(C)Hammer&Tongs, Celluloid Dream, Arte France, Network Movie, Reason Pictures
2010年11月03日 (水) 掲載
子供の頃は1日が長かったものだ。学校が終わってからの帰り道も、寄り道次第でちょっとした冒険だった。知り合ったばかりの子と友達になり、日が暮れるまで遊んだりした。そんな幼い頃のキラキラしたモノに出会える作品が誕生した。映画作りに夢中になった2人の少年たちの友情を、ユーモラスに、感動的に描いた本作では、少年時代のひと夏の冒険を回想する『スタンド・バイ・ミー』や炭坑町の少年がバレエの道に目覚める『リトル・ダンサー』の、あの感動を再び体験できる。
舞台は1980年代のイギリス。11歳のウィルは、教会の厳格な戒律を守る家庭に育つ。テレビ、ラジオ、もちろん映画も禁止され、想像力だけで聖書にパラパラマンガを書いている。そんなある日、学校きっての問題児、カーターと出会う。そして、老人ホームを経営するカーターの自宅で、生まれて初めて映画『ランボー』を観ることに。人生最初で最高の衝撃を受けウィルはすっかりランボーの虜になり、頭の中はさらに空想でいっぱいになった。「その空想を映画にしよう!」そして2人は、こっそり持ち出したビデオカメラで映画を撮影するが、事態は意外な方向へと転がり始めていく。
このストーリーは、監督ガース・ジェニングス自身の幼少期の体験がベースになっている。時代設定を表す要素として、ポップなファッションや音楽が散りばめられ、80年代へのオマージュたっぷりに描いているところも魅力のひとつ。また、ガースは映像制作集団、ハマー&トングスに所属、ファットボーイ・スリムやベック、レディオ・ヘッド等のミュージック・ビデオで世界を驚かせ、初めて手掛けた長編映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』では全米・全英でヒットを記録した。そんな、今もっとも注目される新進気鋭のフィルムメーカーといっしょに、キラキラした子供時代に戻ってみよう。
公開:2010年11月6日(土)
監督・脚本:ガース・ジェニングス
キャスト:ビル・ミルナー、ウィル・ポールター、エド・ウェストウィック、ジュール・シトリュク、ニール・ダッジオン、ジェシカ・ハンズ ほか
配給:スタイルジャム
公式サイト:rambows.jp/
人間の女子高生と美しいヴァンパイアの青年、禁断の恋を描いた大ヒットシリーズの第3弾。シリーズ1作目では、転校生の主人公ベラとヴァンパイアでクラスメイトのエドワードの出会いから2人が恋に落ちるまで、2作目はベラを想うがゆえに一度は身を引いたエドワードと2人の再会を描き、感動的なプロポーズのシーンで終わった。今作では凶暴なヴァンパイアたちからベラを守るため、エドワードの恋敵で宿敵でもあるオオカミ族のジェイコブに協力を要請。ジェイコブがベラに急接近し、人間とヴァンパイアとオオカミ族の三角関係はいったいどうなるのか。
公開:2010年11月6日(土)
監督:デヴィッド・スレイド
キャスト:クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー ほか
配給:角川映画
公式サイト:www.the-twilight-saga.jp/eclipse/
若き日のジョン・レノンには母が2人いた。人生の生き方を教えてくれた母、そして音楽の可能性を解放してくれた母。2人の“母”と大人になる前のジョンをめぐる愛の葛藤、赦しの物語。1950年代のリバプール。伯母ミミと暮らすジョンは近所に実の母親が住んでいることを知る。自由奔放な母は音楽の楽しさを教え、伯母のミミはまっとうな大人になることを望んだ。2つの異なる愛の違いに引き裂かれ、行き場のない孤独感に苦悩するジョン。そして17歳の誕生日、彼は母たちと自分を巡る哀しい過去を知る……。ジョンが衝撃を受けたエルビス・プレスリーやバディー・ホリー、さらにはビートルズの前身クオリーメンの曲まで、今なお輝き続ける音楽の数々も楽しむことができる。
公開:2010年11月5日(金)
監督:サム・テイラー=ウッド
キャスト:クリスティン・スコット・トーマス、アーロン・ジョンソン、トーマス・サングスター、アンヌ=マリー・ダフ、デヴィッド・モリッシー、オフィリア・ラヴィボンド ほか
配給:GAGA powered by ヒューマックスシネマ
公式サイト:nowhereboy.gaga.ne.jp/
サンダンスも震撼した『SAW』シリーズ、『パラノーマル・アクティビティ』に続く、超体感型ワンシチュエーション・スリラーが誕生。イラクで突然襲われた米国人トラック運転手のポール・コンロイが目を覚ますと、そこは土の重さがのしかかる閉ざされた棺の中だった。手元には充電切れ間近の見慣れない携帯電話、オイルの尽きかけたライター、ナイフ、ペン。そして箱の中には残り少ない酸素……。ここから無事に脱出できるのか、そして埋められた目的は。記憶にある番号をつてに、どこの、誰に電話をするのか。苦悶、パニック、絶望、冷静さ、諦め、怒り、恐怖、希望、悲しみが観る者を襲う。
公開:2010年11月6日(土)
監督:ロドリゴ・コルテス
キャスト:ライアン・レイノルズほか
配給:ギャガ
公式サイト:limit.gaga.ne.jp/
Copyright © 2014 Time Out Tokyo
コメント