東京、鶏白湯ラーメン 15

淡路町、高田馬場、十条、両国、三軒茶屋で味わう鶏スープの滋味

東京、鶏白湯ラーメン 15選

麺匠 ようすけ

2014年最初のラーメン特集は、近年人気となってきた「鶏白湯(とりぱいたん)ラーメン」より、都内15店を厳選して紹介する。あっさりとしながら鶏脂の旨味、コクの感じられる鶏白湯ラーメンは、コラーゲンたっぷりの鶏のスープや、野菜をふんだに盛りつけてヘルシーなメニューを展開する店舗もあり女性ファンも増加中。牛や豚の臭味が苦手、という方も親しめるメニューも多いので、是非近くの名店まで足を運んでいただきたい。


淡路町『麺巧 潮』


鳥取産大山鶏を使用、具材もユニークな一品
東京メトロ丸の内線から徒歩3分。オフィスビルが並ぶ一角の地下にある。提供しているのは、『鶏白湯そば』(840円)、『にほんいち醤油そば』(840円)。看板メニューでもある『鶏白湯そば』は鳥取県産大山鶏をじっくりと炊き出し、生クリームを使った特製ダレのスープが特徴。鶏の旨みが凝縮された濃厚スープがポタージュのようにクリーミーで、洋風な中華そばといった装いの一品は個性的でいてとにかく美味い。具材には肉巻きアスパラガスやポーチドエッグ、揚げ玉ねぎ、ブロッコリーなどが加えられており、スープとの相性も抜群。麺は細麺の自家製麺を使用。人気の鶏白湯ラーメンの店の中でも、自由な発想が詰まった圧倒的な存在感がある一杯だ。

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両国『まる玉』


とろけるようなチャーシューが絶品
JR総武線両国駅、京葉道路沿いに位置する、丸印に玉の入ったトレードマークの看板が目印のラーメン店。スープは6時間ほどしっかり煮込み、ここは鶏のうま味を最大限引き出した、鶏白湯スープをベースとし、そこに特製の塩ダレをかけあわせている。程よい塩加減と、鶏の風味、見た目以上にとてもあっさりとした飲み口で、何杯でも食べられてしまいそうなほど美味しい。スープをよく吸い込み縮れ麺も食べやすく、とろけるようなチャーシューは絶品。おすすめは、『あおさラーメン』(850円)。瀬戸内産の生あおさがたっぷりと使われていて、あさっり鶏風味のスープと麺との相性はばっちり。替え玉を頼むとおまけのトッピングとして、辛みネギ・ガーリックチップがもらえる。スープ切れで閉店になるので、遅い時間は注意が必要。

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中野『麺匠 ようすけ』


超濃厚、コラーゲンたっぷりの人気店
中野サンロード商店街裏手の繁華街にある、超濃厚な鶏白湯のラーメン店。提供しているのは『鶏白湯ラーメン』(730円〜)と『濃厚白湯つけめん』(780円〜)。『鶏白湯ラーメン』のスープは丸鶏とモミジを10時間以上強火で炊きだしだ、粘度のある濃厚さ。鶏の足の部分であるモミジを大量に使用しているため、コラーゲンもたっぷり。スープは超濃厚、濃厚、あっさりの3種類から選べるようになっている。麺は中細の縮れ麺。具材には国産の鶏胸肉のチャーシュー、青ネギ、メンマのほか、スープに甘みを加えるためおろし玉ねぎが加えられている。お好みでカットレモンを加えると、濃厚な味にさっぱり感も。健康な鶏白湯ラーメンを目指したとのことで、超濃厚でいながらも、あっさりさも感じられる一杯だ。

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高田馬場『蔭山』


中華料理店から生まれた本場の味
副都心線西早稲田駅から徒歩5分、JR山手線高田馬場駅から徒歩8分ほど、馬場口の交差点に位置する、白い外観の店。自由が丘、恵比寿にある中華料理店『蔭山楼』の鶏白湯メニューから派生したラーメン専門店だ。手羽先を長時間煮込み、粘度のあるスープはあっさりとした飲み口ながら甘みやコクが濃厚で、上品で旨みがたっぷり感じられる。麺はスープとの相性も良い中太麺。具材は胡椒をふって香りつけされた鶏胸肉、濃厚な黄身の味玉に、玉ねぎやレタスの野菜がのせられる。添えられたレモンをかけて、濃厚スープをさっぱりと食べられる。食後には、「プチごはん」が提供され、おじやを楽しむこともできる。店内の雰囲気も良く、女性だけでも入りやすい店舗だ。

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十条『らあめん HAJIME』


あっさり派にも推薦の鶏油スープ
『牛塩らあめん』で有名店の仲間入りを果たしたJR十条駅近くの店舗、こちらのもう一つの人気メニューが『鶏白湯らあめん』だ。(2013年にはマルちゃんのカップ麺として発売された)。シンプルな外見通り、自家製鶏チャーシューと平打ち麺は品良くあっさり。一方でスープのほうは、首ガラ、モミジ、野菜を一緒に煮込み鶏油を溶かし、具材と好対照なきっちりとコクのある味。あっさりとした麺の食べやすさに箸を進めていると、気がつけば鶏油スープに腹が満たされて完食。薄味好きにも、濃厚スープ好きにも推薦できる一杯だ。

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神保町『麺処おかじ』


近江鶏100%使用の贅沢白湯スープ
神保町駅から徒歩3分、白山通りを少し右に入った路地裏にあるラーメン店。近江鶏を100%使用した白湯スープと、18種類もの食材をつかってできる清湯スープのラーメンを提供している。白湯系は『鶏白湯塩らーめん』(750円)、『鶏白湯醤油らーめん』(750円)、『おかじらーめん』(900円)などがある。スープはガラ、モミジ、ボンジリなどを炊き上げた、ポタージュのように濃厚で鶏の旨みが凝縮されているが、全く嫌みがなく、すっきりした飲み口だ。塩らーめんは具材に、キャベツ、モヤシ、白ネギ、ジャガイモなど野菜がたっぷり入っており、野菜の旨みもスープに合わさる。チャーシューは厚切りの豚バラタイプ。丁寧な仕事が光る一杯で、どの味も出汁の旨みが凝縮されていながら、くどさがない。女性にも好まれる一杯になっている。

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銀座『篝』


銀座の人気行列店
2013年3月、晴海通りから少し奥に入った路地裏にオープンしたラーメン店。暖簾をくぐればカウンター8席のこじんまりとした上品な雰囲気が漂う。人気メニューは濃厚でとろみがある鶏スープを使った『鶏白湯SOBA』(850円)。麺は中太ストレート。具材も独特で、鶏チャーシュー、アスパラガス、ヤングコーン、青ネギがのる。鶏スープを提供する店が増えている中で、他に類を見ない独創性に富んでおり、連日行列ができるのも頷ける。

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目黒『藤しろ』


生姜レモンで二度楽しめる濃厚スープ
山手線目黒駅西口から徒歩2分、権之助坂方面への下り坂のビル1階にある『藤しろ』。ここではイタリアン、フレンチを経て、東十条『ほん田』で修行した店主が作る極上の鶏白湯ラーメンが味わえる。大山地鶏を丸ごと使い、鶏ガラ、ローストした牛スジ、子牛の骨と新鮮な野菜を8時間以上煮込んで出来るスープは、濃厚な鶏の旨味とほのかな香ばしさが特徴。かえしは鰹、昆布等で出汁をとった醤油ベース。こだわりのスープを受け止めるのは歯ごたえのある中細麺。チャーシューは低温で二度煮込んでおり柔らかく美味。途中、オリジナルの薬味「生姜レモン」をかけるとさっぱりとした味わいになる。メニューは一番人気の『濃厚鶏白湯ラーメン』(750円)のほかに、心の味食品のもっちりした太麺を使用した『濃厚鶏白湯つけ麺』(770円)もある。

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三軒茶屋『麺屋 臥龍』


三軒茶屋指折りの鶏白湯の名門
三軒茶屋でも指折りの名店といわれるラーメン店。鶏白湯のスープをベースにした、あっさりしながらもコクのあるラーメンが人気だ。カウンターのみの狭い店内ながら焼酎や日本酒も楽しむ事ができる。人気店な上、スープがなくなり次第営業終了となるので、スケジュールと空腹具合に余裕をもっての来店をオススメする。

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日暮里『麺酒処 ぶらり』


居酒屋利用の後に、〆の鶏白湯
JR日暮里駅南口より徒歩2分、細い路地を奥に進んだところにある昭和を感じさせる雰囲気の店構え。昭和30年代をイメージした店内の1階はラーメン、2階は居酒屋として営業している。2階では飲んだ〆にラーメンを注文することもできる。看板メニューは『鶏白湯らーめん』(780円)だ。大量の鶏ガラ、鶏の足首グリなどをじっくり煮込んだスープは、コラーゲンがたっぷり溶け込んだ、マイルドな口当たりの上品な味。鶏の甘みと旨みがしっかりと染み込んでいる。白ネギ、鶏肉に、サクサクの食感のメンマなどの具材がのる。麺は中太麺でスープがしっかりからみつく。シンプルな構成で、鶏の旨みだけをしっかりと楽しめる一杯になっている。その他のメニューに、『とりそば』(680円)、『鶏白湯つけめん』(830円)などがある。

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池袋『鶏の穴』


骨まで溶かした濃厚鶏エキス
池袋東口から徒歩5分。鶏の旨味を最大限まで凝縮させたポタージュのようなスープが売りの鶏ラーメンを提供しているお店。看板メニューは『白湯らーめん』(700円)。丸鶏、モミジ、鶏ガラ、手羽などの鶏素材を長時間煮込み、骨まですべてを溶け込ませたスープは、鶏エキスが満点で、ドロドロした口当たりだ。具材はスープに負けない味付けがされた鶏チャーシューや少し辛めの鶏そぼろ、メンマ、青ネギ、鶏のマークの焼き印が入った味玉がのる。中太ストレート麺も濃厚スープに絡み付く。その他のおすすめは濃厚鶏スープの『つけめん』(750円)や辛味スープの『赤鶏らーめん』(740円)のほか、毎月の限定メニューも毎回作り込まれており、人気となっている。

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【閉店】経堂『ささりんどう』


女性にもオススメ、十種の野菜ポタージュをミックス
経堂駅から徒歩2分。すずらん通りに入ってすぐ右側の「鶏ポタ」の看板が目印。ここでは、女性にもお勧めの身体に優しい、こだわりの鶏ポタラーメンが味わえる。優しい味のフレッシュジュースというコンセプトのスープは鶏を丁寧に下処理し臭みを消した鶏白湯スープをベースに十種類近くの野菜の甘みを引き出した野菜ポタージュと濃厚な和風塩出汁をミックスして作っいる。他にないクリーミーであっさりした味わいのスープの上には自家製トマト香油がかかっている。麺は、二種類から選択可能で、小麦の旨味が際立つ低加水麺と、つるっとした噛みごたえで食感が心地よいレンコン麺がある。胸肉とモモ肉の鶏チャーシューも絶品。基本メニューは『鶏ポタらあめん並』(750円)だが、味付たまご、鶏チャーシュー増、チーズがセットになった『全部のせ鶏ポタらあめん』(950円)をお勧めしたい。

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人形町『やまらぁ』


激辛人気店の顔も持つ、人形町の名店
地下鉄人形町駅より徒歩5分の路地裏に店を構える、カウンター8席のひっそりとした店。野菜がたっぷり入った、鶏白湯と魚介出汁の醤油味の『やまらぁ』(700円)、ポタージュの様な鶏白湯とベジスープのダブル仕立ての『しおらぁ』(750円)が人気メニュー。濃厚な鶏のうま味と野菜の甘みが混ぜられた、やさしい味わいながら存在感のある一杯になっている。麺は中太麺で、モヤシ、ネギ、角切りのチャーシューの具材がのる。

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新橋『麺屋 武一』


ポタージュ状のスープは絶品
新橋駅より徒歩3分、細い路地に位置したお店。鶏白湯のラーメンを提供している、新橋界隈の人気店だ。メニューは醤油味のきいた『濃厚鶏骨醤油そば』(780円)、濃厚な鶏の旨味を凝縮させ『濃厚鶏白湯そば』(780円)、比内地鶏を使い、あっさり味に仕上げた『比内地鶏の白湯そば』(750円)のほか、つけそばなどもそろえる特に売りとなっている鶏白湯のスープはポタージュのように粘度があり、臭みなく、鶏の旨味を堪能できる。濃厚スープに、姉妹店の焼鳥店で提供しているという鳥つくねの甘みと玉ねぎの甘みがちょうどよいアクセントを加えている。卓上のすりごまや黒七味もお試しを。

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曙橋『晴壱』


味玉子には奥久慈玉子、鶏素材へのこだわり
地下鉄曙橋駅から徒歩2分、靖国通り沿いにある店舗。提供しているのは鶏にこだわったラーメンだ。看板メニューは丸鶏とモミジでとった濃厚スープの『濃厚鶏白湯そば』(750円)。10時間以上炊きだした鶏白湯スープに数種類の野菜スープを加え、くどくない、鶏の魅力を充分に堪能できる味わいのスープになっている。中細麺もスープによく絡む。具材にもこだわりが感じられ、鶏チャーシューのほか、焼鳥専門店で提供されるつくねが添えられている。また、味玉で使われる卵は奥久慈の自然の中で健康に育てられた鶏からとった、奥久慈卵を使用。とろける黄身の味がスープにも合う。ドリンクやおつまみメニューも豊富で、酒処としても使える。

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テキスト メンチャック
テキスト vettsu
テキスト タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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