もつ陣 氷山鍋
2010年09月07日 (火) 掲載
9月に入ったものの、まだまだ真夏日が続いている。こう暑くては、つい冷たいものを口へと運んでしまうが、そろそろ蕎麦やそうめん、冷やし中華などの冷やした“麺もの”には飽きがきた。そんな時、いつも味わうあのメニューを、キンキンに冷やして食べてみてはどうだろうか。だが何も自分で作る必要はない。そんな風変わりなメニューを提供している店がある。ラーメン、おでん、カツ丼、カレー、そして鍋。ここでは日本の味、定番メニュー5品を冷やした状態で提供する店を紹介する。夏季限定メニューが多いため、来店の際は注意を。
銀座一丁目駅、10番口を出て昭和通りを左へ、赤いドアが目印だ。フードメニューやアルコール類が豊富に揃うが、この店の看板メニューといえば、本格的なラーメン。なかでも冷たい山形水ラーメンは、都内ではなかなか味わうことができない一品だ。日高昆布、鰹煮干、あたりめ、ホタテ、しいたけで出汁をとったスープに、オリーブオイルで作った香味油でコクをつけた、濃厚な魚介スープが特徴。具は、チャーシュー、味付たまご、メンマ、長ネギが、そして何よりの特徴である、スープで作った氷がのっている。濃い味付けのため、氷とのバランスがよく、最後まで味を楽しむことができる。
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新宿駅を出てヨドバシカメラ方面へ、一帯の入り組んだ路地の一角にある大衆居酒屋。地鶏を使ったメニューと、京風おでんがメインで、日本酒も豊富に揃う。だが、この店の夏の定番といえば、冷やしたおでんだ。出汁のきいた冷たいスープの中に、カレー味の肉団子、ナス、枝豆さつま揚げ、オクラ、ヤングコーン、ミニトマトが並ぶ。冷えているが、味はしっかりとしみ込んでおり、“熱いおでん”の味わいに負けることはない。
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渋谷駅を出て渋谷警察署へ、明治通りを並木橋方面へと進むと、ほどなく左手に見えてくる。とんかつをメインに、各種揚げ物のどんぶりや定食メニューを提供している。この店の夏季限定メニューが、冷やしかつ丼。かつ丼といっても、冷えた出汁につかっているので、茶漬けにしたカツ丼といったところ。鰹節や昆布でとった冷たい特製出汁に、揚げたての厚切りロースかつ、みょうが、オクラ、胡瓜、青しそ、梅干を盛り付け、とろろと氷で仕上げている。サラダ、三種類の漬物がついて1500円。
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御成門駅、A5口を出て日比谷通りを新橋方面へ、新橋4丁目の交差点を左に曲がると、ほどなく左手に見えてくる。辛口のスープカレーがベースのカレー専門店だ。辛さは、マイルド、普通、辛口、激辛、超激辛の5段階を用意。また、カレーライスのほか、カレーラーメン、カレーうどん、オムカレーなども提供している。カレー専門店である同店の夏季限定メニューは、やはりアイスカレーだ。ライスの上にレタス、その上にフレーク状になったカレーのルー、そして凍ったマンゴーが彩りを添えている。カレー、マンゴー、ライスが一体となった味わいは、貴重な経験になるはずだ。
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吉祥寺駅、中央口(北口)を出て5分ほど、雑居ビルの4階にある。メインはモツ鍋、辛子れんこんなどの九州料理。モツ鍋は塩・醤油・辛味噌・豚骨・黒胡麻坦々のうちから2種類のスープを選ぶ事ができる。こちらの夏メニューは、氷山鍋。炭火で焼き上げた夏野菜、地鶏の上に、かき氷のような“しょう油出汁氷”が山のようにのっている。野菜が温かいため、冷たい氷との温度差が気になるが、涼をとるための鍋と割り切りたい。
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