2015年、公開が待ち遠しい映画20

「The 50 films we can’t wait to see in 2015」と題して、タイムアウトニューヨークで50本の映画がピックアップされた。タイムアウト東京では、その中から20本を選び紹介したいと思う。今年は、80年〜90年代に大ヒットした、『ターミネーター』、『ジュラシックパーク』、『マッドマックス』などのリブートや続編が多く公開される。日本映画では、是枝裕和の『海街diary』がランクインしていたので注目したい。また、公開日は未定だが、マーティン・スコセッシは遠藤周作の小説『沈黙』を映画化する。ガス・ヴァン・サントは、渡辺謙とマシュー・マコノヒーを主演に迎え、日本の樹海を舞台とした映画を製作中だ。今年も、映画館に通う日々が続くだろう。

『ジェームズ・ボンド24 Spectre』

ジェームズ・ボンドが帰ってくる！スカイフォールの続編にして、シリーズ24作目となる今作。Mは死に、ボンドは年齢に苦しみ、抑えきれない怒りと格闘する。今回も、スカイフォール制作チームが再集結。監督はサム・メンデス、脚本はジョン・ローガンが担当。主演はダニエル・クレイグ、Q役にベン・ウィショー。そして、レイフ・ファインズが狡猾なMI6諜報員ギャレス・マロリーを演じる姿がまた観れるだろう。

公開：2015年11月公開予定
監督：サム・メンデス
出演：ダニエル・クレイグ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、モニカ・ベルッチ、レア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツほか

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『スター・ウォーズ エピソード7／フォースの覚醒』

映画史上最も成功したシリーズ作品と言える『スター・ウォーズ』。今作は、オリジナル3部作に続く新章の第1作目にあたる。詳細はまだ不明だが、ルーク・スカイウォーカーとハン・ソロが復活し、新たな脅威に立ち向かうのだろう。監督は『スター・トレック』をリブートさせた、J・J・エイブラムス。キャストにはおなじみのマーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォードが再び出演し、ニューカマーとしてオスカー・アイザック、ルピタ・ニョンゴ、アダム・ドライバー、映画『アタック・ザ・ブロック』のジョン・ボイエガなどがキャスティングされている。

公開：2015年12月18日（金）公開予定
監督・脚本：J・J・エイブラムス
出演：ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、マーク・ハミルほか

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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

© Jasin Boland

映画『マッドマックス サンダードーム』から27年ぶりとなるマッドマックスシリーズの新作。荒涼とした砂漠を舞台に繰り広げられる、終末的な物語と数々のトラブル。ロードスターに乗って放浪している主人公とともにこのトラブルを楽しみたい。今作では、筋肉質なイギリス人、トム・ハーディが新しいマックス役を務めた。過去のシリーズで主役を務めた、メル・ギブソンが何らかの形で出演しているという噂もある。監督は、シリーズ全作でメガホンをとったジョージ・ミラーだ。10年をかけて完成した作品だけあって、待っただけの価値がある事を祈りたい。

公開：2015年6月公開予定
監督：ジョージ・ミラー
出演： トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ロージー・ハンティントン＝ホワイトリーほか

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『ターミネーター：新起動／ジェニシス』

© Robert Zuckerman

アーノルド・シュワルツェネッガーがレザージャケットを着て、戻ってきた。2009年の映画『ターミネーター4』の酷評を払拭させる予感がする。それ以前の作品をベースとし、派手な爆破シーン、殺戮ロボットなどが登場するようだ。出演は、アーノルド・シュワルツェネッガーのほかに、テレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスター、エミリア・クラークがサラ・コナーを演じる。監督は、映画『マイティ・ソー／ダーク・ワールド』のアラン・テイラーが務めた。

公開：2015年7月公開予定
監督：アラン・テイラー
出演：：アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク、ジェイソン・クラーク、ジェイ・コートニー、イ・ビョンホンほか

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『アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』

© 2011 MVLFFLLC

スーパーヒーローチーム、「アベンジャーズ」。今作は、ヒーローたちが、人工知能を持ったロボットとの戦いを繰り広げる。監督、脚本に ジョス・ウィードン。おなじみのメンバー、ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソンを再びスクリーンで観られる。

公開：2015年7月4日（土）公開予定
監督・脚本：ジョス・ウィードン
出演：ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、コビー・スマルダーズ、サミュエル・L・ジャクソンほか

『ジュラシック・ワールド』

(C) UNIVERSAL STUDIOS & AMBLIN ENTERTAINMENT, INC.

『ジュラシック・パーク』から20年の時を経てついにオープンした、イスラヌブラル島のテーマパーク。成功を収めている同テーマパークだが、果たしてどうなることやら……。恐竜よりも大きな心を持っているスピルバーグは、新監督にコリン・トレボロウを迎えて制作。クリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードなどが出演しているが、真のスターは恐竜たちとなるだろう。

公開：2015年8月7日（金）公開予定
監督：コリン・トレボロウ
製作総指揮：スティーブン・スピルバーグ
出演：クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソンほか

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『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』

(C)2014 Universal Studios

セックスの時に壁に縛りつけられた経験がこの3年の間にあるだろうか。この作品は、若いカップルが「エロスの限界を試す」という内容で人気を誇る、官能小説のシリーズを映画化したものだ。監督を務めたのは写真家、現代美術家でもあるサム・テイラー＝ジョンソン。そして、新人のジェイミー・ドーナンとダコタ・ジョンソンが様々なプレイを繰り広げる。

公開：2015年2月13日（金）公開
監督：サム・テイラー＝ジョンソン
原作：E・L・ジェイムズ
出演：ダコタ・ジョンソン、ジェイミー・ドーナンほか

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『ミッション：インポッシブル5』

続編が出るにつれて質が落ちるという傾向があったこのシリーズ。しかし、前作『ミッション：インポッシブル／ゴースト・プロトコル』は息を呑むアクションの連続が詰め込まれ、素晴らしい作品となった。今作にも期待をしたい。キャストには、トム・クルーズとサイモン・ペッグ、ジェレミー・レナー。監督は、映画『アイロンマン3D』のクリストファー・マッカリーが務める。

公開：2015年12月公開予定
監督：クリストファー・マッカリー
製作：トム・クルーズ、J・J・エイブラムス
出演：トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ジェレミー・レナー、アレック・ボールドウィンほか

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『エベレスト』

1996年にエベレストで起きた、数人の登山者の命が奪われた事件をもとにしたアドベンチャー映画。監督は、映画『Jar City／湿地』を監督したバルタザール・コルマウクル。出演は、キーラ・ナイトレイ、ジェイク・ギレンホール、ジョシュ・ブローリン、エマ・ワトソンなどの豪華俳優陣が揃う。

公開：2015年下半期公開予定
監督：バルタザール・コルマウクル
出演：ジョシュ・ブローリン、ジェイク・ギレンホール、エマ・ワトソンほか

『ハンガー・ゲーム FINAL：レジスタンス』

TM&(C)2014 LIONS GATE FILMS INC.ALL RIGHTS RESERVED.

『ハンガー・ゲーム』の最終章となる今作。と言っても、『スターウォーズ』のように前編、後編と分かれている。後半となる『ハンガー・ゲーム FINAL：レボリューション』も2015年冬に公開予定。カットニス・エヴァディーン率いる勇気ある反逆者たちの最後の戦いが楽しみだ。オリジナルキャストのジェニファー・ローレンス、ウディ・ハレルソン、ドナルド・サザーランド。そして、この映画が遺作となってしまった、偉大な俳優フィリップ・シーモア・ホフマンが出演している。『ハンガー・ゲーム2』のフランシス・ローレンスが監督を務め、このシリーズを完結させた。

公開：2015年6月公開予定
劇場：TOHOシネマズ みゆき座ほか
監督：フランシス・ローレンス
出演：ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ジュリアン・ムーア、サム・クラフリン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ドナルド・サザーランドほか

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『トゥモローランド』

© cinemafestival

正直に言うと、内容は今のところ極秘なため不明だ。唯一発表されているのは、「私たちの未来がどうなるか」という考えをベースとした、ディズニーランドの古い乗り物に関する作品らしい。素晴らしい監督の1人であるブラッド・バードが監督を務め、結婚をしたばかりのハンサムな俳優ジョージ・クルーニーが出演している。

公開：2015年6月6日（土） 公開予定
監督・製作：ブラッド・バード
出演：ジョージ・クルーニー、ブリット・ロバートソン、ヒュー・ローリーほか

『海街diary』

(C)2015吉田秋生・小学館／「海街diary」製作委員会

数々の賞を受賞した漫画を原作とした作品。鎌倉を舞台に3人で住んでいた姉妹は、ある出来事により異母妹を迎えることになる。4人となった姉妹の共同生活を通して描かれる物語。映画『誰も知らない』の是枝裕和が監督を務めている。

公開：2015年6月13日（土）公開
監督：是枝裕和
出演：綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、加瀬亮ほか

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『キングスマン ザ・シークレット・サービス』

『キック・アス』の著者マーク・ミラーによるコミックを映画化した作品。若いシークレットサービスのエージェントが、キャリアを積んだスパイの下で様々な事件を巻き起こす。コリン・ファースが年上のエージェントを、ウェールズ人のタロン・エガートンが若いエージェントを演じる。そのほかにも、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ストロング、マイケル・ケインが脇を固める。監督は、映画『キックアス』を製作したマシュー・ボーン。

公開：2015年夏公開予定
監督・製作：マシュー・ボーン
出演： コリン・ファース、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ストロング、タロン・エガートンほか

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『ジェーン・ゴット・ア・ガン』

© cinemafestival

去年、当初の監督であったリン・ラムジーがジュード・ロウとともに、今作を降板。米国西部の女性が夫を撃った無法者の集団を追跡するという、女が主役の西部劇は困難に陥った。しかし、映画『ウォーリア』の監督ギャヴィン・オコナーがラムジーの代わりを務め、主演にナタリー・ポートマン、助演にユアン・マクレガー、そしてジョエル・エドガートンなどが出演する。

公開：2015年公開予定
監督： ギャビン・オコナー
出演：ナタリー・ポートマン、ユアン・マクレガー、ジョエル・エドガートン、ロドリゴ・サントロほか

『ジュピター』

シカゴに住むごく普通の掃除婦が、ある日、宇宙の女王である事に気づき、宇宙間の戦争の真っ只中に連れて行かれるというサイエンスフィクション映画。どこかで聞いたことのあるストーリーだ……。今作は、映画『マトリックス』のウォシャウスキー姉弟が監督を務める。主演にミラ・クニス、助演にチャニング・テイタムを迎え、ショーン・ビーン、エディ・レッドメインなどが脇を固める。

公開：2015年5月公開予定
監督：アンディ・ウォシャウスキー、ラナ・ウォシャウスキー
出演：チャニング・テイタム、ミラ・クニス、ショーン・ビーン、エディ・レッドメインほか

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『イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シー』

怒ったマッコウクジラに激突され、イギリスのエセックス号の乗組員は、90日間の海での漂流を強いられる。聞かれる前に言わせてもらうと、乗組員たちが、腹を空かせた目で互いのことを見ることになるような話だ。 映画『ラッシュ／プライドと友情』製作の後、勢いに乗っているロン・ハワードが監督した。彼は陽気な船乗りたちを上手にリードしたことだろう。冒険に参加したのは、クリス・ヘムズワース、キリアン・マーフィ、ブレンダン・グリーソンなど。

公開：2015年公開予定
監督： ロン・ハワード
出演：クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィ、トム・ホランド、ベン・ウィショーほか

『ブラック・マス』

2011年にやっと逮捕されるまで、FBIの最重要指名手配リストに載っていた、伝説の殺人者であり、ボストンの犯罪組織のボスであるホワイティ・バルガーのアクションドラマ。1997年に公開されたマフィア映画『フェイク』のドニー・ブラスコ役以来にジョニー・デップがシリアスな役を演じてくれると期待したい。映画『クレイジー・ハート』のスコット・クーパーが監督し、ベネディクト・カンバーバッチ、シエナ・ミラー、そしてジョエル・エドガートンが脇を固めている。

公開：2015年秋公開予定
劇場：全国ロードショー
監督：スコット・クーパー
出演：ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ、ジェシー・プレモンス、シエナ・ミラーほか

『シー・オブ・ツリーズ』

© PAN Photo Agency

自殺の森としても知られる日本の樹海は、その異様な静けさも相まって有名だ。そして、野生動物の繁栄が困難なほどに木々が密生し、人間がひっそりと命を絶つ場所として人気を集めている。今作は、自殺を決心するも、自分と同じ境遇のとある日本人と出会って思いとどまる、アメリカ人観光客を追う。完成度の高さがそこかしこから伺える作品だ。ガス・ヴァン・サントが監督として指揮し、マシュー・マコノヒーと渡辺謙がメインの2人を演じ、ナオミ・ワッツが脇役を務める。

公開：未定
監督：ガス・ヴァン・サント
出演：渡辺謙、マシュー・マコノヒー、ナオミ・ワッツほか

『沈黙』

マーティン・スコセッシ最新のプロジェクトとなる作品。17世紀の日本で、キリスト教を広めようとしたとして地元当局から追放された2人の聖職者の話だ。当時の時代再現度に期待したい。あらすじから真面目さ（『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のような面白さとは対照的に）が伺えるが、大監督が何を見せてくれるのか楽しみだ。長いブランクを経て帰ってきたリーアム・ニーソンが聖職者の1人を熱く演じ、渡辺謙とアダム・ドライバーが脇を固める。

公開：未定
監督：マーティン・スコセッシ
出演：リーアム・ニーソン、渡辺謙、アダム・ドライバーほか

『チャッピー』

© cinemafestival

まずますだった、前作『エリジウム』に続いて、SFの大家ニール・ブロムカンプが、盗人の一団に引き取られたロボットの、コメディタッチの物語を映画化するために故郷南アフリカに戻ってくる。映画『第九地区』のような陰鬱な喜劇スタイルへの回帰のようだ。ヒュー・ジャックマンが主役を演じ、シガニー・ウィーバーが脇役を務める。そしてブロムカンプの相棒シャールト・コプリーがロボット、チャッピーの声を担当した。

公開：2015年5月23日（土）公開
劇場：丸の内ピカデリーほか 監督：ニール・ブロムカンプ
出演：ヒュー・ジャックマン、シャールト・コプリー、シガニー・ウィーバー、デーヴ・パテールほか

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