中野『手作り点心 また明日。』
2012年11月27日 (火) 掲載
様々な味覚が揃う食欲の秋。だが、季節の変わり目でもあるこのシーズン、まだ寒さに慣れていない体が、温かいものをほしがる時期でもある。その中でもおすすめしたいのが、肉まんだ。ここでは、貝柱でだしをとった高級店から、庶民派だが本場の味が楽しめるまんじゅう店まで、10店を紹介する。店頭で“できたて”を、もしくは持ち帰って蒸してアツアツを味わってほしい。
世田谷線、上町駅か世田谷駅を降りて世田谷通りへ、両駅の中ほどにある。同店では、台湾の肉まん、肉包(ローパオ)を販売している。種類は、肉まん、あんまん、まんとう(中華蒸しパン)、黒糖まんとう(黒糖入り)の4種類。同店の特徴は、きめ細かくふわふわと柔らかい皮だ。これが他では味わえない食感を生み、そのほんのりとした甘みが、独特の味わいがある豚肉、ネギと見事に調和している。人気店のため、売り切れることも多い。事前に連絡し、おさえておくことをおすすめする。
1957年に創業した老舗、手作りの肉まん、あんまん、シュウマイなど、点心を販売している。目を引くのが、大きなサイズの肉まん。おすすめの純正まんには、ほんのりと甘みのある生地のなかに、豚肉、そして肉汁がたっぷりと詰まっているが、油がさらっとしておりあっさりとした味わいだ。大きな肉まんは15種類ほど、一般的なサイズとなる小さなミニまんも5種類ほど扱っている。
三軒茶屋駅、世田谷通り口を出てすぐ、エコー仲見世商店街の中にある点心専門店。飲茶職人が作る、数種類の肉まん(肉包)、ちまき、そして中華惣菜などを販売している。肉まんはサイズが3種類あるが、小ぶりなので迷わず大を。柔らかな口当たりの生地をかむと、タケノコのシャキっとした歯ごたえ、そしてコクのある餡から溢れる肉汁が口の中に広がる。
中野ブロードウェー 地下1階にある点心の専門店。和豚もちぶたを使用した手作りの肉まん・シューマイ・ギョーザは、サイズが大きく、なかはジューシィ。なかでも肉まんは手にとるとずっしりとしており、和豚もちぶたの餡がたっぷりと詰まっているため、ひとつ食べるだけでも十分に満足できる。イートインスペースもあるので、出来立てをその場で味わうことも可能。
素朴な味わいの肉まん、餃子、シューマイを販売する点心の専門店。肉まんは種類が豊富で、豚肉、あんまんだけでなく、チーズ、カレーなど数種類の餡を用意している。王道の肉まんは、ふんわりと仕上げられた生地の中に、わずかに味付けされた豚肉とキャベツが入っているだけ。しつこさがなく、ほんのりとした甘さがある。温かいものと冷たいものを販売しているので、できたてを味わうことも可能だ。
蔵前駅から徒歩15分ほど、住宅街の一角にひっそりと店を構える、点心の専門店。このような場所に店があるのは、同じ建物に中国雑技芸術団の事務所と道場があるため。販売されている点心、肉まん、餃子、春巻き、焼き小籠包などは、どれも上海風。肉まんは小ぶりだが、130円であれば十分に満足できる。本場の味を、それも安価で楽しむことができる店だ。
住吉駅を出て10分ほどの場所にある。同店では、数種類の肉まんとシューマイを販売。にくまんは1個520円という高級店だ。皮は柔らかすぎず、固くもなくちょうどよい食感。貝柱のだしを含んだ豚肉は、うす味だがコクがあり、しっかりと詰まっているためボリュームもある。食べ比べると分かりやすいが、全体的に絶妙なバランスで仕上がっている。簡単に言うとマイナス点がない。本社直売店のほか、三越、伊勢丹、東急、高島屋、松屋などのデパートでも販売している。
不動前駅から15分ほど、目黒通り沿いにある。同店では、海老肉まん、ザーサイ肉まん、角煮まんなどの様々な肉まんや、ギョウザ、シューマイを販売している。特徴はそのサイズで、大ぶりで具もしっかりと詰まっている。皮はやや固めで、ほんのりとした甘さが。肉まんを割ると、ごま油の香りがただよう。豚肉、キャベツの食感はしっかりとしており、食べ応えがある肉まんだ。
巣鴨駅前に店を構えるまんじゅう屋。名物、福々まんじゅう(あんまん)やコーヒー大福のほか、シューマイ、肉まんじゅうを販売している。サイズはやや小ぶりで、手作りの皮はふっくらとしており柔らかい。キャベツが大目に入ったあんは甘みがあり、噛むほどに深みが出てくる。和風の味付けでさっぱりしており、脂っこさがないのが特徴だ。現在、店舗があったビルが工事中のため、1年ほどは臨時の店舗で販売している。
赤羽駅を出て3分ほどの場所にある。肉まん、あんまん、そしてシューマイを販売している。肉まんのサイズは平均的。皮はほどよい食感で、中の豚肉はほんのりと甘さを感じる。値段のわりに、あんが少なめなのが残念な点だ。
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