーティストも出演する。


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41.Lake of Stars

場所:マンゴチ(マラウィ)
開催時期:9月下旬


マラウィ湖の青い湖水と金の砂が、この魔法のアフリカンフェスティバルのロケーションとなる。自然の恩恵に恵まれながら、湖の日の出は本当に感動的で、安いビールを楽しみながら味わう、優れた音楽が盛りだくさん。国際色豊かな音楽、地元のタレント、パーティを行うDJなどが一緒になてイベントを盛り上げる。今年はYoung Fathers、Danny Kalima、Gwambaなどが出演予定。


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40.Villette Sonique

場所:パリ(フランス)
開催時期:5月下旬


ラ・ヴィレット公園で7日間に渡って行われるフェスティバル。その内の2日間は、外で行われる無料の演奏があるので混み合う状況になる。ロックがいろいろなジャンルの演奏と衝突を行うのが『Villette Sonique』の醍醐味。壮大なガレージロックであるThe Gories、Thee Oh Sees、内省的なフォークのGrouper、Sun Kil Moonや、Cabaret VoltaireとCarter-Tutti-Voidが織り成すインダストリアルなエレクトロニカなど、幅広い面子が揃う。


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39.Meadows in the Mountains

場所:ロドピ山脈(ブルガリア)
開催時期:6月中旬


この小規模なフェスティバルは、ブルガリアのロドピ山脈の腰を抜かすようなロケーションが舞台。ハウス、ディスコやテクノが奏でるサウンドトラックの中で、自然と心を通い合わせる機会を与えてくれる。エコへの意識も高く、木の掘っ立て小屋や、芸術展示品、地元の木材でできたステージを使用している。出演者のジャンルはファンク、ダブ、オルタネイティブ、ジャズ、カントリーなど、幅広い。おすすめは、フェスティバルが終わった後のプールパーティーだ。


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38.Way Out West

場所:ヨーテボリ(スウェーデン)
開催時期:8月中旬


ヨーテボリは水と石の空想の世界で、路面電車や運河が何世紀にも及ぶアール・デコ建築が壮観だ。この町はLittle Dragonや、Jens Lekman、the Knife、José Gonzálezなどの素晴らしい演奏家を生んだ地でもある。Slottsskogenの公園で行われる『Way Out West』は、理想的な音楽フェスティバルのひとつ。今年はCHIC FEATURING NILE RODGERSや、ベック、JONATHAN JOHANSSON、SUNN O)))といった面々が登場。ベジタリアン料理だけを提供しており、フレンドリーな環境作りに力を入れている。


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37.Fusion Festival

場所:ラーツ(ドイツ)
開催時期:6月下旬


しばしばヨーロッパの『Burning Man』と言われる通り、地方自治的で反体制文化が下地にある『Fusion Festival』は、ヌードの無政府主義者や、コスチュームを着た過激派におすすめのフェスティバル。ここではどんなことも起こりえる。開催地は使用されていない軍の飛行場。4日間のプログラムは音楽やパフォーマンス芸術が目白押しで、芸術展示品や、彫刻などが敷地に点在している。ジャンルという意味では、一般的なダンスやエレクトロニックミュージックが中心。参加者はドレスアップして、楽器を持ち込み、どこでも機会があれば演奏することを奨励されている。こちらも食べ物はベジタリアンフードのみ。


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36.The Labyrinth

場所:新潟県
開催時期:9月中旬


デビッドボウイの80年代の空想映画へのトリビュートフェスティバルではなく、日本の新潟の青々とした山々でくつろげる、エレクトロニックミュージックのフェスティバル。以前は徹底した重厚なレイヴだったが、最近はより落ち着いた雰囲気が出ていて、パーティーをするには最適な環境といえる。最先端の音響システムからはテクノや実験的な音楽が飛び出す。外国からの参加者用に割り当てられているチケットは全体の5%だけなので、行きたい人は早めにチェックだ。


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35.Outside Lands

場所:サン・フランシスコ(アメリカ)
開催時期:8月上旬


『アウトサイド・ランズ』の魅力はなんといってもロケーション。このフェスティバルはアメリカで最高のもののひとつ。率直な意見として、なぜ人は大きなフェスティバルのために、わざわざ砂漠や田舎の農村地帯に行くのだろうと、不思議に思うことがある。今年はエルトン・ジョン、サム・スミス、ブラック・キーズ、ケンドリック・ラマー、ウィルコなどが出演。そして、ハイクオリティなフードの数々は絶対に食べるべき。


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34.タイコクラブ

場所:長野県
開催時期:5月下旬


最先端のエレクトロニカ好きのオタクやダンサーが集う、長野県の山腹で行われるフェスティバル。東京からも車で簡単にアクセスでき、国際的なアーティストと日本のアーティストの競演はなにを差し置いても観たいものだ。2015年はエレクトロニカのカリスマAutechreや、ジャズピアニストでプロデューサーのRobert Glasper、日本のテクノレジェンドである石野卓球らが出演。

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33.Bahidorá

場所:クアウトラ(メキシコ)
開催時期:2月中旬


フェスティバルであり、カーニバル、流行好きのハニートラップ『Bahidora』は24時間ぶっ続けのパーティー。環境が素晴らしく、出演者は椰子の木で囲まれた輝く青い川のすぐ隣で演奏する。多くの参加者は、羽が付いたヘアスタイルとビーチ衣装に身を包み、のんびりと楽しんでいる。音楽のジャンルは、注意深く選択されたインディー、エレクトロニカやヒップホップ。今年は、Coco Rosie、ModeselektorやDe La Soulが出演。また、『Bahidora』は世界で唯一、フェスティバルでサーカスやカヤックの技術を学ぶことができる場所である。


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32.Outlook

場所:プーラ(クロアチア)
開催時期:9月上旬


アンダーグラウンドなダンスミュージックから広がる枝は、ハウス、テクノ、ダブステップ、レゲエ、ヒップホップやグライムと多岐に渡るが、『Outlook』はそのすべてが集まるヨーロッパで最大のサウンドシステムカルチャーのフェスティバル。青く輝くアドリア海のプーラの街に建てられた、2000年前のローマ建築や19世紀の見捨てられた要塞というシチュエーションも、驚くべき舞台だ。2015年のラインナップも素晴らしく、 Jurassic 5、Beenie Man、Run the Jewels、Dusky、Kururpt FM、Bad Company UK、Kate Tempest、Loefahといった面々。ベースミュージック愛好者にとっては、見逃せない祭りだ。


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31.Fuji Rock festival

場所:新潟県
開催時期:7月下旬


バンドを見るためにケーブルカーで山登りが必要なフェスティバルというものは珍しい。しかし、『フジロック』は特別なのだ。夢のようなステージに到着するための20分のケーブル移動の旅はそれだけの価値がある。このフェスティバルの規模がどれだけ広大であるかを知る良い指標でもある。日本で最大の規模を誇り、苗場リゾートの美しい緑の環境が舞台。メインのグリーンステージは行きやすい場所にあるのもありがたい。今年は、フー・ファイターズとミューズがヘッドライナーを務め、deadmaus 5、FKA Twigsらが出演。エバーグリーンな美しき音楽を奏でるTodd RundgrenやBelle and Sebastianも見逃せない。


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30.Vive Latino

場所:メキシコシティー(メキシコ)
開催時期:3月中旬


毎年、世界中のラテン、スパニッシュ系のバンドが集まる、メキシコシティーの『Vive Latino』。ラテン系の雰囲気が濃いが、多様な国籍やジャンルも歓迎されている。2015年のラインナップは特に多岐に渡り、メタル王のMastodonた、南アフリカのラップグループ Die Antwoord、マッドチェスターの生き証人であるHappy Mondaysらが出演する。


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29.Field Day

場所:ロンドン(イギリス)
開催時期:6月上旬


ロンドンの人々にとって、『Field Day』は天の恵みといえる。テントなどのかさ張る荷物を持って長い移動を行う必要のないフェスティバルが、ついに誕生したのだ。ビクトリアパークを舞台にした『Field Day』では、2日間に渡り美味しいクラフトビールを味わい、夜明けまでパーティーをし、帰りたくなったら夜のバスで家に帰ることができる。こうした利便性もさることながら、やはり目玉になっているのは音楽。2015年は再始動したシューゲイザーバンドのRideや、パティ・スミス、Run the The Jewelsなどは注目だ。会場のフードエリアでは、ロンドンで最高の屋台フードが食べられる。


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28.Roskilde

場所:ロスキルド(デンマーク)
開催時期:6月末〜7月初頭


「大規模フェスティバル」然とした宣伝と、毎年出演するトップグループ、例えば、2015年はポール・マッカートニー、Disclosure、Florence and the Machine、Pharrell Williamsなどが挙げられるが、そうした内容にも関わらず、『Roskilde』には奇妙な理想郷のような雰囲気がある。収益は音楽や、文化、人道支援を行う組織のために使われ、残った食べ物は、ホームレスの施設に寄付される。会場では無料の飲み物が支給されるので、太陽の中で踊りすぎた後は、ぬるいペットボトルの水を買うのに数百円も支払う必要もない。St Vincent、Run The Jewels、Nicki Minajなどの素晴らしいラインナップも出演する。


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27.Isle of Wight Festival

場所:ワイト島(イギリス)
開催時期:6月中旬


60年代の終わりから70年代前半、ボブ・ディランやジミ・ヘンドリクス、マイルス・デイビスや60万人の参加者を集めたあの『ワイト島フェスティバル』という、反体制文化の象徴だった同名ののフェスティバルとは比べることはできないにしろ、2015年の『Isle of Wight Festival』には、ブラーやThe Black Keys、Billy Idol、Kool & the Gang、そしてStiff Little Fingersにまで渡る黄金のオールディーズが登場。中でも、日曜のヘッドライナーには、新体制となりゴージャスでスマート、かつポップになったFleetwood Macが登場した。


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26.New Orleans Jazz and Heritage Festival

場所:ニューオリンズ(アメリカ)
開催時期:4月末〜


2つのメインステージでポップスターを使って客を呼び寄せ、ほかの8つのステージではザディコ、ブルース、ブラスバンド、ゴスペル、そしてもちろんジャズといったジャンルが目白押しになる。地球上で見つけられるなかで、最もカトリック的なラインナップといえる。さらに、シェフによる2つのステージではベニエやマファレッタ、伊勢えびで腹を満たすことができる。


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25.South by Southwest

場所:オースティン(アメリカ)
開催時期:3月中旬


いまやポップカルチャーを紹介する場所へと変化した『South by Southwest(SXSW)』。 スポンサーやメジャーレーベルのA&Rが大勢訪れるオースチンのこの華やかで終わりなき祭典は圧倒的な存在といえる。メキシコ料理店の前で、ストロークスという名の小さなバンドが演奏するような日々は過ぎ去ってしまったが、それでも、無料で沢山の人気バンドを観ることができるのは素晴らしい。

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24.Baleapop

場所:サン=ジャン=ド=リュズ(フランス)
開催時期:8月上旬


フランス、バスク地方の美しい海沿いの村で開催される『Baleapop』は国際的なフェスティバルというより、秘密の集会に近い雰囲気だ。入場制限があり、コンサートのうちのいくつかは、古い小学校を舞台にとてもロックンロールなんてできないような環境で、意図的に行われている。快適とは言えない環境にも関わらず、『Baleapop』は世界の実力派DJやプロデューサーを惹き付けている。なぜなら、海辺のロケーションや美味しい地元料理が最高だからだ。


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23.Secret Garden Party

場所:アボッツ・リップトン(イギリス)
開催時期:7月中旬


世界のフェスティバル参加者を驚かすおしゃれなフェスティバルのひとつである『Secret Garden Party』は、フェスティバルの開催者が快楽主義的なワンダーランドを主催するために全力を尽くし、興奮したレイバーたちは森林地帯を飛び出してはしゃいでいる。2015年はJungle、Public Service Broadcasting、Palma VioletsやRoots Manuvaなどが出演。テーマは「子供っぽいこと」だ。木の上で酔いながら、大人の常識を忘れ、自分の遊び心を解放したい。


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22.St Jerome’s Laneway Festival

場所:オーストラリア全体
開催時期:1月〜2月


「ちりも積もれば山となる」。『Laneway』は、以前はメルボルンの小さなパブで活動していた、2つ3つのバンドの集まりに過ぎなかったが、今やオーストラリアの大都市、ニュージーランド、シンガポールやアメリカで共同して開催する、オーストラリアで最大の、そして最高のフェスティバルのひとつとなった。ラインナップは常に文句が付けられないクールさで、批評家が認めるインディー系のラインナップ (『Pitchfork festival』や『All Tomorrow’s Parties』と比較される)となっている。2015年の注目は、Ariel Pink、Belle and Sebastian、FKA TwigsやFlying Lotusなど。


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21.Wilderness

場所:オックスフォードシャー(イギリス)
開催時期:8月上旬


このフェスティバルが惹き付けるのは、安物のスリルを探しているような平凡な参加者ではない。音楽に関しては、美しい湖畔のオックスフォードシャーを舞台に素晴らしいラインナップが用意されていることを約束する。2015年はBjorkや、Ben Howard、そしてGeorge ClintonがParliament and Funkadelicとして登場する。


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20.Reading Festival

場所:レディング(イギリス)
開催時期:8月後半


イギリスでもっとも歴史のあるフェスティバルのひとつ。8月の祝日がある週末にレディングとリーズで開催されている。洒落たフェスティバルにあるようなフードや、こだわりのアートピースなどのぜいたく品はここにはない。ちやほやされることは期待せず、素晴らしい音楽にひたすら陶酔してほしい。キャンプでの滞在はなかなか過酷です。タフさに自信がない場合は日帰りチケットを予約するか、快適なホテルの部屋を予約をおすすめする。


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19.Fun Fun Fun Fest

場所:オースティン(アメリカ)
開催時期:11月上旬


『South By Southwest』と『Austin City Limits』はテキサスの首都オースティンを注目の的にする。そして、オースティンの地元民はおそらくこのシーズンオフの宝『Fun Fun Fun Fest』だけは狂騒から見過ごされてほしいと考えているはずだ。革ジャンとデニムの雰囲気があり、Run the Jewelsのような硬派のラッパーがJudas Priestと肩を並べる。オースティンの秋は暖かくて優しく、King Diamondの演奏中に橋の下で飛び回るこうもりの大群を見ていると、ロックンロールの桃源郷がやってきたような心持ちになる。


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18.Lollapalooza

場所:シカゴ(アメリカ)
開催時期:7月末〜8月初頭


Jane’s Addictionのフロントマンと銀のパンツに熱狂するPerry Ferrellが1991年に初開催し、10年前にシカゴのGrant Parkを本拠地に据えた『Lollapalooza』。観客の数が6桁にまで膨れ上がるにつれ、『Lollapalooza』はどんどん若くなり続ける。会場となる300エーカーの広場には毛布を広げる場所もないが、8つのステージで行われる何百もの演奏を見るために動き続けなければならないので、心配ない。たっぷりとフェスティバルを楽しんだ後は、観客たちは何十とあるアフターパーティーに参加するために散っていく。18歳のころに戻って足を動かそう。


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17.Golden Plains

場所:ビクトリア(オーストラリア)
開催時期:5月末


『Golden Plains』は美しいタイムスリップを味わえるフェスティバル。企業スポンサーがきてどんなものにも名刺を叩きつけてるような時代より以前の賛歌である。ロゴを排し、共同体精神にこだわり、参加者は自治的な精神を損なわない限りは会場に持ち込みたいものは何でも持ちこめる。9年以上の歴史から、このフェスティバルは特別な伝統を養ってきた。中でも最も有名なのは、観客から最高の演奏をした人に敬意を表すものとして、靴やブーツを高く掲げるというもの(おそらく最低の演奏には靴を放り投げる)。


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16.Ultra

場所:ソウル(韓国)
開催時期:6月


けばけばしく、キラキラとした幸福感で地球を制覇する『Ultra』は、アルゼンチン、ブラジル、チリ、クロアチア、アメリカ、韓国、日本で連動している、絶対的な力の持つダンスフェスティバル。EDMの熱狂的ファンにとっては鮮烈なる極楽境地。伝説的なハウスDJのCarl Coxいわく、ソウルのUltraの雰囲気は最高だそうで、10万人の観客が毎年巡礼を行っているという。2015年にはSkrillex、David Guetta、Hardwell、Alessoなどをラインアップし、沢山のK-Popスターも出演。ヘッドライナーの登場が20時頃と早いため、良い席を取るには早めの到着を目指すと良い。


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15.Splendour in the Grass

場所:バイロン・ベイ(オーストラリア)
開催時期:7月末


『Splendour in the Grass』は、3万人の参加者が素晴らしい音楽や、芸術とキャンプのために北バイロンハイランドまで3日間の旅行をする定番イベント。開催地は広大で、場合によってはステージの間に20分の距離がある。暑い中でたくさん歩く可能性が高いので、水分は十分に持って行くべきだろう。スケジュールも慎重に組み立ててほしい。バンドを中心とした素晴らしいラインナップに加え、コメディーショーや、哲学的なシンポジウムなども行われる。


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14.The Garden Festival

場所:ティスノ(クロアチア)
開催時期:7月初頭


2006年に初開催された『The Garden Festival』は、クロアチアが秘めた可能性を人々に目覚めさせた。8日間に渡るDJとライブは、4つのステージから成り、Optimo、Nightmares on Wax、Ben UFOやJoy Orbisionなどが出演する。そして、透き通った輝きのアドリア海では20ものボートパーティーが行われる。残念なことに、2015年が最終回とのこと。


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13.Sziget

場所:ブダペスト(ハンガリー)
開催時期:8月中旬


ヨーロッパ最大級のフェスティバルである『Sziget』には例年約35万人が参加し、ブダペストの中心地である愛らしい島を舞台にお祭り騒ぎを繰り広げる。規模は目眩がするほど壮大な規模で、7日間にかけて50の会場で毎日200のパフォーマンスが行われる。ジャンルは幅広く、メタル、ジャズ、フォークまで、誰かがどこかで演奏しているといった状態だ。映画館やサーカス、展覧会もある。そしてもちろんブダペスト観光も忘れずに。


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12.FYF Fest

場所:ロサンゼルス(アメリカ)
開催時期:8月下旬


大きなコンサートやティーンを相手することに疲れたSean Carlsonは、2004年に自らのフェスティバルを開催し、『Fuck Yeah Fest』の原型を作った。それから10年が経過し、『FYF』はエコーパークのヒップクラブから、メジャーなイベントへと変貌を遂げた。CoachellaのサポーターであるGoldenvoiceに吸収されたが、このマイペースな2日間のイベントは地元の精神とマニアックなエネルギーを維持している。アンダーグラウンドなダンスミュージックから、ガレージ、メタルやエレクトロニックの著名アーティストが名を連ねる。


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11.Bestival

場所:ワイト島(イギリス)
開催時期:9月中旬


『Bestival』は、ワイト島の太陽の下で4日間に渡って行われる音楽イベントで、優れたラインナップに定評がある。『Glastonbury Festival』と比較されることも多いが、メインステージから離れた所では、無秩序な珍事が発生することもしばしばある。土曜日のSummer of Loveがテーマのイベントでは、忘れずに屋根裏から絞り染めのTシャツを出しておこう。


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10.Benicàssim

場所:ベニカシム(スペイン)
開催時期:7月中旬


『Festival Internacional de Benicàssim』略して『Benicàssim』が、ヨーロッパの芸術家や音楽ファンにとってもっとも永続的に人気のあるイベントのある理由は、まず開催地からほんの20分離れた所に、美しいBenicàssimの街があること。そして、街の隣には地中海のビーチがあり、サファイヤの海が二日酔いを癒し、灼熱の暑さに一息つかせてくれる。そして、全員が全員ではないが、若くて国際的な参加者たちは、イベリア人のごときクールさを持ち合わせており、男女共用のシャワーで裸になり、ここやあそこを洗いながら、あんなことやあんなことについて平気でおしゃべりする。そして、インディー系のフェスティバルの中で最も安定感のある力強いラインナップも魅力だ。


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9.Lovebox

場所:ロンドン(イギリス)
開催時期:7月中旬


色とりどりのDJやバンドを集め、ダンスやパフォーマンス、アートなどあらゆる種類のステージを用意している『Lovebox』。2015年はSnoop Doggや、Rudimental、Hot Chipなどが出演。小さいステージでは隠れた音楽の宝石を発見できる。アフターパーティーも楽しみのひとつだ。


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8.Pentaport Rock Festival

場所:仁川(韓国)
開催時期:8月上旬


通称『penta』の名前の由来はフェスティバルの5つのメインテーマからきている。音楽、情熱、環境、DIYと友情。ソウルから20マイル離れた仁川を拠点とするとするこのイベントは韓国のライブイベントでもトップのうちのひとつ。2015年はThe Prodigyや、The Kooks、韓国人ロッカーの10cmが出演予定。


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7.Burning Man

場所:ネバダ(アメリカ)
開催時期:8月末〜9月初旬


『マッド・マックス』のごときオフラインのどんちゃん騒ぎ繰り広げられるその砂漠のパーティーは、あらゆるストレスを抱えた人々、例えば陰の中傷やコーディングに疲れたシリコンバレーの金持ち、エナジードリンクを流し込みながら限りない18時間労働を続けてきた人々にとってディオニュソス教の儀式となる。出演する大物DJは直前に決定され、花火とレーザーを使った演出の措置のひとつとして出演する。


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6.Governors Ball

場所:ニューヨーク(アメリカ)
開催時期:6月上旬


ニューヨーク市で唯一のメジャーな音楽祭りは会場をオールアイランドに移し、アクセスが良好になった。アメリカのフェスティバルの中では決して中規模程度だが、真似のできない優れたラインナップを揃える。ビッグアップルの忙しさ忘れて元気を取り戻すことができる。


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5.Sónar

場所:バルセロナ(スペイン)
開催時期:6月中旬


『Sónar』は普通のダンスフェスティバルよりも特別な存在である。2015年で22回目となるこのバルセロナの3日間のフェスティバルでは、The Chemical Brothersを観た後にデジタルカルチャーについての講義に参加するといった希有な体験が可能。『Sónar』はその触毛を街の隅々まで広げ、芸術の展示品や、子供に優しいイベントを開催している。しかし、目玉は音楽。2015年には150以上の出演者がパフォーマンスを行い、AutechreやFKA Twigs、Mika Vaino、Russel Haswellなどが出演する。


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4.Latitude

場所:サフォーク(イギリス)
開催時期:7月中旬


2006年に始まり急速に立場を築いていった『Latitude』は、『Glastonbury』よりも内省的で上品な内容。会場となるのは、休暇街であるサウスウォールド近くの湖畔の田園地帯。『Latitude』の急速な成功により、過去10年でイギリス中で過剰な数のブティックフェスティバルが生じることになったが、その多くが忙しいマーケットの中で廃れ、無くなっていった。『Latitude』は、自由奔放な精神や家族連れにもフレンドリーな雰囲気を保つことで評判を得て、生き延びてきた。2013年にはBBC 6のミュージックステージが発足するほどにメインストリームへの影響力を持ち、キャバレーやコメディーの演目もスポットライトを浴びてきた。唯一の否定的側面は交通アクセスで、サフォーク州の牛にまたがって行く以外の方法ではほとんど辿り着けない。


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3.Coachella

場所:インディオ(アメリカ)
開催時期:4月中旬


コーチェラバレーの奥の、ゴルフリゾートや何百万ドルもする現代建築の家を超えた所に、快楽主義たちためのカリフォルニアの新しい中心地が現われる。砂漠の中のポロ競技場で開催される『Coachella』は、キャンプも可能だが、砂が嫌いな人は、近くのパームスプリングズの5星の宿泊施設で共同生活を送ることができる。日中のプールパーティーを見逃さないようにして、帽子と水、日焼け止めは準備しておこう。サンジャッキントの山々の後ろで見事に日が沈む前まで暑さは引かない。48時間続けてウォッカを飲んで、モッシュした後は、ヨシュアツリーナショナルパークを探検してみよう。そう、ボノのように。


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2.Glastonbury

場所:サマセット(イギリス)
開催時期:6月下旬


最近では、ブリティッシュミュージックフェスティバルの先駆者はますます祖父の世代のためのものになっている。2015年にそのしわ寄せとして出演するのは、Moody Blues、Lionel Richie、George ClintonやMotörhead。さらにはSuede、Super Furry AnimalsやThe Chemical Brothersも十分レトロな雰囲気を出すので、今年の『Glastonbury』は1995年のフェスティバルのラインナップが琥珀色に化石化したようだ。とはいえ、そこには素晴らしい生命力を見つけることもできる。特に、無秩序なキャバレーのテントや、森に点在するステージ、ピラミッドステージなどに立ち寄ってみれば分かるはずだ。規模の大きさという意味では、『Glastonbury』は地球上の快楽主義者にとっての巡礼地として残っており、いまだにイギリスのポップカルチャーにとっては重要な存在だ。


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1.Primavera Sound

場所:バルセロナ(スペイン)
開催時期:2015年5月下旬


ヨーロッパのフェスティバルシーズンをキックオフする『Primavera Sound』は、バンドの再結成や新しいタレントを見ることのできる良い機会となる。出演者は年末特番のごとく大物バンドやアーティストが目白押し。背後にはバレアレス海が広がり、まさにスペインといった赴き。目を閉じて感じるのは、ここは幸せな場所なのだということ。Caribouのおめでたい演奏を浴びながら、日焼けし、パンダのように眠る。最高の体験である。


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By Time Out Global Team
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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