フジロック2012:見るべきアクト20

7月27日(金)編:ザ・ストーン・ローゼズ、ジェイムス・ブレイク、オンダ・ヴァガなど

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フジロック2012:見るべきアクト20

Photo © Masanori Naruse


フジロック2012: 見るべきアクト20

7月27日 | 7月28日 | 7月29日


チケットは購入済み。日焼け止めクリームも補充した。ゴム長靴を引っ張りだして、アウトドアグッズのためにお金もいっぱい使った。(正直なところ、これらのアイテムは他に使う機会がないとみんな薄々気づいているだろう。)これで、フジロックに向け、準備万端だ。でもまだ、きっと一つだけ心配事が残っているだろう。今年は誰をみるべきか、ということだ。我々が持つ音楽情報を結集して、(ギャラガー兄弟の動きを考慮して)2012年のフジロック注目アクトを厳選した。リストに入ったのは、人気音楽ブログで御馴染みの顔から、おじいちゃんぐらいの年齢のベテランまで幅広い。フェスとは新しい音楽を発見する場所であるわけだから、見て損はしないだろうと思われる、これから人気のでそうなアーティストも考慮にいれた。

我々のリストに同意できない場合は、フェイスブックやツイッターでどんどん、あなたのリストを紹介して欲しい。



2012年7月27日(金曜日)


ザ・ストーン・ローゼズ (The Stone Roses)


マンチェシーンの象徴的存在であるザ・ストーン・ローゼスは、批評家が「いつ解散するか」の予測をする前に、なんとか再結成プロジェクトを進行しているようだ。当初の心配をよそに、彼らはフジロックに来れるぐらい長く活動を続けている。彼らのライブは、全盛期でも調和がとれてないと有名だったが、最近のライブの批評によると、昔程は悪くないようだ。

グリーンステージ 21時30分




ザ・ベリー・ベスト(The Very Best)


ザ・ベリー・ベストでは、ヨハン・カールベルクによるクラブ向きの音作りが、エサウ・ムワムワイヤによる熱狂的なヴォーカルの独特の引き立て役になっている。彼らの素晴らしいアルバム『MTMTMK』は、今月リリースされたばかり。遅い午後のこのスケジュールは、雨さえ降らなければ、彼らにぴったりだろう。

ホワイトステージ 17時15分







ジェイムス・ブレイク(James Blake)



さぁ、首を縦にゆっくり振るときだ。みんなが大好きな、ダブステップの申し子でありシンガーソングライターのジェームス・ブレイクだ。日本のファンは彼のデビュー作に魅了されたが、重厚なベース音に乗った繊細な表現は、野外では幾分損なわれてしまうかもしれない。もし、ホワイトステージでの鳴りに納得が行かなければ、同じ夜にレッドマーキーで行なわれるジェームス・ブレイクのDJセットもチェックしよう。

ホワイトステージ 22時25分
レッドマーキー 25時00分





アーネスト・ラングリン(Ernest Ranglin)




ボブ・マーリーは、アーネスト・ラングリンからギターについて幾つかのことを学んだ。アーネストはジャマイカが生んだ素晴らしいミュージシャンの一人で、現在80歳。ロックステディーとジャズに精通しているギタリストだ。昨年のブルーノート東京でのパフォーマンスが証明していたように、彼らしいプレイは今でも健在だ。

フィールド・オブ・ヘブン 17時10分







アラブ・ミュージック(AraabMuzik)



90年代にはターンテーブリストがいたように、今はアラブ・ミュージックのような人たちがいる。思いがけないビートをリアルタイムでMPCサンプラーから作り出すようなアーティスト達だ。彼の出番の前にあたるジェームス・ブレイクのDJセットでは多くのオーディエンスが集まるだろうが、レッドマーキーにそのまま残ってアラブ・ミュージックをみる価値はあるだろう。

レッドマーキー 26時15分







オンダ・ヴァガ(Onda Vaga )





毛むくじゃらのメンバーが印象的なアルゼンチン出身のオンダ・ヴァガは、フジロックの期間中、何度もプレイする。2009年のレーヴェンがそうであったように、オンダ・ヴァガを避けるのが難しいぐらいだ。ルーズで、レゲエやルンバ、フォークがサイケ調に混ざった彼らのサウンドは、今年の“フジロックの音”と言える存在になるだろう。

2012年7月27日(金曜日)
ボードウォークステージ 13時
クリスタルパレス 25時30分

2012年7月28日(土曜日)
オレンジコート 15時40分
苗場食堂 22時40分

2012年7月29日(日曜日)
カフェ・ド・パリ 16時00分
ジプシー・アヴァロン 19時30分
など








ジャンゴ・ジャンゴ(Django Django)




ザ・ベータ・バンドやスーパー・ファーリー・アニマルズなどの系譜上にあるアートポップの後継者と言えるのが、ジャンゴ・ジャンゴだ。イギリスのインディーロックシーンにスマートで冒険心のあるサウンドがしばらく不足しているなか、2012年頭にリリースされた彼らのデビューアルバムは多くの評論家をハッピーにさせた。さらにデビュー後に6ヶ月続いたツアーは、ライブで彼らがすべての楽曲をプレイできるという事実を確実に知らしめた。

ホワイトステージ 12時50分






もし、チャンスがあれば...



トゥエンティー・ワン・パイロット(Twenty | One | Pilots)
レッドマーキー 13時55分

フォール・アウト・ボーイ、コールドプレイ、セージ・フランシスなどを混ぜたような、オハイオ州出身のエモ・ダンスポップ・デュオ。数ヶ月前にメジャーレーベルと契約したが、その前から多くのファンがいる。次のビッグヒット・アーティストになるか?


モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオ(Moritz Von Oswald Trio)
オレンジコート 17時30分

ダブテクノの先駆者、モーリッツ・フォン・オズワルドがウラディスラフ・ディレイとマックス・ローダーバウアーと組んだインプロ・エレクトロ・ユニットは、うっとりとするようなライブを見せてくれるだろう。しかしながら、この時間の演奏がどうなるかが、不安ではあるが...。


下山(Gezan)
ルーキーアゴーゴー 22時00分
ルーキーステージでプレイする大阪出身の下山は、長髪のメンバーによるサイケ・ロックバンド。同ステージに登場するバンドの中でも、とくに“インパクト大”だろう。



フジロック2012: 見るべきアクト20


7月27日 | 7月28日 | 7月29日

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By ジェイムズ・ハッドフィールド
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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