映画へ行こう 5/89公開作品

『9 ナイン 9番目の奇妙な人形』、『 ホームレス・ワールドカップ』ほか

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映画へ行こう 5/8、9公開作品

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現在公開中の映画『アリス・イン・ワンダーランド』が大ヒット中のティム・バートン監督。その独創的な映像スタイルで世界的にも有名な彼が、たった11分の短編作品に心を奪われた。それが2005年のアカデミー賞、短編アニメーション部門にノミネートされた『9』。人類滅亡後の世界を舞台に、背番号を持つ9体の人形たちが人類の残していった破壊兵器と戦うダーク・ファンタジーだ。

作品は、古びた研究所の片隅で、奇妙な人形が目を覚ますところから始まる。麻布で作られた身体、腹部には大きなジッパー、そして背中には数字の9が書かれている。自分は誰なのか。その答えを探しに部屋の外に出たが、目に映る景色は見渡す限りの廃墟。するとそこへ、背中に2の文字を背負ったボロ人形が現れる。2が9に自分は仲間だと説明しているところへ、突如、巨大な機械の獣が襲い掛かり、2は連れ去られてしまう。9はほかの番号を持つ仲間たちと出会い、2を助け出すため、機械獣の住み処を目指す。人類はなぜ滅びたのか。9体の人形は一体何の目的で作られたのか。戦いの中で謎が明らかになり、未だ見ぬ黙示録が幕を開ける。

もとの短編作品は、新人監督のシェーン・アッカーがUCLAの卒業制作として作ったもの。そのオリジナリティ溢れる世界観やキャラクターの造形に魅せられたティムは、すぐさま長編映画化を決定、プロデューサーとして全面的にバックアップしている。また、声の出演として主人公9をイライジャ・ウッドが、そのほかジョン・C・ライリーやジェニファー・コネリーなど豪華顔ぶれが揃ったことでも話題に。そして作中に流れる名曲『虹の彼方に/Over The Rainbow』は、自分たちの生まれた意味を探す9たちの心情と重なり、観る者の心を掴む素晴らしい演出だ。

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9 ナイン 9番目の奇妙な人形

2009年 アメリカ
原題:9
日本公開:2010年5月8日
監督・原案:シェーン・アッカー
製作:ティム・バートン
キャスト(声の出演):イライジャ・ウッド、ジェニファー・コネリー、ジョン・C・ライリー、クリストファー・プラマー、クリスピン・グローヴァー、マーティン・ランドー、フレッド・ターターショー
配給:ギャガ
公式サイト:9.gaga.ne.jp/

運命のボタン

ボタンを押すだけで100万ドルという大金を手にすることができる。しかしその代わりに見知らぬ誰かが死ぬという、究極の選択に悩む夫婦が下した決断は……

2009年アメリカ
原題:THE BOX
日本公開:2010年5月8日
監督・製作・脚本:リチャード・ケリー
キャスト:キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、フランク・ランジェラ、ジェームズ・レブボーンホームズ・オブボーン
配給:ショウゲート
公式サイト:www.unmeino.jp/

劇場版 TRICK 霊能力者バトルロイヤル

自称、売れっ子マジシャンの山田と、天才物理学者の上田コンビが事件に絡んだ謎を解き明かす人気ミステリーシリーズ劇場版の第三弾。

公開:2010年5月8日
監督:堤幸彦
キャスト:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、松平健、佐藤健、夏帆、藤木直人、戸田恵子、片瀬那奈
配給:東宝
ウェブ:www.yamada-ueda.com/

ホームレス・ワールドカップ

ホームレスによるサッカー・チームの各国代表が、世界一を懸けて熱戦を繰り広げるホームレス・ワールドカップの模様を収めたドキュメンタリー。

2008年アメリカ
原題:KICKING IT
日本公開:2010年5月8日
監督・脚本:スーザン・コッホ
キャスト:ナジブ、アレックス、ダミアン、サイモン、クレイグ
配給:イーネット・フロンティア
ウェブ:https://enet-dvd.com/enet/kickingit/

テキスト 粕谷みさを
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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