2010年08月04日 (水) 掲載
この夏、子どもから大人まで注目しているエンターテインメントのひとつに“恐竜”がある。日本橋三越本店では現在『恐竜展』を開催中。35億年前の原始生命から大型哺乳類のマストドンまで、太古の生物の貴重な展示物や、本物そっくりに動くトリケラトプスの模型などが展示されている。また、六本木ヒルズ森タワー52階では、毎夏恒例だった『スカイ・アクアリウム』に代わり、『地球最古の恐竜展』を開催中。天空から見渡す東京の街と恐竜の骨格標本との融合が楽しめ、恐竜バーも併設している。そしてスクリーンにも“恐竜”(ドラゴン)が登場、注目を集めている。『シュレック』『カンフー・パンダ』などヒット作を手がけたチームが送る、少年とドラゴンの出会いと友情を描いたファンタジー・アドベンチャー『ヒックとドラゴン』だ。
舞台になっているのは、はるか彼方、海の向こうにあるバーク島。長年にわたり、バイキングとドラゴンによる戦いが繰り広げられていた。ある日、見習いバイキングのヒックは森で傷を負い飛べなくなってしまった子供のドラゴン、トゥースと出会う。本来、敵同士であるバイキングとドラゴン。最初はお互いに警戒しあっていたものの、やがて2人の距離は少しずつ縮まっていき“秘密の友情”が生まれる。
英国人作家クレシッダ・コーウェルの児童書をもとに制作された本作は、ディズニーの長編アニメーション『リロ&スティッチ』を手がけたクリス・サンダース&ディーン・デュボアが監督を務めた。宮崎駿監督の大ファンというふたりの監督が生み出したドラゴン達は、前面に角があり、豊かな色彩+質感を持ったクールなイメージで、ドラゴンらしいデザインに仕上がっている。中でもトゥースの飛び方には優雅すら感じる。爬虫類というよりは哺乳類の黒ヒョウや猫のようなものがイメージされた。実際、トゥースは制作スタッフの猫をモデルにしている。ドラゴンなのに愛くるしい表情なのはその影響を受けているからだ。
日本公開:2010年8月7日(土)
監督:ディーン・デュボア、クリス・サンダース
キャスト(声の出演):ジェラルド・バトラー、アメリカ・フェレーラほか
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
公式サイト:www.hic-dragon.jp/
ヒットメーカー、リュック・ベッソン監督の原点ともいえる本作をデジタル処理でより鮮明に楽しむ。ロザンナ・アークエットやジャン・レノの共演も見どころ。1988年、フランスの作品。
日本公開:2010年8月7日(土)
監督:リュック・ベッソン
キャスト:ロザンナ・アークエット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノほか
配給:角川映画
公式サイト:legrandbleu.jp/
『亀も空を飛ぶ』のイラン人監督、バフマン・ゴバディが初めて大都市テヘランを舞台に描いた音楽映画。監督が生まれてはじめて故郷クルド地区を離れて制作した注目作。
日本公開:2010年8月7日(土)
監督・脚本:バフマン・ゴバディ
キャスト:ネガル・シャガギ、アシュカン・クーシャンネジャードほか
配給:ムヴィオラ
公式サイト:persian-neko.com/
20世紀のフランスで頭角を現わした実在の女性画家セラフィーヌ・ルイの激動の人生を描く伝記映画。セラフィーヌを演じるのは、フランスの実力派俳優ヨランドモロー。
日本公開:2010年8月7日(土)
監督・脚本:マルタン・プロヴォスト
出演:ヨランド・モロー、ウルリッヒ・トゥクール、アンヌ・ベネントほか
配給:アルシネテラン
公式サイト:www.alcine-terran.com/seraphine/
政治家や官僚、元軍人などが、各自の立場で第2次世界大戦の体験を語る座談会の模様を映画化。
日本公開:2010年8月7日(土)
監督・脚本:倉内均
出演:木村勝己、池田万作、キムラ緑子、湯浅卓、中村伊知哉、青島健太ほか
配給:アマゾンラテルナ
公式サイト:nagainatsu.jp/
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