ワールドカップ観戦が楽しめる店

全試合を中継するレストランやバーをチェック

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ワールドカップ観戦が楽しめる店

たすいち

2010年ワールドカップの開催が目前となった今、そろそろこの“お祭りイベント”を最大限に楽しめる東京のバーやクラブ、イベントをチェックしてみるのはどうだろうか。アフリカとの時差の関係上、試合は全て日本時間の21時30分頃から早朝にかけて行われる。そのためこの期間中は、日本中で夜更かしする人が増えることは間違いない。ここでは、誰かと興奮を共有しながら応援できるパブやクラブ、バーを紹介する。

南アフリカ

ゴールデンライオン

アフリカ大陸初となるワールドカップ開催国となった南アフリカ。このチームに対する期待値は、2002年ワールドカップにおける韓国とトルコの素晴らしい成績に匹敵するほど高い。その南アフリカの試合を観戦するのに最適な店が、六本木にある南アフリカンパブ『ゴールデンライオン』だ。同店スタッフのお勧めは1200円で味わえるボボティー(スパイスの利いた挽き肉と卵のディッシュ)と、ポイキーコース(シチュー)。これらの南アフリカ料理を堪能しながら、店内に設置されている40インチのテレビで試合を観戦すれば、一味違ったワールドカップが楽しめる。ビールは1杯900円から。この店では全試合が視聴できる。

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日本

サムライ・ブルー・パーク

明治維新の後、日本の“サムライ”はその姿を変えることを余儀なくされた。日本代表は、表向きは弱いチームに見えても、強豪が揃うワールドカップでは、まさに“サムライ・ブルー”にならなくてはならない。このワールドカップで日本が上位に食い込むことは簡単ではない。しかし、それでもサポーターは希望を捨てず、前向きに日本代表を応援するだろう。そんなサポーターに最適な場所がこのサムライ・ブルー・パークだ。 原宿にある国立代々木競技場に位置し、日本代表の応援拠点とされている。残念ながらここで試合が生中継されることはない。しかし、様々なイベントが開催されており、選手からのメッセージなどが放送される大型スクリーンが設置されたフットサル場も開放されている。気付けば1人だけワールドカップの波に後れを取っているということがないよう、サムライ・ブルー・パークで試合に向けての気持ちを高めよう。週末は混雑しているが、どこにも負けない臨場感を味わえる。

場所:国立代々木競技場(地図など詳細はこちら) 特設会場
アクセス:JR山手線『原宿』駅
時間:月曜から金曜5時00分から21時00分まで、土曜・日曜12時00分から21時00分まで

パブリックビューイング

2002年ワールドカップに比べ、パブリックビューイングの数は少なくなる。開催国である南アフリカと日本の時差の関係上、これは避けられないことだ。しかし、その時差に関係なく、恵比寿のリキッドルームタイムアウトカフェ&ダイナーでは、予選の日本戦3試合の観戦イベントが開催され、渋谷のライブハウスWOMBでは、6月14日のカメルーン戦と6月24日のデンマーク戦の観戦イベントが開催される。試合の前の余興も含め、チケット代は1枚2500円。6月19日(土)には、国立代々木競技場のスタジアムが開放され、5万人ものサポーターが一丸となって日本代表を応援することになっている。

リキッドルーム、タイムアウトカフェ&ダイナーでのパブリックビューイング

日本xカメルーン戦(詳細はこちら
日程:20010年6月14日(月)
時間:開場18時00分、開演19時00分
会場:LIQUIDROOM
DJ:石野卓球/田中フミヤ
ナビゲーター:ピエール瀧/鹿野淳
VJ:MIXNUTS

日本xオランダ戦(詳細はこちら
日時:2010年6月19日(土)、開場 18時30分、開演 19時00分
会場:タイムアウトカフェ&ダイナー(LIQUIDROOM 2階)
出演:TAKUYA(ex.JUDY AND MARY)/SHOGO(175R)/ISAKICK(175R)/鹿野淳(MUSICA)

日本xデンマーク戦(詳細はこちら
日時:2010年6月24日(木)、開場/開演24時00分
会場:LIQUIDROOM
DJ:DJ KRUSH/KEN ISHII
ナビゲーター:鹿野淳(MUSICA)
VJ:MIXNUTS

WOMB、国立代々木競技場のパブリックビューイング

日本×カメルーン戦
日程:2010年6月14日(月)
場所:WOMB
時間:21時00分開場、23時00分キックオフ
料金:前売り券2500円、当日券2300円

日本×オランダ戦
日程:2010年6月19日(土)
場所:国立代々木競技場
時間:18時30分開場、20時30分キックオフ
料金:前売り券3000円、当日券2500円

日本×デンマーク戦
日程:2010年6月24日(木)
場所:WOMB
時間:21時00分開場、3時30分キックオフ
料金:前売り券2500円、当日券2300円

イギリス/アメリカ

たすいち

限られた予算で試合観戦をしたい英語が話せるサポーターには、『たすいち』がお勧めだ。この店では、イングランドサポーターが落胆する姿を目にするかもしれない。理由はイングランド代表チームの現状にある。キープレイヤーの相次ぐ怪我に続き、元キャプテン、ジョン・テリーに不倫騒動が勃発。代表のチームメートでもあり、親友でもあったウェイン・ブリッジの元恋人との不倫が発覚し、キャプテンをはく奪処分されただけはなく、チーム内に亀裂を作ってしまった。この事態は国レベルでの問題に発展し、彼は今やサッカー界からの引退をも噂され始めている。店内で見られる光景はこれだけではない。今年は、イングランドサッカー協会がワールドカップ公式応援歌を作らなかったため、ニューオーダーによる『World in Motion』や、ライトニング・シーズの『The Lions』といった、過去のイングランド公式応援歌を歌うサポーターの姿も見られるだろう。アメリカ人のサポーターは、大西洋の反対側に位置するイングランドサポーターの独特の部族意識を垣間見るはずだが、それはそう簡単には理解できないはずだ。『たすいち』が酒好きの予算が少ない客に好まれる理由は、店の場所と350ミリリットルのビールが300円で飲めるところにある。店内には、バーのどこからでも見ることが出来るスクリーンが3つ設置されていて、店は試合が終わる朝まで混雑することが予想される。まれに喧嘩による騒ぎも見受けられるので、巻き込まれないよう注意したい。

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ヴァージン・カフェ

サッチャー政権後のイギリスにオープンしたバーに最も似たバーが、大崎にあるこのヴァージン・カフェだ。この店に行ったからといって、イギリスローカルの雰囲気が味わえるわけではない。しかし、音楽デッキが設備され、知的さを感じられる店内の装飾は、混雑している時間帯でも心地よい雰囲気を崩さない。まさに、イギリス全土の街々で見られる一般的なバーの雰囲気に似ている。この店のガラス貼りの窓からは、この街の開発の著しさを物語るビル群の景観が広がる。店はこの中心に位置するため、早い時間帯は若干周りが騒がしく感じられるかもしれないが、ビルのオフィスで働く従業員が会社を後にした22時以降は比較的静かに酒が楽しめる。深夜0時で閉店となるため、早めにキックオフされる試合が中心に放送され、その後はDJの音楽で客をもてなす。ドリンクはどれも1杯700円ほどだが、イベントのある時には特別価格が設定されることが多い。また、フットニック大崎店がこの店の下に店舗を構えているため、深夜から早朝にかけて行われる試合を見たい方は店を梯子するのもいいだろう。

イベント
6月19日(土)、ヴァージン・アトランティックが主催するフットサルトーナメントがヴァージン・カフェの前で行われる(9時00分から18時30分まで)。16チームが参加するこのトーナメントでは、様々なイベントも予定されていて、試合後にはヴァージン・カフェ店内でアフターパーティーも行われる。

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南米

コスタ・ラティーナ

アルゼンチンもブラジルもワールドカップの優勝候補の常連であることは言うまでもない。リオネル・メッシ、カルロス・テベス、ロビーニョ、カカといった名プレイヤーが選抜されている両チームの試合が、東京中でサッカーファンを魅了することは間違いない。コスタ・ラティーナは3フロアに加え屋上を持つラテン料理の店で、国際的な雰囲気を楽しみたい客にぴったりの店だ。カクテルの価格は1杯700円から900円で、南米料理とその他の外国料理が1品1500円程度で食べられる。ワールドカップの試合が存分に楽しめるように、1つのフロアには巨大スクリーンが設置されている。

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ドイツ

バーンズ・バー

サッカーファンの好きなチームに選ばれることはあまりないが、ドイツがイングランドにとって厄介なチームの1つであることは間違いない。東京在住のドイツ人の多くは、チームの勝利が続けば続くほど、夜更かしの回数も増えることとなる。東京で最も古く、本場ドイツのバーを想わせるバーといえば、六本木の交差点からほど近いこのバーンズ・バーだ。店内の壁には、ドイツ代表の元チームマネージャーのユルゲン・クリンスマンや旧東ドイツの元首相のヘルムート・シュミットなどと言った、店を訪れたことがある著名ドイツ人の写真が多く飾られている。少し値ははる(プレッツェルが1000円もする)が、料理の味はそれに値する。ドリンクも同様で、1杯500ミリリットルのビールは1000円だ。それでも店が賑わいを失うことはない。日本在住のドイツ人が好んで足を運ぶこの店は、ドイツ代表のサポーターが試合をゆっくり観戦するのには最適だ。

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オーストラリア

バー・クエスト

サッカールー(オーストラリア代表の称号)は確実に力を上げてきている。 日本は2006年ワールドカップの予選で、オーストラリアに3-1と大敗した。この試合は、ジーコジャパンにチームのレベルアップの必要性を思い知らせた。今回のオーストラリア代表は更に力強さを増し、トーナメントのダークホースになる、秘めた力を持つチームとなっている。バー・クエストは東京にある数少ないオーストラリアンバーの1つで、営業時間中の全時間帯において、店内の巨大スクリーンにワールドカップの試合を映し出す。六本木にあるこの店は、街の活気を維持するのに貢献していると言っても過言ではない。早い時間帯には、外国人駐在員が1000円で食べられるパイなどを食べに気軽に店を訪れる。もう少し遅い時間帯になると、今度は外国人男性が日本人女性をナンパし始めるので、店の雰囲気は変わっていく。店で開催されるイベントの中には楽しいものもあるが、酒を飲みすぎている客がいる場合は、あまりお勧めできない場合もある。 ちなみに、試合中は、ギネスのパイントが700円で販売される。

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By リチャード・スマート
翻訳 古知杏子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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