本場の舌が認めた、東京のケバブ(5

ケバブの本場、アブダビから来たエディタが東京のドネルケバブをチェック

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渋谷『ミスター・ケバブ』


オープンから2年経つがミスター・ケバブの知名度はいまだに低い。店主は「みんなケバブについて何も知らないんだよ」と嘆く。これは本当に残念なことである。このお店のケバブラップはぴったりとしたピタパンに入っているのではなく、他のお店とは違う特徴がある。アラブのシャワルマのように、ラップがふんわりと巻かれているために、肉と野菜の間にたくさんの隙間ができ、肉汁やソースが全体にいきわたることができる。そして、ラップ自体がぼろぼろに崩れそうになる。伝統的な味わいがお好みなら白いソース(ガーリックとヨーグルトのソース)がお勧め。ただし、気をつけないと、ソースがラップからこぼれて、我々がやってしまったようにジーンズに怪しい染みをつけてしまう羽目なる。ミスター・ケバブの特長としてもう一点。リモコン操作で串からお肉を削ぎ切る機械が使われている。地味なケバブもここでは現代的。“渋谷風”言うべきだろうか。

肉:牛のラップはしっかりとした肉感があってたまらない。

ピタパン:他店のピタパンの変わりに焼きたてのトルティーヤ。他店にない特徴として評価する。

野菜:一般的なキャベツとトマト。ぎゅっとつまっているわけではないが、この状態がおいしい。

ソース:白いソースは、にんにくがかなり利いていて、同僚や友達に迷惑をかける可能性あり。でも、おいしいからそんなことお構いなしだ。

値段:600円。他店より多少高いが、その超過分の価値はあり。

ミスター・ケバブの詳しい情報はこちらから





By ジョン・ウィルクス
テキスト タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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