SonarSound Tokyo: The Japanese acts

Jealousguy

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―音楽的なバックグラウンドを教えて下さい。以前にも音楽活動はされていたのですか?

Masami Takahashi:5歳からクラシックピアノを習っていて、大学生まで趣味で続けていました。邦楽、洋楽、JAZZを聴いていてDTMとは縁がなかったのですが、大学の時にYMOを初めて聴いて、衝撃が大きくて、それから自分で作るようになりました。友人がDTMをしていて、色々教えてもらいながら、その友人と2人で「Personals」というユニットを組み、トラック制作をしていたのですが、そのうち、一人名義のjealousguyも始めるようになって、今に至ります。personalsの相方のおかげでパソコンで音楽が作れるようになりました。

―始められた当初、影響を受けられた特定のアーティストはいましたか?

Masami Takahashi:まずは、YMOです。YMOからプレフューズ73、Fourtetをすごく聴いてました。weird-meddle record(d.hatena.ne.jp/meddle/)というレコード屋さんがあって、その店主の秋庭さんに色々教えてもらって、beat音楽を聴くようになりました。 スコットヘレン、Fourtetにはかなり影響うけました。勿論今も。常に新しく、驚きがありますよね。

先月の「BRDG#5」でプレイされた際、フロアにいた全員が釘付けになっていましたよ。そこまでの反響があると思っていらっしゃいましたか?

Masami Takahashi:playする前は、正直、どういう反応なのかな~、と思ってました。 去年の10月に東京の中野で「Mo'fun」というイベントに出演させていただいたときは、お客さんが、beatmakerだったり、ヒップホップ好きが集まるイベントだったのですが、今回はメインステージのゲストに、SND,NHK,AOKI TAKAMASAさん、渋谷慶一郎さん、DUB-Russell !!だから、自分だけ土臭い感じで、ジャンルもちょっと違うし、ものすごくawayで心配でした。出番も一番最後だし、お客さんが居ない中でやるもんだと思ってました。でも、お客さんの拍手が大きかったので、こちらもたまげました。

―手でリズムを叩くトラックメーカーはあまり見た事ないのですが、以前からそうされてるんですか?それともそうすれば、もっと見た目的に面白くなるという意図もあるのでしょうか?

Masami Takahashi:音楽を作り始めた8年前くらいに、叩くスタイルでやってたんですけど、すぐやめちゃって。しばらくラップトップでライブしていました。でも、ライブ感があって、自分が楽しい、というのが重要だな、と思って、去年の4月に「MPD18」という機材を購入してこのスタイルにしました。本格的に叩き始めたのは1年くらいです。叩き始めてから、ライブの反応が増えたので、自分自身が楽しむ、そしてリアルタイムであることが重要だと思いました。

―「BRDG#5」では紅一点でいらっしゃいましたよね。大体そうなんですか?このシーンに女性が少ないのはなぜだと思われますか?

Masami Takahashi:確か、LOUNGEのステージに女性のアーティストがいらっしゃいましたよね。少ししかライブみれなかったけど、繊細でかっこいい音でした!パーティーやイベントでは、男性の中に女性私一人というのが多いです。ここ最近では女性DJも増えてきて、嬉しいです。sonarの出演アーティストをみると女性の方もいらっしゃいますよね。このシーンで少ない理由としては、ん~、ヒップホップやブレイクビーツは男の子が聴く音楽だから?jealousguyのリスナーも男性が多いですし。

―東京での初ライブが去年の10月で、その次がもうSonarSound Tokyoのようなかなり大きなイベントということですが、ご自身の中でどうですか、追いついてますか?

Masami Takahashi:そうですね、びっくりです。ものすごーくびっくりしています。2004年に東京恵比寿で行われたsonarに遊びに行った事があるのですが、それ以来なので楽しみです。札幌では、7年くらいライブし続けているので札幌での経験値はありますが、東京で2回やって、次が大舞台ってすごいですよね。

―'Rhythm Incursions'のミックスを作られた際、「日本独特の音楽だ」と評されていましたが、それについてどう思いますか。

Masami Takahashi:自分が日本人なので、よくわからないんですが、海外の方からすると、そう感じるんですね。でも音楽がたくさんあって、飽和状態の時代に、オリジナリティーって大事だから、海外でライブする機会があれば、日本人丸出しでactします。あはは。

―札幌のシーンは東京と比べるとどうでしょう。

Masami Takahashi:東京と比べると、札幌はbeatmakerが少ないかな、と思います。ハウスやテクノのアーティスト、DJの方が多いイメージです。あと、札幌で有名なアーティストだと、KUNIYUKIさんや、MIC JACK PRODUCTION(http://youtu.be/apqtkWU9Ei4)やBLUE HERB(youtu.be/NtxoRjU0DvE)がずっと音楽シーンをひっぱってきているイメージがあって。影響受けて音楽家になった方も多いと思います。

―札幌のアーティストでは誰がオススメですか。

Masami Takahashi:qodibop(http://qodibop.com/)本当にかっこいい孤高のインストライブバンドです!!2004年のsonarsoundTokyoにも出演しています。REBEL MUSICAL(www.rebelmusical.com/) 私の尊敬するbeat makerです。イベントでも共演したりするのですが、彼も札幌の音楽シーンにかかせないアーティストです。東京でもライブやDJをたくさんしています。彼らがいなければ、今の私はいません。尊敬してやまないアーティストです。 

―今年のSonarSoundで要チェックなのは?

Masami Takahashi:全て!選べない!

―ブログで蝶の写真がたくさん掲載されていますが、蝶オタクなんですか?

Masami Takahashi:昆虫、特に幼虫が好きで、宇宙を感じます。幼虫がサナギになる瞬間、サナギが羽化する瞬間、とても感動的でした。動物、植物は生命の神秘や尊さを教えてくれます。オタク?ほど詳しくないですが、時間があれば昆虫記を読破したいです。


4月21日(土)、22日(日)に開催されるSonarSound Tokyo2012の詳しい情報はこちら

jealo.blogspot.jp | soundcloud.com/takahashisantojealousguy
Twitter: @jealousguy419



インタビュー ジェイムズ・ハッドフィールド
編集・翻訳 さいとうしょうこ
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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