2014年11月05日 (水) 掲載
とんてきとは、三重県四日市のご当地グルメ。洋食屋のポークソテーとどう違うのかと思う人も多いかと思うが、一般社団法人 四日市とんてき協会が運営するTONTEKI.COMでは「ソテーした厚切りの豚肉である」、「黒っぽい色の味の濃いソースが絡められている」、 「にんにくが添えられている」、「付け合わせは千切りキャベツが主である」の4つを四日市とんてきの定義として上げている。東京でこの条件を満たすとんてきを食べられる店はまだ少ないが、B-1グランプリへの出場などを機に全国的に市民権を得つつある。ここでは四日市とんてきを中心に東京で食べられるおいしいとんてきを紹介。豚肉の新たな美味しさを発見してほしい。
渋谷の東京トンテキは東京にとんてきを広めた立役者と言えるだろう。若者を中心に店はいつも満席で、行列ができることもしばしば。四日市のとんてきをベースにしながらも、肉を柔らかく仕上げるため、低温のラードの中でじっくりと火を通すなど、独自の調理法を用いており、完成度が高い。数十種の素材を使用し熟成させたソースもご飯との相性が良い。写真:『トンテキ定食』(1,000円)
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自由が丘のAsahi-yaの人気メニュー、『Asahi-yaのとんテキ』(1,200円)は、発祥の地である三重県の四日市とんてき協会公認の本格派。グローブカットの肉を切り分けるため、はさみとともに供される。使用する豚肩ロースは、しっかりとした肉質で噛みしめるほどに肉の甘みが広がる。にんにくの効いたソースはとんてきとしては比較的あっさり。ランチではご飯、味噌汁がお変わり自由の定食が1,000円で食べることができお得だ。
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浅草橋の住宅街にひっそりと佇むグラシアは、四日市市出身のオーナーシェフが腕を振るう食堂酒場。とんてきは、この店で唯一定食として提供される看板メニュー。丁寧に焼き上げられた国産ブランドポークのリブロースは、絶妙な焼き加減。ほんのり赤みが残され、驚くほど柔らかい。ソースは見た目に反してさらりと控えめな味わいで、肉そのものの甘みが感じられるだろう。写真:『トンテキ定食』(1,280円)
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浅草のとんかつ屋、かつき亭の『浅草とんてき定食』(200g 1,026円、300g 1,404円)は、見た目は、四日市とんてきの定義にも当てはまるが、酸味と甘味の立ったどろっとした濃厚なソースは、一般的な四日市とんてきとはまた違った味わい。ガーリックと一緒にレモンスライスが乗っており、最後まで飽きずに食べることができる。リーズナブルな価格も魅力的だ。
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四日市スタイルのとんてきではないが、ぜひ紹介したいのが、池袋にある豚肉料理専門のバー、ブーミン。豚肉は埼玉県の農家から毎日届く『日高豚』を使用しており、『トンテキ』(1,188円)は分厚いカットながら柔らかくジューシー。オイルベースのソースは濃厚だが、たっぷりとのったケッパーの酸味で爽やかさがプラスされバランスが良い。ガーリックトーストと合わせて食べるのがおすすめだ。
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