ベストクリスマスソング 50

タイムアウトロンドンが選んだクリスマスに聴きたい50曲

ベストクリスマスソング 50選

英国のロックミュージシャン、ノディ・ホルダーのように金切り声で叫んでみたい。「クリスマスがやってきた!」ミートパイとテレビと、そう、祝いの歌の季節がやってきた。

聖歌隊の合唱を聞きすぎて、キャンディ棒で鼓膜をつき破りたくなる気持ちはわかるが、ちょっと待って。ホリデーシーズンのポップソングは名曲の宝庫なのだ。我々のベスト50曲をちゃんと聴けば、クリスマスの幸福で胸が満たされるかもしれない。このプレイリストをぜひパーティに使用してみてほしい。氷のような堅苦しい緊張も、溶け出すこと間違い無しだ。




50位

スレイド『Merry Xmas Everybody』

奇抜なファッションセンスのノディ・ホルダーと、プラットフォームを身にまとった彼の部隊は、毎年恒例12月になると我々のテレビモニターに登場する。もちろんそれには理由がある。1973年のヒット曲「メリー・クリスマス・エヴリバディ」のシンプルなメロディが、クリスマスへの愛に満ちあふれさせてくれるからだ。

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49位

グリフ・リース『Post Apocalypse Christmas』

信じ難いが、グリフ・リースがリリースした「エイシエスト・クリスマス」EPの中で最もアップテンポな曲。だがそれもいいだろう。ゆったりしたベースと、派手なギターソロが、陰気な内容を和らげてくれる。クリスマスの感傷を、冷笑ではなく微笑みで攻撃しているのだ。



48位

ヴィンス・ガルディ『Christmas Time is Here』

1965年に放送されたピーナッツTV特番「スヌーピーとメリークリスマス」で使われて以来、世界がこのジャジーな曲に恋をした。チャーリーの悲壮さにぴったりのサウンドトラックでもあるが、クリスマスの夜を友人や家族とワインと共に祝うにもおすすめのの一曲だ。

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47位

ラモーンズ『Merry Christmas (I Don’t Want To Fight Tonight)』

ジョーイ・ラモーンが恋人にクリスマスなんて放り出しちまおうぜと歌うパンクの賛歌だ。黙従的な歌詞の底にあるラモーンズならではの炎のハイテンションは、クリスマスのディナーテーブルのいざこざを緩和するどころか油に火を注ぐこと間違い無しだ。

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46位

ソウル・セインツ・オーケストラ『Santa's Got A Bag Of Soul』

ファンキーなナンバーは、60年代アメリカのめずらしいグルーヴのようだが、実は90年代のドイツバンド、ザ・ポエッツ・オブ・リズムがバンド名を変えて作った曲。良いビートには、国境は関係ない。

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45位

少年ナイフ『Space Christmas』

皆が大好きな全メンバー女子の、日本のパンクポップバンドからの一曲。歌の内容がなににひとつわからなくても、クリスマスを祝うのにぴったりだ。バイソンが引くソリに乗ってサンタがやってくるのを待ちわびながら、少女は宇宙船が現れてくれれば冥王星でアイスクリームが食べられるのにとと心待ちにしている。あなたの叔母さんの家の味気ない七面鳥料理が色あせてみえてくるだろう。



44位

ザ・フレーミング・リップス『Christmas at the Zoo』

フレイミング・リップスによる風変わりなクリスマスソング。ウェイン・コインは、バンドエイドのような即興を取り入れている。違いは、ゲルドフが人間に対して慈善のまなざしを向けるのに対して、ウェインは動物園の動物たちがクリスマスが来たことをわかっているのか知りたいようだ。残念ながらウェインが動物たちを解放しても、彼らは内気で逃げようとしないことだ。だが、楽しい歌であることには変わりない。

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43位

グレッグ・レイク『I Believe in Father Christmas』

当初は、消費合戦と化したクリスマスへの非難が目的で作られた曲だが、皮肉なことにグレッグ・レイクによるこの最高のフォークソングは、クリスマスコンピレーションアルバムにはドル箱として収録される曲になってしまった。だが、いまだにクリスマスの皮肉を歌った曲の中では、一番美しい旋律だ。

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42位

エイダン・モファット『Plastic Mistletoe』

クリスマスの偽りを嘆き、浮かれ調子に背を向けるダウンビートのバラード。アラブ・ストラップの元メンバー、エイダン・モファットの2011年リリースされたEP。だが歌詞の愚痴っぽさにうんざりしないでほしい。モファットのスコットラン訛りのゆっくりした口調と、ギターの音は、オックスフォード通りの深夜のプレゼントショッピングの後のあなたを癒してくれるはず。



41位

坂本龍一『戦場のメリークリスマス』

1983年につくられた日本の第二次世界大戦映画をテーマにした同タイトルの映画(坂本は映画内でもデヴィット・ボウィとトム・コンティと共演している)は、このエレクトロ先駆者の映画音楽作曲家としてのキャリアの始まりだった。大戦はクリスマスっぽくないって?大丈夫、暖かでノスタルジックなこの曲では誰も気にしない。

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原文へ(Time Out London)

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※掲載されている情報は公開当時のものです。

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