下北沢、定番カレー 15

般°若、マジックスパイス、モエツカリー、カレー激戦区下北沢で食べたい一皿

下北沢、定番カレー 15選

スープカレー心

演劇、音楽、ファッション、サブカルチャーの街である下北沢は、東京都内でもカレー専門店が軒を連ねる激戦区のひとつ。2013年3月23日に小田急線が地下化し、踏切待ちの渋滞が緩和された(これまで以上に乗り換えに時間がかかるのが難点だが)こともあり、注目の集まるこの街で外せないカレーの美味しい店を15軒紹介する。専門店からエスニック料理店、DJバーで人気の一皿など、千差万別の下北沢カレーを是非堪能していただきたい。



チキン+キーマ、極上ブレンドを味わう『般°若』


東北沢駅と下北沢駅の中間あたりに位置する『般°若』は、俳優・松尾貴史のカレーに対するこだわりが詰まった専門店。インドカレーをベースに、出汁や醤油などを組み合わせたオリジナルカレーは、複合的な美味さが特徴で、さらさらした口当たりのルーは、スパイスの香りとぴりっとした辛さが前面に出ていて非常に美味。おすすめは『チキンとキーマのハーフ&ハーフ』。まずは麦ご飯とキーマカレーを味わい、次に別皿に盛られてくるチキンカレーを。そして最後にキーマの上からチキンカレーをかけると、両者が合わさって奥行きのある味わいが楽しめる。自家製ザワークラウトとトマトのチャツネも味のアクセントになり、女性でもぺろりと食べられてしまう。

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スープカレーの雄『マジックスパイス 東京下北沢店』


札幌発のスープカレー専門店として、スープカレーブーム以前から下北沢で親しまれてきた老舗。サイケデリックな店内では、サリーを着た店員がカレーをサーブしてくれる。スパイス、辛さには、覚醒、瞑想、悶絶、涅槃、極楽、天空、虚空という段階づけがされているのがユニークだ。辛党の人なら涅槃以上にチャレンジしてみてもいいだろう。ただ、もしあなたが初心者であるなら、ビネガーで甘味を足しながらゆっくりと虚空へ向かってランクアップしていくのが良い。ハマる人がついつい何度も通ってしまうのが頷ける、クセになるカレーだ。

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日本人に合うグリーンカレー『らぶきょう』


かつて路地裏に店を構えていた頃は、まるで廃墟のような衝撃的なビジュアルが何とも言えなかった『らぶきょう』だが、移転後は自然光の入るおしゃれな隠れ家のような空間として生まれ変わった。しかし料理の味はかつてと変わらず、日本人の舌に合うやさしい味付けの『グリーンカレー』(700円)は健在。目玉焼き(50円)とパクチー(100円)をトッピングするのがおすすめだ。

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スパイスマニアなら外せない『Bonna Bonna』


下北沢駅から歩いて15分と立地は良くないものの、わざわざ足を運ぶ価値のある店。スリランカ人直伝のレシピとスパイス使いにこだわっており、季節ごと、土地柄に合わせてスパイスを調合するという店主のこだわりが特徴で、カレーのみならず、スパイスや漢方、薬膳などについていろいろ教えてくれる。定番の『スパイストマトチキン』は、挽きたてのスパイスを煎ってしっかり香りを引き出してから作っており、鮮烈な香りとトマトの風味が抜群に合う。提供する水にもスパイスを抽出して香りづけしていたりと、香辛料好きにはたまらない。

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やさしい味わいの定番スープカレー『スープカレー心 下北沢店』


トマトベースのブイヨンスープを用いることで、現在のスープカレーの下地を作ったとも言える『スープカレー心』は、チキンレッグをはじめとする具の存在感と、癖のないやさしい味わいのスープと焦がしバジルの風味が特徴的なスープカレーを楽しめる。『もち豚とほうれん草のスープカレー』、『骨つきチキンのカレー』など、いずれも野菜がたくさん入っているため、ヘルシー志向の人にもオススメ。


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下北沢のベストCP『モエツカリー』


本多劇場の向かいにあるインドカレー店。ドアを開けると、インド人店長の輝く笑顔が迎えてくれる。メニューは、『チキンカレー』や『ダル豆のカレー』、『タンドリーチキン』といったスタンダードなインド料理が中心だ。注目すべきは、ワンコインで食べられるランチセット。カレーの種類は限られるが、カリカリもちもちの食感がたまらない焼きたてのナンがついて499円という驚きの価格は、カレーホリックの強い味方だ。

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ヴィーガン仕様で奥深い味『ちゃぶ膳』


東大原小学校近くにあるヴィーガン食堂。肉、乳製品、卵といった動物性食材を使用しない、100%植物性食材のみで調理したカレーが味わえる。人気の『五葷抜き精進仕様ヴィーガンスープカレー』(650円)は、コリアンダー、クミン、スターアニス、花椒、フェンネル、シナモンなど、10種を越えるスパイスを使っており、深みのある味だ。他に『チキンインドカレー』(500円)などの肉系メニューもあるので、ノンベジタリアンにもおすすめ。


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ハンバーグ+カレー『ゴッホ』


下北沢と池尻大橋のちょうど中間あたり、淡島通り沿いに古くからある印度カレーの専門店。特徴は、なんといってもそのルーにある。甘み、酸味、辛味、苦味がバランスよくきいており、一般的なカレーのイメージからは遠いものの、非常に美味い。辛さは子供向けの“ミルキー”から激辛の“ヘロヘロ”まで7段階。おすすめの『ハンバーグカリーライス』(1,300円)は、ふっくらとしたハンバーグと野菜、カレーの3つがベストマッチ。


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下北沢らしいカレーの代表『茄子おやじ』


代沢の『王将』裏手にある『茄子おやじ』は、居酒屋風の変わった店名だが内装は洒落たつくり。吉祥寺の人気店『まめ蔵』出身の店主が1990年にオープンした店で、下北沢で長く愛されているカレー専門店のひとつと言える。『やさいカレー』、『チキンカレー』の他、欲張りにおすすめなのが具沢山の『スペシャルカレー』(1,100円)。チキン、ビーフ、茄子、ゆで卵などががっつりと盛られており、しみじみ美味しい。

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季節の素材を楽しむカレー『Spice Kitchen MOONA』


下北沢駅南口から歩いて2分ほど、ビル5階にある『スパイスキッチンムーナ』は光がたっぷり入る気持ちのいい店だ。呑めるカレー屋をコンセプトに挙げている通り、スパイスをたっぷり効かせたおつまみが豊富だが、カレーも非常にセンスのいい味付けで、定番の『チキンカレー』の他に、ホタルイカやイナダ、サバなど季節の魚介を使うカレーも美味。ジャスミンライスだけでなく、爽やかな酸味と香りのレモンライスやクミンとナッツのライスなど、合わせる米やロティも数種類揃うのもうれしい。

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ベトナムカレー『カラテチョップ』


本多劇場近くにあるベトナムカフェ。下北沢の『サイゴン・デップ・ラム』、『リトルサイゴン』で修業した店主による、本格的なベトナムカレーやフォーが楽しめる。おすすめは、ベトナムのスープカレー『ブンカレー』(840円~)。米で作ったベトナムの麺「ブン」に、ココナッツミルクベースのマイルドなカレーを合わせたもので、野菜と鶏肉、卵などトッピングもたっぷり。スタッフがていねいに料理について説明してくれるのも気持ちがいい。

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背脂+カレー『altoto』


南口商店街を入ってすぐ、雑居ビル地下にあるカレー専門店兼DJバー。おすすめは、『背脂カレー』だ。ぎとぎとした味わいかと思いきや、まろやかかつ濃厚で非常に美味。カレーの上に載った背脂をゆっくり余熱で溶かしながら食べるというユニークな一品だ。ポークかチキンのいずれかを選べるが、ごろりと大きめなバラ肉が入るポークが断然おすすめ。雑穀米を大盛り無料で頼めるのもうれしい。

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イスラム風タイカレー『Siam Erawan』


南口から歩いて2分という好立地にあるタイ料理店。ランチでは800円で『グリーンカレー』などを楽しめるが、おすすめはイスラム風カレーの『ゲーン・マッサマン・ガイ』。ココナッツミルクの香りと甘さが際立った優しい味わいのカレーは、辛いものが苦手だけれどもエスニックが好きという人に是非おすすめ。シックな内装の店内で、下北沢の喧噪を忘れてゆっくり食事ができるのも嬉しい。

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【閉店】ベーコンエッグ+カレー『カレーショップスミレ』


西口のローソン並びにあるカレーショップ。野菜とフルーツの甘みが先に立つが、その後にじんわりとスパイスが効いてくるカレーで、おすすめは半熟の黄身を混ぜながら食べる『ベーコンエッグカレー』(800円)。どことなく懐かしい味わいで、トッピングのタマネギを加えるとアクセントとなって非常に美味。

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バーで食べたいカレー『Never Never Land』


下北沢駅北口から歩いて5分ほど、踏切近くの音楽スタジオ2階にある沖縄料理が自慢のバー。『タコライス』や『ゴーヤチャンプルー』といった沖縄の定番料理をリーズナブルな価格で楽しめるが、スリランカ人から学んだレシピを基にオリジナルの味に仕上げた『スリランカカレー』(800円)もオススメ。トマトとタマネギの甘さとピリッとスパイシーなルーが、もっちりした玄米によく合う。30年以上にわたって地元の人々に愛されてきた、下北らしい味のあるアットホームな店だ。

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テキスト / 撮影 タイムアウト東京編集部
Takeshi Tojo
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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