『タレカツ』カツ丼
2010年07月06日 (火) 掲載
カツ丼といえば、豚カツを卵でとじたものを乗せた丼料理を思い浮かべる人も多いだろう。だが実は、一口にカツ丼といっても、土地によって様々な種類が存在する。豚カツを赤味噌や醤油ベースのタレに漬けたものや、豚カツの上にデミグラスソースをかけたものなど、土地に根ざしたカツ丼があるのだ。そのため、出身地によっては頭に思い浮かぶものに違いがあることも。ここではそんなご当地カツ丼の代表的なものを味わえる貴重な5店舗を紹介する。
岡山市を中心とした名物料理で、カツ丼の上にはドミグラスソースがかかっている。『公園通りの洋食屋 ROMAN』は洋食店だけあり、バターの風味が香るドミグラスソースが特徴。提供はランチタイム(14時まで)のみで、コーヒーか紅茶がついて900円で提供されている。
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新潟のご当地カツ丼といえば、たれカツ。米の上にのっているのは、醤油ベースの甘辛いタレにつけられた薄めのトンカツだ。昭和初期、しょうゆダレのカツ丼を屋台で出したのが始まりと言われている。『タレカツ』のカツ丼にはご飯を覆いつくすようにカツがのっており、和辛子、唐辛子、などをつけて食べる。カツ丼800円。
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とんかつに味噌ダレをつけたみそカツ丼は、名古屋を中心とした東海地方で普及している。赤味噌をベースにしたタレをかけたものが一般的で、串カツをどて鍋に浸して食べたのが始まりといわれている。矢場とんは、昭和22年に創業したみそかつの老舗。厳選された良質な生肉を使用しているため、豚肉を叩かないのが特徴。カツは門外不出のみそだれに漬けられている。
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福井県のカツ丼といえば、ご飯の上にソースに漬けたカツを乗せるソースカツ丼だ。細かなパン粉を使った薄いころもが特徴。同県の洋食店『ヨーロッパ軒』が発祥と言われている。北陸王ではランチタイムにソースカツ丼を提供。丼には大ぶりなカツが乗っているので、フタの上にカツをのせると楽に食べられる。夜はご飯とソースカツを注文すれば丼メニューにしてくれる。
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江戸時代から続く蕎麦屋『三朝庵』。早稲田大学のほど近く、馬場下町交差店にあるる。カレー南蛮発祥の店といわれている同店だが、この店が世に出したといわれているもうひとつのメニューが、カツ丼だ。東京を中心に普及している卵でとじたタイプのカツ丼は、この店が生み出したと言われている。
大学の近くとあってか、店内は広く、壁には訪れた有名人の色紙などが飾られている。入り口近くに店員がいるので、その場で注文し精算、紙の食券をもらう。味はやはり、“蕎麦やのカツ丼”だ。一度、訪れる価値はある。
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