ソウル・キッチン
2011年01月05日 (水) 掲載
ドイツの港町、ハンブルクでレストラン『ソウル・キッチン』を経営しているジノス。刑務所から仮出所してきた兄が店に居座ったかと思うと、変人シェフがやって来たりとジノスの周囲は大騒ぎ。それでもシェフの料理が人気を呼んで連日満員になるが、悪徳不動産屋が現れて店は存続の危機に……。『愛より強く』をはじめ、これまで数々の映画賞を受賞してきたファティ・アキン監督の最新作は、これまでの作品より開放的で愛と笑いと音楽に満ちている。DJとしても活動する監督みずからが選曲した、レア・グルーヴ・ナンバー満載のサントラにも注目。
公開:2011年1月22日(土)
映画館:シネマライズ
時間:10時40分、12時45分、14時50分、16時55分、19時00分
監督・脚本・プロデューサー:ファティ・アキン
脚本:アダム・ボウスドウコス
プロデューサー・音楽スーパーバイザー:クラウス・メック
撮影:ライナー・クラウスマン
編集:アンドリュー・バード
キャスト:アダム・ボウスドウコス、モーリッツ・ブライブトロイ、ビロル・ユーネル、アンナ・ベレルケ、フェリーネ・ロッガン、ルーカス・グレゴロヴィッチ、ドルカ・グリルシュ、ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、デミール・ゲクゲル、モニカ・ブライプトロイ、マルク・ホーゼマン、セム・アキン、ウド・キア ほか
配給:ビターズ・エンド
ウェブ:www.bitters.co.jp/soulkitchen/
1969年の夏、NY北部の片田舎で両親が経営する潰れかけたモーテルを手伝っていたエリオットは、新聞で〈ウッドストック〉が開催地を探している事を知り、町おこしのつもりで主催者に電話をかける。そして、ロックの歴史に残る野外フェスが動き始めた。『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督の新作『ウッドストックがやってくる』は、エリオットと両親の人生がウッドストックによって劇的に変化していく様子を描いたハートウォームな人間ドラマ。実際にあった出来事をもとにしていて、伝説のウッドストックを身近に感じられるはず。
公開:2011年1月15日(土)
映画館:ヒューマントラストシネマ渋谷
監督・プロデューサー:アン・リー
脚本・プロデューサー:ジェームズ・シェイマス
プロデューサー:セリア・コスタス
キャスト:ディミトリ・マーティン、ダン・フォグラー、ヘンリー・グッドマン、ジョナサン・グロフ、ユージン・レヴィ、ジェフリー・ディーン・モーガン、イメルダ・スタウトン、ポール・ダノ、ケリー・ガーナー、メイミー・ハーシュ、リーヴ・シュレイバー
配給:フェイス・トゥ・フェイス
ウェブ:ddp-movie.jp/woodstock/
タイムアウトロンドン、タイムアウトニューヨークによるクロスレビューはこちら
アウトドアファッションのパイオニア、『Patagonia』と『THE NORTH FACE』。それぞれの創業者、イヴォン・シュイナードとダグラス・トンプキンスは、1960年代の終わりに連れだって南米を旅していた。そんな2人の旅をなぞろうと、新たな旅に出た若者を追ったのが本作だ。メキシコからヨットで南下して、途中で立ち寄ったイースター島ではサーフィン、そして、パタゴニアにそびえるコルゴバド山にアタックする。今なお自然と真摯に向き合い続けるシュイナードやトンプキンスにも取材しつつ、アウトドアライフの真髄に迫るドキュメンタリー。
公開:1月22日(土)から2月10日(木)(20日間限りの上映)
映画館:渋谷シネクイント
監督・脚本・編集:クリス・マロイ
プロデューサー:ティム・リンチ
エグゼクティブプロデューサー:リック・リッジェウェイ
キャスト:イヴォン・シュイナード、ダグラス・トンプキンス、ジェフ・ジョンソン、キース・マロイ、マコヘ、ティミー・オニール ほか
配給:グラッシー/スタイル・ジャム
ウェブ:www.180south.jp/
売り上げが100万部を越えるライトノベルの人気作が映画化。子供の頃、誘拐監禁事件に巻き込まれた“まーちゃん”こと御園マユは、高校生になった今も心のどこかが壊れたまま。学校にも友達にも興味が持てない。そんな彼女の前に同じ事件に巻き込まれた“みーくん”が現れる。そして、そんな2人の周りで起こる、連続通り魔事件と幼児誘拐事件。ヘビーなのにポップでシニカル、そんな独特の雰囲気を持つ原作を、インディーズ界で注目を集めていた瀬田なつき監督が、ゴダールもびっくりの実験性とガーリーなキュートさで自由奔放に描き出す。
公開:2011年1月22日(土)
映画館:角川シネマ新宿、シネマサンシャイン池袋
監督・脚本:瀬田なつき
原作:入間人間
脚本:田中幸子
キャスト:大政絢、染谷将太、三浦誠己、山田キヌヲ、鈴木卓爾、田畑智子、鈴木京香 ほか
配給:角川
ウェブ:usodakedo.net/
4時間を超える前作『愛のむきだし』が国内外で絶賛された園子温監督が、さらにパワフルな新作を完成させた。小さな熱帯魚屋を営む社本は、娘の万引き事件をきっかけに同業者の村田と知り合う。いかにも人の良さそうな村田は巧みに社本の家庭に入り込み、社本を想像を絶する破滅の道へと引きずり込んでいく……。実際にあった殺人事件を題材にしつつ、セックスとバイオレンス、そして歪んだ愛が渦巻く破滅的エンターテインメントは、まさに“園子温節”。演出も役者もハイテンションで疾走するなか、村田を演じたでんでんの怪演ぶりが圧巻だ。
日本公開:2011年1月29日(土)
映画館:テアトル新宿
監督・脚本:園子温
脚本:高橋ヨシキ
キャスト:吹越満、黒沢あすか、神楽坂恵、でんでん、梶原ひかり他
配給:日活
ウェブ:www.coldfish.jp/
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