映画を観よう 6/26公開作品

『イエロー・ハンカチーフ』『ザ・ロード』『モダンライフ』ほか

映画を観よう 6/26公開作品

『ハチ公物語』がリメイクにより『HACHI 約束の犬』として製作されたのは記憶に新しいが、続いて海を渡ったのが山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ』だ。記念すべき第一回日本アカデミー賞で最優秀作品賞ほか主要6部門を独占した、日本映画史に残る不屈の名作だ。プロットはそのまま、舞台を北海道からアメリカ南部へと移し、約束の地ニューオリンズを目指す物語となった。自信を失い、孤独と諦めに悩みながら生きる人々が、やさしさと勇気を取り戻し、力強く再生していくロードムービーである。

殺人罪で服役し6年の刑期を終えたブレッドは晴れて自由の身となる。しかし、刑務所の外に出たものの、出迎えの姿は誰一人なかった。フェリー乗り場へ向かうためバスを待っていると、一風変わった青年ゴーディと、鬱屈した気持ちを抱えて悩む若い少女マーティンに声をかけられ、一緒に旅をすることになる。出所時に妻宛ての手紙を出していたブレッドは、妻の気持ちを確かめるため、一路ニューオリンズに向けて旅に出る……。

オリジナル版で高倉健が演じた主人公には、オスカー俳優のウィリアム・ハート。ブレッドの帰りを待つ健気な妻の役は演技派女優のマリア・ベロが起用された。ブレッドと旅を共にする若いカップルには、『トワイライト』シリーズのヒロイン役が当たり全米でブレイク中のクリステン・スチュワートと、『美しすぎる母』での好演が光るエディ・レッドメイン。今作のプロデューサーで、世界で唯一、通算6度のオスカーを受賞したアーサー・コーンは、たった4人しかいない登場人物のキャスティングにかなり神経を使った。特にマーティン役は20人近い女優をテスト、最終的にジョディ・フォスターが推薦したクリスティンに決めたというエピソードもある。

33年の歳月を経てリメイクされた名作、スクリーンいっぱいに広がる黄色いハンカチに、再び胸が熱くなる。

イエロー・ハンカチーフ

日本公開:2010年6月26日(土)
監督:ウダヤン・プラサッド
製作:アーサー・コーン
キャスト:ウィリアム・ハート、マリア・ベロ、クリステン・スチュワート、エディ・レッドメイン
配給:松竹
公式サイト:www.yellow-handkerchief.jp/

ザ・ロード

ピューリッツァー賞を受賞したコーマック・マッカーシーのベストセラー小説を映画化。文明崩壊後のアメリカで、人間としての心を失わずに旅を続ける父と子の苦難の日々を描いたヒューマンドラマ。

日本公開:2010年6月26日(土)
監督:ジョン・ヒルコート
キャスト:ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、ロバート・デュヴァル、ガイ・ピアース、シャーリーズ・セロンほか
配給:ブロードメディア・スタジオ
公式サイト:www.theroad-movie.jp/

アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち

アルゼンチンタンゴの歴史と共に、黄金時代を築いた巨匠たちの歌や演奏を収めたドキュメンタリー作品。総勢22名のタンゴマエストロが集結、一夜限りの世紀のコンサートが幕を開ける。

日本公開:2009年6月26日(土)
監督:ミゲル・コアン
キャスト:オラシオ・サルガン、レオポルド・フェデリコ、マリアーノ・モーレス、カルロス・ガルシーア、ホセ・“ペペ”リベルテーラ、ビルヒニア・ルーケほか
配給:スターサンズ
公式サイト:starsands.com/tango/

モダン・ライフ

世界最高の写真家集団“マグナム”に所属し、ジャーナリストとしてピューリッツァー賞を受賞した仏ドキュメンタリー界の巨匠、レイモン・ドゥパルドン監督の日本初公開作品。

日本公開:2010年6月26日(土)
監督・撮影:レイモン・ドゥパルドン
キャスト:マルセル・プリヴァ、レイモン・プリヴァ、アラン・ルヴィエール、セシル・ルヴィエール、モニーク・ルヴィエール。カミーユ・ケネンほか
配給:エスパース・サロウ
公式サイト:www.espace-sarou.co.jp/modernlife/

仁寺洞(インサドン)スキャンダル~神の手を持つ男~

400年前に消えた朝鮮宮廷画家の幻の作品をめぐり、名画修復プロジェクトの裏側でさまざまな思惑が交錯する。韓国で120万人の動員を記録したサスペンス・ドラマ。『マイ・リトル・ブライド』のキム・レウォン主演作。

日本公開:2010年6月26日(土)
監督・脚本:パク・ヒゴン
キャスト:キム・レウォン、オム・ジョンファ、イム・ハリョンほか
配給:ユナイテッドエンタテインメント
公式サイト:www.insadong-movie.com/

テキスト 粕谷みさを
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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