2014年の音楽シーンであった21のこと

風営法、アイドル、レコード復権まで、アップデートされるシーンを振り返る

2014年の音楽シーンであった21のこと


音楽関連の話題が例年になく豊富だった2014年。日本漢字能力検定協会が発表した2014年の日本の一文字は「税」だったが、各方面で時代に合わせたアップデートや新しい動きが起こった音楽トピックを表す一文字は「躍」といったところだろうか。象徴的なニュースから、アイドルカルチャーやクラブシーンの動向、年間ベストまで、音楽を通じて2014年を振り返ってみよう。


1. 帰ってきたヒーローたち

今年は、長らく音沙汰のなかった大物アーティスト達が、シーンへカムバックを果たした。90年代、アメリカを拠点に活動し、当時のオルタナティブミュージックにおいて強烈な存在感を放った日本人女性2人組のユニット、チボマットが本格的に活動を再開。15年ぶりのリリースとなったアルバム『ホテル・ヴァレンタイン』を引っさげ、国内各地でもワンマンライブを行った。

電子音楽の巨匠、エイフェックス・ツインが2014年9月に発表した『Syro』もまた、13年ぶりという長いブランクを経ての発表だった。作品は、自身のディスコグラフィーの中でもひときわ力の抜けた純然たるテクノアルバムで、革新的な要素は少ない。にもかかわらず、全盛期以上に幅広いファン層に歓迎され、日本でもオリコンアルバムチャート8位にランクイン。レジェンドの堂々たる復活劇を見せつけられた。

そして、新年早々にアナウンスされた銀杏BOYZの復活は、2014年を語る上では避けて通れない。銀杏BOYZというバンドの影響力の大きさについては、ジャーナリストの磯部涼と九龍ジョーが2000年以降の日本のインディーズミュージックについて語った共著『遊びつかれた朝にー10年代インディ・ミュージックをめぐる対話』でも大々的に取り上げられているが、今年メジャーデビューしたシンガーソングライターの大森靖子や、リキッドルームでワンマンライブを開催するまでに成長したどついたるねんなど、銀杏BOYZフォロワーたちが躍進をみせる中での本命復活だった。パンクサウンドからポップな作風に変化した内容とともに、発表と同時にフロントマンの峯田和伸以外のバンドメンバー全員が脱退したことも話題になった。

また、いつ新作が出るのかと長年ファンをやきもきさせていたディアンジェロも、ついに2014年12月に新作をリリース。ネオソウルの金字塔として名高い彼の2000年の作品『Voodoo』が与えた影響は、ジェイムス・ブレイクをはじめとする現代のアーティストたちの作風に表面化するほどで、彼もまた不在によって存在感を高めていたひとりだ。


2. レッドブル・ミュージック・アカデミーが東京で開催

1998年から世界各国で毎年開催され、若手アーティストたちを支援する世界的な音楽学校『レッドブル・ミュージック・アカデミー』が10〜11月の約1ヶ月間にわたり開校。関連イベントが連日開催され、都内のクラブや旧東京電機大学跡地、ホール新世紀、東京国立博物館の法隆寺宝物館など、さまざまなヴェニューで意匠を凝らした企画が行われた。トラックメーカーのtofubeatsが、「最終的に清涼飲料水とかで儲けて門外から音楽スタジオ作ったほうが結果出してる現状について思うところありすぎる」とツイートした通り、レッドブルがしめす音楽やアートをサポートする姿勢に圧倒された1ヶ月間だった。
関連記事『若き才能たちがカンヅメ中のレッドブル・ミュージック・アカデミーのスタジオに潜入』


3. 海外で躍進する日本人アーティスト達

今年、世界から最も検索された日本人ミュージシャンは間違いなくBabymetalだろう。事実、2014年の日本人アーティストのYoutube再生回数ランキングで『ギミチョコ!!』が約1900万回再生数を記録し、トップに輝いている。Babymetalのほかにも、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅなどポップアイコン達をはじめ、ONE OK ROCKやCrossfaithなど実力派のロックミュージシャン達が海外進出を果たしている。先日掲載した、外国人音楽ジャーナリストによるコラム『ビッグ・イン(アウト・オブ)・ジャパン - 坂本九から50年、ブレイクスルーする日本人アーティスト達』では、これら海外で注目を浴びる日本の音楽の個性を分析した。


4. 続・アイドルバブル

現在、アイドルバブルに沸く日本には1000を超すアイドルが存在すると言われている。今年も、我が国のコンサート会場の聖地として知られる日本武道館の初ステージを踏んだアイドルは多かったが、武道館でコンサートを行うこと自体が目的となっているような場合も少なくなく、客入りの悪い公演は「武道半」などと皮肉られている実態もある(これはアイドルに限った話ではないが)。もちろん、その「武道半」に立てるアイドルも星の数ほどいるそれから見ればもほんの一握り。アイドルは皆、生き残りをかけて疾走しているのだ。ここで重要になるのが、いかに個性を作り出して差別化を計るかということ。2014年のアイドルの傾向、そして今熱い「ライブアイドル」を軸に、最新のアイドル事情について紐解くスペシャルコンテンツを展開したので、リンクをクリックして続きを読んでほしい。
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5. 『バラカン・モーニング』が打ち切りに

音楽評論家、ラジオDJのピーター・バラカンがDJを務めるInterFMの『バラカン・モーニング』が、9月30日に打ち切られた。突然の発表は波紋を呼び、本人が打ち切りについて「InterFMが僕を起用すること自体が、ある意味間違っていたかもしれませんね」と語った背景については、番組内で原発問題について言及していたことや、選曲に制約が生じたことなどが推測された。最終日の放送の最後にはジョージ・ハリスンの『ALL THINGS MUST PASS』に続いてジョニー・キャッシュの『WE’LL MEET AGAIN』を選曲。涙の幕引きとなった。


6. 風営法改正案が大きく前進

風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)にまつわる問題は、今年、ようやく好転への確かな足がかりをつかんだ。規制の具体的な内容に関しては、2015年11月の執行にむけて国会で協議されていくわけで、依然として予断を許さない状況ではある。とはいえ、2012年当初は業界で完全にタブー視されていた同問題を規制緩和にまでこぎつけた関係者たちの努力に拍手を送りたい。
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7. ディスコブーム再燃

2013年のダフトパンクのアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』のヒットをきっかけに、本格的にリバイバルの流れが生まれたディスコだが、今年はブームの再燃ぶりを肌で感じる年となった。日本ならではの傾向として、80年代ディスコをそのまま再現するかのようなイベントが目立ったのも印象的。グランドプリンスホテル新高輪で行われた『PRINCE DISCO 2014 in Summer at 飛天』や、グランドハイアット東京の『We ♥ 80's Disco』など、ホテルを会場に往年のディスコ世代をターゲットにしたイベントが盛況を博した。


8. 次世代トラックメーカー達のメジャー進出

森高千里、BONNIE PINK、PES(RIP SLYME)、の子(神聖かまってちゃん)らを客演に迎えたデビューアルバム『First Album』をリリースしたtofubeatsと並び、今年メジャーデビューを果たしたのが、トラックメーカー/プロデューサーのSeihoとAvec Avecの2人から成るユニット、Sugar’s Campaign。秀逸なメロディ展開と洗練されたビートが持ち味の強度あるポップソングを作リ出す彼らは、9月にデビューシングル『ネトカノ』を発売。2015年1月21日にはファーストアルバムもリリース予定だ。これまでMaltine Recordsなどのネットレーベルからリリースを重ね、インターネットミュージックというフィールドで頭角を表した彼らが、メジャーでどのような活動を見せるか来年の動向に注目したい。



9. 大森靖子、エキセントリックガールの系譜

シンガーソングライター、大森靖子のメジャーデビューも、大きなトピックのひとつといえるだろう。彼女の溢れ出る情念とやけっぱちの姿勢は同世代だけでなく、大人達の心も掴みはじめている。特別に容姿がいいわけでも、歌が驚くほど上手いわけでもないのだが、気付けば世間は、彼女に戸川純や椎名林檎に続くエキセントリックガールとして冠を載せたがっているようだ。ツイッターやインタビューで口を滑らすことの多い彼女にはアンチも多い。が、メジャーデビューアルバム『洗脳』は彼女の音楽面でのポテンシャルの高さをしめす内容で、まだまだソングライターとして成長の伸びしろが残されている印象を与える。


10. 海外クリエイターにサンプリングされる日本のカルチャー

「ヴェイパー・ウェイヴ」や「フューチャー・ファンク」と言われてピンと来る人は、サウンドクラウドやバンドキャンプなどインターネット上の音楽共有サービスで、日々新しい音楽の出現を追いかけているネットミュージックジャンキーに違いない。しかし実際に、いわゆる「インターネット・ミュージック」はこれまでのムーブメント以上に軽やかに国境を飛び越え、世界中に広がり、繋がりを生みながら今も変質を続けている。海外のKEATS//COLLECTIVEやbusiness casualなど数多くのインターネット・ミュージックレーベルが無料のダウンロード音源をリリースする中で、マクロスMACROSS 82-99は今年最も注目されたアーティストのひとりだろう。メキシコ人である彼の生み出す作品には「ヴェイパー・ウェイヴ」特有の、日本の80年代〜90年代のアニメや音楽をチョップしたサンプルがちりばめられている。それらは、自国のカルチャーとして享受していた日本人の懐古趣味的とは性質を異にする。アーティスト名や、ヴィジュアルにセーラームーンなど日本のアニメを多く引用している彼は、サウンドでは山下達郎や杏里、阿川泰子からCasiopeaに至るまで、日本のニューミュージック〜シティポップの楽曲も数多くサンプリングし見事に再構築している。目まぐるしく変化するインターネットミュージックの動向は引き続き要注目だ。



11. もうアヴァンギャルドじゃない、ノイズ、インダストリアル

ノイズやインダストリアルといったジャンルに括られている音楽が、移り行く時代の価値観とともに、クレイジーでアヴァンギャルドなものとして享受されるという傾向は近年急激に弱くなっている。恐らく、今ならインダストリアルの元祖であるスロッビング・グリッスルの楽曲がモダンな響きを持つBGMとして機能するだろう。殺伐とした雑音、またはむき出しの音像に宿るロマンと普遍性。DOMMUNEの宇川直宏は「BPMが無くても踊れる世界が到来したんですよ」と語ったが、それはあながち比喩ではなく、実際に起こっていることなのかもしれない。電子音楽ではかねてからそうした要素を取り込むアプローチが盛んだったが、アイドルまでもがノイズを取り込むようになった現状に、時代の確実な変化を感じる。


12. 倉庫にビーチに競輪場、ユニークな音楽イベント

今年はロケーションやコンセプトに工夫を凝らしたイベントも多く開催された。旧東京電機大学跡地での『Red Bull Music Academy presents Terabyte Transfer』や天王洲の寺田倉庫を使用した『Todays Art.jp 2014 Edition Zero』は、倉庫や廃墟を使ったいわゆる「ウェアハウスパーティー」の好例。非日常的な空間はそれだけでエンターテイメントとなる。
真夏の由比ガ浜の海の家で行われた『QUATTRO ON THE BEACH』には吾妻光良トリオ、塚本功、ペトロールズの3組が出演。ギャルのはしゃぐ海にいぶし銀のギターサウンドが鳴り響く、最高のひとときを味わった。たちかわ競輪場裏の集合棟内で行われたスカ〜ラテン系イベント『座敷deへべれけ2014』や、 ライブハウスを盆踊り会場にした『スーパー盆踊りDX』も、新たな可能性を感じる企画として今後に期待したい。また、 東京国立博物館 法隆寺宝物館で行われた『Red Bull Music Academy presents The Garden Beyond』では、荘厳な雰囲気のなかDJ KRUSHが雅楽や和太鼓と共演。圧巻のパフォーマンスをみせた。

また、エレクトロニックミュージック全般を扱うウェブメディアとしてロンドン、ベルリン、イビザ、東京にオフィスを構える『Resident Advisor(RA)』の日本版を運営するマネージャー、デイビッド・ディセンブレをご意見番に迎え、15のイベントをピックアップしながら振り返るクラブシーンのエキスパートが過ごした2014年の東京ミュージックライフを総括した記事も要チェック。
関連記事クラブシーンのエキスパートが過ごした、2014年の東京


13. ULTRAが日本上陸、EDMブームに拍車

今年開催された夏フェスの中でも最も大きな話題を集めたひとつ、大型EDMフェスティバル『ULTRA JAPAN』が日本初上陸。日本にEDMブームが広く浸透しはじめた矢先の日本上陸は予想を上回る成功を納め、ビッグビジネスとしてのクラブイベントの価値に、他業界からも注目が集まった。


14. ポール・マッカートニー武道館公演、実現ならず

上半期の話題といえば、ポールマッカートニーの日本公演キャンセルの騒動。2013年11月の『OUT THERE TOUR 2013』から半年という異例のスパンで決定した再来日公演は、ポールの体調不良により全日程がキャンセルに。武道館公演の夢は幻となった。


15. アナログレコード復権の兆し

近年、再び注目を集めるアナログレコード。今年、イギリス国内では総売上が100万枚を超えたことが話題になったが、日本でもアナログ盤で新作をリリースするアーティストが増えるなど、人気が高まっている。年に一度のレコードの祭典である『レコード・ストア・デイ』も過去最高の盛り上がりをみせ、きゃりーぱみゅぱみゅらメジャーアーティストの限定版が登場するなど、購買層を広げる試みも積極的に行われた。また、大型レコード店HMV RECORD SHOPが宇田川町にオープンしたことも象徴的な出来事だった。
関連記事『渋谷にオープンするHMV record shopをレポート』『クラブクアトロが手がけるカフェ&バーQUATTRO LABO(クアトロラボ)に潜入してきた』『坂本慎太郎とメイヤー・ホーソーンのスプリット盤のフル視聴が開始』


16. 定額制音楽配信サービス、使ってますか?

対して音楽配信の現状だが、2013年にMusic Unlimited、KKBOX、レコチョクなどが一斉にサービスをスタートし、当初は同サービス海外最大手のスポティファイの参入も時間の問題とされていたが、結局いまだ日本上陸にはいたっていない。その背景には、欧米とは異なる状況にある日本の音楽市場が関係している。現在、日本では音楽売上高の8割がCDなどのパッケージ商品が占めており、有料配信は需要が年々減少しているのだ。日本人のライフスタイルに合った音楽の聴き方とは?過渡期の模索が続く。


17. 『ビルボード』がチャートをリニューアル

配信ネタでもうひとつ。アメリカの大手音楽業界誌『ビルボード』が音楽業界の構造変化を受けて総合音楽チャートを大幅にリニューアル。12月13日付けのチャートからはスポティファイやグーグル・プレイなどのストリーミングサービスにおける再生回数やアルバム収録曲単体のデジタルセールスも反映されることになる。同誌いわく、「アルバムを一度しか聴かない人もいれば、1曲を100回聴く人もいる。今回の変更によって、そうした聴き方の違いも反映させられます」とのこと。AKB48と嵐とEXILEで埋め尽くされる日本のチャートにも、時代にマッチした変革を期待したい。


18. オノヨーコがフジロックに登場

日本のロックフェスティバルの顔、フジロック。今年はアーケイド・ファイアやジャック・ジョンソン、アウトキャストらがヘッドライナーを務めたが、レッドマーキーステージに登場したYOKO ONO PLASTIC ONO BANDの衝撃もまた忘れられない出来事のひとつだ。6月に行われたイギリスの大型フェスティバル『グラストンベリー・フェスティバル』に出演した際の模様(バックバンドはYo La Tengo)がYoutubeにアップされるや否や、その奇天烈なパフォーマンスが世界中から酷評されたことも話題になっていたが、フジロックのステージでも快調に奇声を上げながら堂々としたステージを披露した。とはいえ観客の反応は上々で、アンコールを応えたのちに「I Love You!」の言葉を送り去っていった。


19.ライブハウスを盛り上げる新勢力

年々萎縮傾向にある東京のライブハウスシーンだが、今年は『スカムパーク』や『歌舞伎町Forever Free!!!』といった、日本のライブイベントとしては珍しいほどにダンサブルでアッパーな雰囲気のイベントに出演するバンドやDJたちの界隈は常に賑やかだった。中心にいたのはNature Danger gangやHave a Nice Day!、Fat Fox Fanclub、ゲスバンド、D.J.APRILといったアーティストたちで、既存のシーンに居場所を見つけられなかった彼らのDIYなサンクチュアリは、周囲に眩しい輝きを放った。また、森は生きているや吉田ヨウヘイGROUP、ロット・バルトバロン、ミツメといった硬派で良質なバンドも着実に力をつけている。ヒップホップではFEBBやjjj、そしてKohhといった平成生まれの若きラッパーたちが、頼もしいまでにハイレベルな作品をリリースし、各方面から注目を集めた。



20. 世界各地でラリー・レヴァンのトリビュートイベントが開催

2014年5月11日、ニューヨークのキングストリートを封鎖し、6時間に渡る大規模DJパーティー『Larry Levan Street Party』が開催された。これは、かつてこの場所にあったダンスミュージックの聖地 パラダイス・ガレージを作り上げたラリー・レヴァンという稀代のDJの生誕60年を祝うストリートジャックパーティーだったのだ。1992年に病死した彼の功績を讃えるイベントは日本でも行われ、ビクター・ロサドやニッキー・シアーノといった大物DJをゲストに迎えて7月19日と20日の2日間に渡ってパーティーを開催した。


21. ファレルの『Happy』のアンサームービーが爆発的ブームに

2014年最大のヒット作であるファレル・ウィリアムスのアルバム『GIRL』に収録されたヒット曲『Happy』。人々が曲に合わせて踊る同曲のPVが世界各地で2次創作され、アンサームービーとして世界中的なブームとなった。日本ではファレルと親交の厚いデザイナーのNIGO®が日本版を制作したが、出演者は豪華なもののホワイトバックにしてしまったためか同作の評判はいまひとつ。一方で120万再生を記録した原宿版や、ローカル色を強く打ち出した福島版などが好評を博した。




テキスト 三木邦洋
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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