SonarSound Tokyo: The Japanese acts

Broken Haze

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―最近よくBROKEN HAZEの名前をお見受けしますが、ご自分では知名度上がってきていると思われますか?

Keisuke Ito:最近は日本からはもちろん、ヨーロッパやU.S.から多くのフィードバックをもらうようになりました。国内外含め、ラジオやPodcastをやっているからかな。

―音楽的なバックグラウンドを教えて下さい。以前に何か楽器はやられていましたか?

Keisuke Ito:楽器は弾けないです。元々DJ KRUSHに魅せられて、DJから始めました。hip hopやAbstract, electronicaなどを最初はプレイしていたよ。でも、グランジ、ポストロック, フュージョンなどバンドサウンドも大好きだし、影響を受けていると思う。

―トラックを作り始めてからご自身の音楽はどのように進化したと思いますか。

Keisuke Ito:作り始めの頃は、『実験的(experimental)』な要素が強かった。最初は音楽を作っているというよりか音を作っている感じだったかも。実験的で新しいものを求めていた。ここ数年は自然とメロディや楽曲の構成を重視して作っている。音じゃなくて音楽を作ることがより重要になってきたんだと思います。あとは、様々なジャンルの音楽、写真、グラフィック、などに影響を受けて、雑多なものが出来上がってると思います。そのごちゃごちゃした感じが東京っぽいでしょ?

―もし誰かに今お持ちのトラックの中から一曲だけ聴かせるとしたらどれを選ばれますか?そしてその理由は?

Keisuke Ito:今年には新しい作品をリリースしようと思ってるんだけど、ほんとはそれを聴いてもらいたいんだけど、Nihon KIzuna(nihonkizuna.bandcamp.com/)というチャリティコンピのMove Forwardを聴いてほしいかな。音の使い方やメロディー、雰囲気がいかにも自分っぽいと思う。

―ヒップホップとビデオゲームどちらの影響が大きかったかですか?

Keisuke Ito:ヒップホップのほうが影響が大きいと思う。テレビゲームはRPG以外はあまりやらなかったし最近やってないなー。ゲームってよりは、アニメとかの影響は強いかも。メジャーどころでいうと、a ghost in the shell, akira, darker than black, ergo Proxyとか。 どちらかというとcyberpunkっぽいのが好きかな。音楽的な部分だとロックやグランジのほうがもしかしたら影響が大きいかも。

―独特なライブのセッティングされてますね。iPadはいつから使われているんですか。使い始めた理由は?

Keisuke Ito:iPadは発売された当時から使っているよ。日本は発売が遅かったので、U.S.から輸入したんだよね。iPadの利点というより、自由にカスタマイズ可能なコントローラーを作れるAPPが色々あることかな。あとは、未来感あるしかっこよいから(笑)出た当時は、ほとんど使っている人いなかったけど、最近は少しずつ増えてきたね。

―ここ1年間のハイライトは何でしたか?

Keisuke Ito:2011年にBROKEN HAZE VS. B.BRAVO EP(soundcloud.com/brokenhaze/broken-haze-vs-b-bravo-teaser)をリリースしたことかな。彼とは、数年前からリミックスしあったりしていて、リリースすることは元々考えてなかったんだけど、お互い面白いものができた、ということでリリースすることになったんだ。インターネットにより、日本からも海外に発信できるこの時代に、地理的なものを超えてシーンがあるということは、とても大事で面白いと思います。特にインストであれば言語の問題もないし、こういうことをもっとやっていきたいなと思います。

―現在の東京のシーンにおいていいところとはなんでしょう?

Keisuke Ito:色んなものが混ざり合っているところ。歴史的な背景もあると思うけど、日本は、日本で発達してきた音楽や文化を軸に、海外のカルチャーにも関心をもって、それをむちゃくちゃに混ぜている感じがいいと思う。

―では反対に東京のシーンにおいてダメなところはなんでしょう?

Keisuke Ito:音楽的な部分では、日本の音楽は日本で簡潔してしまっているものが多いと思う。 国関係なく、外にも目を向けて発信していくことができたらなと思います。ファッション業界はそれができてるんだし、音楽もできるはず。特にリリックのないインストが多いエレクトロニックミュージックは、受け入れられやすいと思うし。

―今年のSonarSoundで要チェックなのは?

Keisuke Ito:オススメがいすぎて困っちゃうなー!自分のためにこのイベントやってくれているんじゃないかと思うくらい。初来日のRustieはぜひチェックしてほしい。他にもSquarepusherのLEDを使ったAudiovisualパフォーマンスもすごいらしいし。Clark, Hudson Mohawke, Africa Hitechは何度か見ているけど注目だね。あ!以前日本に来日したときに共演したDORIAN CONCEPTはめちゃくちゃおすすめ!彼の指がキーボードの上で高速ブレイクダンスをしていたよ。 あとは同じステージに出演するNightwaveも個人的にはおすすめ。

―今年の一番楽しみしていること(イベント、アルバム、旅行、何でも)は何ですか?

Keisuke Ito:自分の新しいリリースかな!ほぼ完成しているよ。リミックスもやってもらっていてMachinedrum, S-type, Bobby Tank, Freddy Todd, +verbなど自分が大好きなアーティストが勢揃いだし。あとは、AUCANっていうイタリアのバンドやRAID SYSTEMメンバーのXLIIのリミックスを担当したんだけど、もうそろそろリリースされるからそれも楽しみです!


4月21日(土)、22日(日)に開催されるSonarSound Tokyo2012の詳しい情報はこちら

www.brokenhaze.net | soundcloud.com/brokenhaze
Twitter: @BROKENHAZE



インタビュー ジェイムズ・ハッドフィールド
編集・翻訳 さいとうしょうこ
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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