映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』レビュー

シェアして暮らす吸血鬼を追った、ホラーコメディー映画

© Shadow Pictures Ltd MMXIV
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『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』タイムアウトレビュー

『Toast of London』(イギリスのコメディーシリーズ)のファンだったら、この郊外の一軒家をシェアして暮らす4人の吸血鬼を描いた、コメディタッチのモキュメンタリー(架空のドキュメンタリー)の良さがすぐに分かるだろう。私たちはこの4人と、険悪な雰囲気のハウスミーティングで出会うこととなる。

この家の住人を紹介すると、汚れた皿について騒いでいるヴィアゴ(一言でいえば、間抜けなエドワード・シザーハンズがひだ襟のついた服を着た吸血鬼)。乱痴気騒ぎを好み、古流の流儀を突き通す中世の吸血鬼ヴラド(フライト・オブ・ザ・コンコルズのジェマイン・クレメント)。元ナチスの吸血鬼ディーコン(ひょろっとした183歳の彼はまだほんの赤ん坊)。そして、地下に住むノスフェラトゥ(映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』に登場する吸血鬼)に良く似た8000歳のピーター。このピーターが、タトゥーの入った大学生ニックを吸血鬼にしたことによって、平穏に暮らしていた彼らの生活が変わっていくのである。

ニュージーランド発の今作は、ばかばかしいほど常軌を逸した寸劇とほとんど変わらず、テレビ番組のシリーズとして放映した方が良かったかもしれないと思わせられるが、大変面白い作品なのである。この吸血鬼たちが、ニックの友人であるスチュー(最新技術の魅力に、彼らを引き合わせるコンピュータプログラマー)と仲良くなっていく様子を楽しんでほしい。 吸血鬼はいったいGoogleでどんなことを検索するのだろう。もちろん、処女の画像や日の出の動画だろう。

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『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』

2015年1月24日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督・脚本:タイカ・ワイティティ
出演:タイカ・ワイティティ、ジェマイン・クレメント、ジョナサン・ブロー、コリ・ゴンザレス=マクエル、スチュー・ラザフォードほか
配給:松竹メディア事業部
© Shadow Pictures Ltd MMXIV

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By カッス・クラーク
翻訳 平塚 真里
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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