映画へ行こう8/131415公開作品

『ヤギと男と男と壁と』『ベスト・キッド』ほか

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映画へ行こう8/13、14、15公開作品

この一風変わったタイトルからは、どんな作品なのかまったく想像もつかないだろう。感じ取れるのは、「単館系の作品?」そんなところか。しかし、ジョージ・クルーニーを筆頭に、ユアン・マクレガー、今年のアカデミー賞®の主演男優賞でオスカー俳優の仲間入りを果たしたジェフ・ブリッジス、同じくオスカー俳優のケヴィン・スペイシーと、超豪華スターが出演。そんな一流どころの俳優陣がこぞって出演を希望したのは、アメリカ軍に“ジェダイ戦士養成部隊”が存在したという驚きの実話をもとに作られた映画だからだ。

新聞記者のボブ(ユアン・マクレガー)は、離婚した妻を見返そうとイラク戦争の取材に向かう。その途中、ビジネスマン風の米国人リン(ジョージ・クルーニー)と出会い、イラクへ同行することに。するとリンはその昔、闇に葬り去られた極秘部隊“新地球軍”に所属していた優秀なエスパー兵士だったことが判明。そして現在も特殊任務を遂行中だと聞いたボブは、面白いネタになると踏み、行動を共にする。旅の途中、リンがジェダイ戦士を名乗っていた頃の新地球軍の驚くべき訓練の実態、ダーク・サイドに落ちていった兵士ラリー(ケヴィン・スペイシー)のことや、リンが尊敬して止まないジェダイマスターのジャンゴの話を聞く。そうして砂漠を行く旅の果てに、さらなる驚きの事実が隠されていた。

原作はジョン・ロンスンのノンフィクション『実録・アメリカ超能力部隊』。兵士たちが、ラブ&ピース、ニュー・エイジ思想に基づいて、念動力や予知能力、透視能力などを向上させる訓練が行われていた事実が書き綴られている。見つめるだけでヤギを殺すことができる能力、壁をすり抜けてその先を見ることができる可視能力、そして必殺技は“キラキラ眼力”という、なんともアホらしい話だが、これが実際に行われていたかと思うと余計に笑いがこみ上げる。この夏いちばんの、大人用痛快エンターテインメント作品だ。

ヤギと男と男と壁と

日本公開:2010年8月14日(土) 監督:グラント・ヘスロヴ
キャスト:ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、ジェフ・ブリッジス、ケヴィン・スペイシーほか
配給:日活
ウェブ:www.yagi-otoko.jp/

ベスト・キッド

1985年公開の名作『ベスト・キッド』のリメイク作品。ウィル・スミスの実子ジェイデン・スミスが小学生の主人公、またカンフーの達人をジャッキー・チェンが演じる。

日本公開:2010年8月14日(土)
監督:ハラルド・ズワルト
キャスト:ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェンほか
配給:ソニーピクチャーズ
ウェブ:www.bestkid.jp/

魔法使いの弟子

『ナショナル・トレジャー』シリーズの製作、主演、監督が再結集。現代のニューヨークを舞台に、800年もの間続いている魔法大戦争に勝つため、伝説の魔法使いの後継者にされてしまった物理オタク青年の成長を描いたファンタジー・アクション。

日本公開:2010年8月13日(金)
監督:ジョン・タートルトープ
キャスト:ニコラス・ケイジ、ジェイ・バルシェル、モニカ・ベルッチほか
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ・ジャパン
ウェブ:www.disney.co.jp/deshi/

キャタピラー

太平洋戦争で手足を失って帰還した傷病兵とその妻の姿を描いた作品。第60回ベルリン国際映画祭で妻役の寺島しのぶが最優秀女優賞を受賞したことでも話題となった。映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』の若松孝二監督が、戦争の悲惨さ、愚かさを描いた反戦映画。

日本公開:2010年8月15日(日)
監督・製作:若松孝二
出演:寺島しのぶ、大西信満ほか
配給:若松プロダクション /スコーレ株式会社
ウェブ:www.wakamatsukoji.org/

瞳の奥の秘密

主人公は、刑事裁判所を退職後、25年前に起きた未解決の殺人事件をテーマに小説を書きはじめる。そして事件と向き合うことで、封印したはずの愛が甦る。本年度アカデミー賞(R)最優秀外国語映画賞受賞作品。

日本公開:2010年8月14日(土)
監督:ファン・ホセ・カンパネラ
出演:リカルド・ダリン、ソレダー・ビリャミル、ハビエル・ゴディノ、パブロ・ラゴほか
配給:ロングライド
ウェブ:www.hitomi-himitsu.jp/

テキスト 粕谷みさを
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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