2012年12月19日 (水) 掲載
あまり広く知られていないのだが、この12月の愛を歌うバラードは、インディのクリスマス曲にはかかせない一曲。スロウ・クラブの少年少女のボーカルが、人生が二人を分つまでクリスマスをともに過ごすことを誓い合う恋人たちを歌う。愛らしくて切ない、クリスマスを感傷的にさせる一曲だ。
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ボブ・ゲルドフとミッッジ・ユーロが1984年にエチオピア飢餓のために作った一曲。フィル・コリンズ、スティング、デヴィット・ボウイ、ポール・マッカートニー、ボノが参加したこともあり、5週連続でチャートのトップスポットに入り、英国チャートではここ十年のトップヒットになった。それらを抜きにしても、素晴らしいポップソングだ。
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1979年のクリスマスヒット曲。曲の始まりは当時のヒップホップそのもの。堅苦しいリサイタルの「トワズ・ザ・ナイト・ビフォア・クリスマス」をいったん止めてカーティス・ブロウがサンタが地元ハーレムのクリスマスパーティにやってくるとラップする。この曲はラップとしてはレコード会社初のメジャーなヒットとなり、クリスマスのクラシックソングになった。
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大人になるにつれ、クリスマスは面倒になる。ニューウェーヴのテンポよい一曲を聴くと、ここはぐっとこらえて、祝賀ムードに飲まれた方がいいと思い直させてくれる。長い一年の終わりで疲れているが、さらに一人で孤独に過ごすことになるかもしれないが、祝いの精神はお見通しだ。この曲のディスコのリズムで気分があがらなければ、他にうつ手はない。
ご機嫌だが非難的で、希望に満ちているがあきらめている、ジョン・レノンの平和を願う曲。反ベトナム戦争のもとつくられた曲だが今ではクリスマスに欠かせない一曲となった。
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クリスマスの本来の意味はつい忘れがちだ。もし今年のクリスマスに疲れたら、動物や羊飼いやサンタやクリフ・リチャードが集まっているところを想像してみてほしい。『素晴らしき哉、人生!』のジム・ステュアートや、M&Sのツィッギーとか……Mr. ブロビーとか。言いたいことは、クリスマスのノスタルジアは、現実の思いでよりパワフルなのだということ。だからもしかしたら誰もが、このビングの40年代のヒット曲にあわせて歌えば、現実の思い出は目も当てられないものかもしれないが、理想的なホワイトクリスマスを夢見れるかもしれない。薄っぺらくてすぐ現実に戻されるかもしれないが、素晴らしいことだ。
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この曲は呪われているのかも。1963年、ケネディ大統領が暗殺された日にリリースされ、すぐに取り消された。数年後、プロデューサーのフィル・スペクターが殺人罪で起訴された。不幸な出来事は別にしても、曲がかかればこのご機嫌なチューンを無視することはできないだろう。スペクターらしいスタイルで、「クリスマス」の部分は大勢が声と楽器をあわせる。コミュニティや仲間、同胞感を高めつつ、ベツレヘムの星より明るく光る一曲だ。
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店では何度も繰り返しかかっているし、バンドがロンドンのO2アリーナで演奏するクリスマスショー(12月20日)でもこの曲がメインだ。だが、最後にちゃんとカースティ・マッコールと、ザ・ポーグスのこの曲を聴いたのはいつだっただろうか。目を閉じて集中して聴いてほしい。最後までじっと聴けなかったとしたら心が小さすぎる。希望と絶望と傷心、そして最後には言葉遣いは悪いが愛について歌う4分なのだ。今年で25周年になる、クリスマスヒット曲だ。
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クリスマス曲といえば、のワム!の1984年の大ブレークした曲には、それだけの要素がつまっている。テイラー・スウィフト、コールドプレイ、クレイジー・フロッグといった、様々なアーティストがカバーした。うまくいかなかった恋愛についての内容で、シンセサイザーと、ソリが鳴らすベルと、PVに登場する一度みたら忘れられないニットのセーター。本当のヒットの理由は、ジョージ・マイケルの素直な気持ちだ。彼の失恋の痛手(あなたは支えてくれると思っていたのに)と、哀愁を帯びた、セクシーな囁き。こんなに悲しく聞こえるメリークリスマスは他にないだろう。この曲は特別な一曲だ(一曲だ)
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最も売れたクリスマスソングではないのだが(5位のビングがそうだ)さらにいえば、英国ではナンバーワンヒットにすらならなかったのだが、キャッチーさにおいては右に出るものがいないこの曲が我々のリストのトップとなった。オリジナルは1994年にリリースされた。ソリのベル、ポップなさび、垂直離着陸ジェット機でさえ飛び立たさせるほど元気な曲だ。ワム!の方がチャートにかけてはリードしているが、クリスマスに失恋の曲を聴きたい人はそう多くはないはずだ。4位のダーレン・ラブのクリスマスソングも同様にアップリフティングだが、ブルース調のうなり声は、マライアのファルセット声域にはかなわない。ザ・ポーグスのシェーン・マガウアンのきしむような声でさえも。クリスマスソングは、耳が飽きるかどうかが要だが、この曲は永遠に聞き飽きることはないだろう。
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原文へ(Time Out London)
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