映画へ行こう 6/45公開作品

『セックス・アンド・ザ・シティ2』、『告白』ほか

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映画へ行こう 6/4、5公開作品

1998年、のちに世界中の女性を熱狂させる1本のドラマが誕生した。ニューヨークを舞台に、4人の女性の恋と仕事、そして友情について大胆な本音を描いた『セックス・アンド・ザ・シティ』。2008年には劇場版が公開され、大ヒットしたのも記憶に新しい。そして2010年6月4日、今週金曜日に待望の劇場版第2弾が日本で公開される。

先日、主演のサラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイビス、シンシア・ニクソンの4人と、マイケル・パトリック・キング監督がプロモーションのため揃って来日した。12年目を迎える同シリーズだが、4人揃っての来日は今回がはじめてということもあり、会見場に集まったマスコミは500名を超え、左右後方に立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。

『セックス・アンド・ザ・シティ』といえば、彼女たちが着ている最新のファッションもドラマの人気を支える重要なファクターだが、中東・アブダビを舞台にした今作では、4人のファッションはさらに煌びやかになっている。「今作でのベスト・ルックは?」という質問に対して、キャリー役のサラもアブダビの市場に出かけたシーンで、『J’Adore Dior』と書かれたヴィンテージTシャツにザック・ポーゼンのペチコート、そしてこの映画のために特注で作られたマノロの靴というコーディネートを挙げた。

そして、『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズの衣装を手がけているパトリシア・フィールドは大の日本好きで、2作から4作までのシーズンでは、日本から何冊もファッション誌を持ち帰って参考にしていたことを明かした。

さて、映画の内容はというと、前作で大波乱の末にようやくビッグと結ばれたキャリー。あれから2年。いつまでもスパークルな理想の結婚生活を求めるキャリーと、現実的なビッグの間に少しずつズレが生じていた。一方、シャーロットは2人の娘の子育てでノイローゼ気味、ミランダも上司とうまくいかず不満の日々を送っていた。と、そこへサマンサがある提案を持ちかける。それは、中東・アブダビへの逃避行。4人はもっともゴージャスでエキゾチックな場所で、燦々と降り注ぐ太陽の日差しを浴びながらグラマラスな冒険に出る。

そのほか今回は、本人役で出演するライザ・ミネリをはじめ、オスカー女優のペネロペ・クルス、全米トップアイドルのマイリー・サイラスなど豪華なゲスト陣がそろっている。映画の舞台はアブダビであるものの(撮影はモロッコで行われた)、保守的な街では、内容が大胆すぎるため、上映されない可能性もある。どこまで大胆な仕上がりになっているのか、注目だ。

セックス・アンド・ザ・シティ2

2010年アメリカ
日本公開:2010年6月4日
監督:マイケル・パトリック・キング
キャスト:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイビス、シンシア・ニクソン、クリス・ノースほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:wwws.warnerbros.co.jp/sexandthecity2/mainsite/

マイ・ブラザー

戦死したはずの兄が別人になって帰ってきた。兄は、最愛の妻と弟の関係を疑う。深い絆で結ばれていた兄弟に何が起きたのか……。6度のアカデミー賞ノミネートに輝く巨匠ジム・シェリダン監督が、トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマンという、若手実力派のトップキャストと共に描き上げる、衝撃の感動作。

2009年アメリカ
日本公開:2010年6月4日
監督:ジム・シェリダン
キャスト:トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン、サム・シェパードほか
配給:ギャガ
公式サイト:my-brother.gaga.ne.jp/

告白

中学校の女教師、森口悠子の一人娘が、勤務先の中学校のプールで溺死体にて発見される。それから数ヵ月後、森口はホームルームで「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺された」と衝撃の告白をし、ある方法でその生徒に復讐する。2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説を、『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が映画化。

2010年日本
公開:2010年6月5日
監督・脚本:中島哲也
キャスト:松たか子、岡田将生、木村佳乃ほか
配給:東宝
公式サイト:kokuhaku-shimasu.jp/

孤高のメス

1989年。悪しき体制が蔓延した病院に赴任してきた外科医・当麻鉄彦は、己の信念を曲げることなく次々と困難なオペを行う名医。そして目の前の命を救うため、法律的にタブーとされている肝臓移植という手段を決意する。原作者・現職医師という、医療制度のタブーに深く切り込んだ衝撃作。

2010年日本
公開:2010年6月5日
監督:成島出
キャスト:堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、松重豊、成宮寛貴、矢島健一、平田満、余貴美子、生瀬勝久、柄本明ほか
配給:東映
公式サイト:www.kokouno-mes.com/

ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~

詩人のジョン・キーツはやっかいになった親友の家で聡明な隣人のファニーと出会い、互いに惹かれ合っていく。弟の死によって、製作活動に悩み、また評論家からの酷評に傷つくキーツをファニーは励ます。やがてキーツは復活し完成度の高い作品を次々に生み出すも、2人の幸せは長くは続かなかった。25歳という若さでこの世を去った詩人ジョン・キーツのその短い生涯を描いた伝記ドラマ。

2009年イギリス 日本公開:2010年6月5日
監督・脚本:ジェーン・カンピオン
キャスト:ベン・ウィショー、アビー・コーニッシュ、ポール・シュナイダー、ケリー・フォックスほか
配給:ピックス
公式サイト:brightstar-movie.jp/

テキスト 粕谷みさを
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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