映画へ行こう 6/11、12公開作品

アカデミー賞の主演・助演あわせて4回ものノミネート歴がありながら、今まで受賞することができなかった名優ジェフ・ブリッジス。米国の雑誌で「ハリウッドで最も過小評価されている俳優」ランキングで1位に選ばれ続けていた彼が、2010年のアカデミー賞で念願のオスカー像を手にした。彼の俳優人生の集大成ともいえる入魂の演技、心に染みる歌声が注目を集めている映画『クレイジー・ハート』がいよいよ公開される。

かつて一世を風靡していたカントリーシンガー、バッド・ブレイクは、今や孤独なドサ周りの歌手にまで落ちぶれていた。そんなバッドとは対照的に、彼の弟子でもあったトミー・スウィートは今やトップシンガーとして大ブレイク中。トミーは自分の師匠でもあるバッドにもう1度立ち直ってほしいと諭すも、バッドはアルコールに溺れ、新曲を書く気力すらなくなっていた。と、そこへ娘ほど歳の離れた地方紙の記者ジーンが現れた。彼女との出会いがバッドの運命を変えていく。2人はやがて愛し合うようになり、それまでの荒れていたバッドの生活にも変化が起きる。イベントへの出演オファーや何年ぶりかに新曲を書き上げるなど、事態は少しずつ好転していくかのように思われたが……。

この映画のもうひとつの主役は“音楽”。手がけたのは、アメリカミュージックシーンの大御所、T＝ボーン・バネット。カントリー音楽ファンにはお馴染みの彼だが、映画音楽でも数多く活躍している。ジョージ・クルーニー主演、彼が音楽を担当した『オー・ブラザー！』のサウンドトラックは2001年のグラミー賞でU2やボブ・ディランを抑えて「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を獲得した。また、今作の主題歌『The Weary kind』も2010年度アカデミー賞の主題歌を受賞、ジェフ・ブリッジスの主演男優賞とのW受賞を果たしている。映画とともにサウンドトラックもぜひチェックしておきたい。

クレイジー・ハート

2009年アメリカ
日本公開：2010年6月12日
監督・製作・脚本：スコット・クーパー
キャスト：ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、ロバート・デュヴァル、コリン・ファレル、ライアン・ビンガムほか
配給：20世紀フォックス映画
公式サイト：movies.foxjapan.com/crazyheart/

アイアンマン2

前作は大ヒットを記録、人間くさいリアル・ヒーロー『アイアンマン』の続編。天才科学者兼経営者のトニー・スタークは、自ら開発したパワード・スーツを装着し、世界平和のためアイアンマンとして敵と戦っていた。そんな彼の前にアイアンマンと互角のパワーを持った強敵が現れる。さらには、パワード・スーツを受け渡せという国家命令まで届き、アイアンマンは最大のピンチを迎える。

2010年アメリカ
日本公開：2010年6月11日
監督：ジョン・ファヴロー
キャスト：ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロウ、スカーレット・ヨハンソン、ミッキー・ローク、ドン・チードル、サミュエル・L・ジャクソンほか
配給：パラマウント ピクチャーズ ジャパン
公式サイト：www.ironman2.jp/

パリ20区、僕たちのクラス

パリ20区の中学校を舞台に、出身地も生い立ちも様々な子供たちと、真剣に向き合う担任教師の1年間を追ったドキュメンタリータッチの感動作。第61回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞した作品。

2008年フランス
日本公開：2010年6月12日
監督・脚本：ローラン・カンテ
キャスト：フランソワ・ベゴドーほか
配給：東京テアトル
公式サイト：class.eiga.com/

アウトレイジ

ヤクザの世界で繰り広げられる、裏切り・駆け引きなど壮絶な権力争いを描いた本格バイオレス・アクション。自分の欲を満たすためにあらゆる手段を用い、兄弟分にさえ銃を向ける。登場人物全員が悪役という異色作。

2010年日本
日本公開：2010年6月12日
監督：北野武
キャスト：ビートたけし、三浦友和、椎名桔平、加瀬亮、國村隼、石橋蓮司、小日向文世、杉本哲太、北村総一朗、塚本高史ほか
配給：ワーナー・ブラザース映画 / オフィス北野
公式サイト：office-kitano.co.jp/outrage/

ラスト・ソング

『きみに読む物語』のベストセラー作家ニコラス・スパークスが、『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』でお馴染みのマイリー・サイラスを主演に想定して書き下ろした小説の映画化。初恋や家族との絆など、十代の多感な少女が体験したひと夏の感動ドラマ。

2010年アメリカ
日本公開：2010年6月12日
監督：ジュリー・アン・ロビンソン
キャスト：マイリー・サイラス、ボビー・コールマン、リアム・ヘムズワース、ケリー・プレストン、グレッグ・キニアほか
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト：www.movies.co.jp/lastsong/