宇宙大使☆スター
2010年07月08日 (木) 掲載
フジロックはグリーン・ステージやホワイト・ステージといったメイン会場以外にも注目すべきステージが目白押しだ。
フジロック唯一の屋内ステージがレッド・マーキー。お祭り騒ぎ必至のフロッギング・モーリー、新作を発表したばかりのブロークン・ソーシャル・シーンやBUFFALO DAUGHTER、さらにはTHE Xxなどの注目新人がズラリと並び、バラエティー豊かなラインナップとなっている。なお、レッド・マーキーではライブステージ終了後にクラブ・アクトを中心にした面々が登場。ZEEBRAをフィーチャーしたDEXPISTOLS&ROC TRAX CREWや、久しぶりのオリジナル・アルバムを制作中の砂原良徳などが苗場をクラブフロアへと変えてくれることだろう。
また、毎年そのラインナップが注目を集めているのが、ピースフルなムードに溢れたフィールド・オブ・ヘブン。今年もアーシーかつナチュラルな魅力を持ったアーティストが数多く登場することになっている。ここでの注目アーティストは、再結成を果たした日本ロックのレジェンド、サンハウスや、ニューオーリンズ・ファンク/R&Bのトップ・アーティストであるトロンボーン・ショーティだ。ザ・デレク・トラックス&スーザン・テデスキ・バンド 、moe.、ダイアン・バーチといったアメリカ音楽の良心的アーティストにも期待したい。
会場のもっとも奥深くに位置しているのがオレンジコート。フランスの鬼才バンド、マグマや、日本ニューウェイブ史を切り開いてきたヒカシューといった個性派が名を連ねているほか、困窮を極めるハイチの音楽文化を現代に伝えるエミリン・ミシェル、日本フォークのレジェンドである豊田勇造、さらにはお馴染みEGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXXが意外にもこのステージに登場するので、こちらも見逃し厳禁だ。なお、30日深夜にはクラブ・アクトが出演するオールナイトフジも開催予定。こちらにもグリーン・ヴェルヴェットや石野卓球ら超豪華メンバーがラインナップされている。
山の斜面にのんびりと広がるジプシー・アヴァロン(こちらではNGO主宰のトークショウも行われる)、ギャズ・メイオールやオゾマトリらが出演するパレス・オブ・ワンダー、一般公募によって選出されたインディーバンドがその腕を奮うルーキー・ア・ゴーゴー、さらには小規模ながらも濃密なライヴが展開される苗場食堂や木道亭など、メインステージ以外にも楽しさ満載なのがフジロック。ゴンドラを使って山頂まで辿り着けば、DJ NOBUやPSGが出演するデイ・ドリーミング・アンド・サイレント・ブリーズもあり、そこには下界の喧噪とは別世界の静けさが広がっていることだろう。
このように数多くのステージが用意されているのがフジロックの醍醐味。その存在すら知らなかったアーティストのパフォーマンスにノックアウトされることもあるだろうし、普段とは違う音楽の楽しみ方を発見できるかもしれない。体調と天候に気を配りながら、最高の音楽体験をしてほしい。
日程:2010年7月30日(金)、31日(土)、 8月1日(日)の3日間
場所:新潟県湯沢町 苗場スキー場(11ステージとアミューズメント多数)
時間:9時00分開場、11時00分開演、23時00分終演予定
出演:国内外約200アーティスト
料金:3日通し券3万9800円、1日券1万6800円、駐車券3000円(1日1台 / 2名より受け付け)、キャンプサイト券3000円(1 / 開催期間中有効)
ウェブ:www.fujirockfestival.com/
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