個性が光る東京映画館

自分好みを見つけて映画三昧しよう

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個性が光る東京映画館

新宿ピカデリー プラチナルーム

2009年秋、渋谷の街では初めてとなる3D映画館が誕生した。渋谷ロフトの隣にある『渋谷シネパレス』が、デジタルシネマシステムを採用し、リニューアルしたのだ。 2008年に日本公開された3D映画は『センター・オブ・ジ・アース 3D』など、わずか3作品ほどだったが、2009年は『ボルト』や『モンスターVSエイリアン』『ハリー・ポッターと謎のプリンス』など、すでに14本が公開されており、第3次3D映画ブームの年。11月14日(土)からは、年末年始の超大作第1弾として『DISNEY’S クリスマス・キャロル』が公開。12月5日(土)には『カールじいさんの空飛ぶ家』、12月18日(金)には『アバター』と、3D映画が目白押しで、上映映画館も少しずつではあるが増えているのだ。

こうした流れの中、東京の映画館は個性的な映画館づくりに力をいれている。東京・新宿にある新宿ピカデリーは、2008年7月にリニューアル・オープンした際、『プラチナシート』と『プラチナルーム』というサービスを導入。大スクリーンをベストポジションで見られるようバルコニーを設け、中央にプラチナシート、その両サイドにプラチナルームを配置した。プラチナシートは、カッシーナ・イクスシー社が初めてデザインした劇場用オリジナルソファシートで、足を伸ばしながら映画を鑑賞することができるのが特徴。一方のプラチナルームは、2人だけで大型スクリーンを独占しているような気分になれる、プライベートタイプの空間に仕上げてある。この他にも、東京には個性派の映画館が多い。ここでは観る側の好みや要望を考慮した映画館を紹介する。自分好みの映画館が見つかれば、鑑賞はいっそう楽しくなる。

新宿ピカデリー

10スクリーン、約2237席を有するシネマコンプレックス。中でも、最も大きいスクリーンには、『プラチナシート』と『プラチナルーム』があり、バルコニー席から映画を鑑賞できる。またプラチナシートには、上映1時間前から利用できる専用ラウンジがあり、プラチナルームには、専用のリラクゼーションルームがある。リラクゼーションルームでは、ゆったりとしたソファーに座って“ドン・ペリニヨン・ロゼ”や“キャビア”などを味わい、贅沢な時間を過ごせる。

プラチナシート(2人掛けのソファシート22席)
料金:1人 5000円(映画鑑賞代、プラチナラウンジ利用料含む)

プラチナルーム(全2室、1室2人利用まで)
料金:3万円(映画鑑賞代、リラクゼーションルーム利用料含む)

おすすめメニュー
ドン・ペリニヨン・ロゼ フルボトル 10万円
キャビア 1万5000円
コピ・ルアク(世界3大コーヒーのひとつ) 5000円

住所:東京都新宿区新宿3-15-15
電話:03-5367-1144
ウェブ:www.shinjukupiccadilly.com/

TOHOシネマズ六本木ヒルズ

9スクリーン、約2100席を有するシネマコンプレックス。プレミアスクリーンは“映画館のファーストクラス”というコンセプトで、全席にリクライニングシートを導入。専用サイドテーブルも完備されている。またペアシートもあり、カップルでの利用のほか、身体が大きい力士などにも利用されている。(ヴェニュー情報はこちら

お台場シネマメディアージュ

13スクリーンで3034席の規模を誇るマルチプレックスシネマ。スーパープレミアシートは専用のラウンジがあり、上映前のひと時を過ごすことができる。カップルに最適な2人がけのベンチシートもあり、寄り添って映画鑑賞できる。(ヴェニュー情報はこちら

品川プリンスシネマ

11シアター、1913席のシネマコンプレックス。品川プリンスホテル内にあり、宿泊とセットになったプランもある。併設されている『カフェ・ド・シネマ』では、ホテルのシェフ特製のサンドウィッチやデザートが楽しめる。もちろん、劇場へのテイクアウトもOK。映画館ロビー内には託児ルームもあり、毎週水曜日には、1日5組限定で映画料金とデザート、ドリンク代、託児料金がセットになったお得なプランもある。(ヴェニュー情報はこちら

シネマでママ休みプラン
実施日:毎週水曜日、1日5組
料金:5500円(おとな1名・こども1名)

渋谷シネパレス

2009年10月31日にリニューアルオープン。デジタルシネマシステムを導入し、2シアター、299席を有する。映画館には様々な割引料金が存在するが、ここでは通常の映画サービスデーやレディースデー、夫婦50割引などの他に、大変珍しい『メンズデー』が設けられている。毎週木曜日、男性は1000円で鑑賞することができる。

住所:東京都渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル7階
電話:03-3461-3534
ウェブ:www.mitsuba-inc.co.jp/scp/

新宿バルト9

9つのシアターすべてにデジタルシネマプロジェクターを設置した、日本初のシネマコンプレックス。どのシアターでもデジタル上映ならではの、鮮やかな色彩を楽しめる。もちろん音響システムも最高水準。また平日の15時30分から18時00分までの間に上映が開始される特定作品は、誰でも1200円で観ることができる。

住所:東京都新宿区3-1-26 新宿三丁目イーストビル9階
電話:03-5369-4955
ウェブ:www.wald9.com/

UPLINK X

1995年10月にオープンしたアップリンクが運営するマイクロ・カフェシアター。社長自ら“日本一小さい映画館”だと言う同館では、映画の上映をメインにライヴ、DJ、トークショーパフォーマンス、写真展シンポジウムなど様々なイベントを開催している。

住所:東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2階
電話:03-6825-5503
ウェブ:www.timeout.jp/ja/tokyo/venue/11354

ギンレイホール

1974年にオープンした名画座。ロードショー公開が終わった映画の中から、洋邦問わずセレクトして2本立てで上映する。1度の入場で2本の映画を堪能できる。2009年11月に開業35周年を迎えたばかり。(ヴェニュー情報はこちら

ママズ・クラブ・シアター

赤ちゃん連れでも周囲に気兼ねすることなく映画を観られるサービス。赤ちゃんを驚かせないように、映画の音量は通常より小さめ。照明も、赤ちゃんを抱きながら移動したり、赤ちゃんを安心させる等の理由から、通常より明るく設定してある。開催映画館は関東に15館。その内、東京都内に5館。日程や時間は不定期で、上映作品もさまざまなのでウェブサイトで確認が必要。

TOHOシネマズ六本木ヒルズ
住所:東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内
電話:03-5775-6090
ウェブ:hlo.tohotheater.jp/net/schedule/009/TNPI2000J01.do

お台場シネマメディアージュ
住所:東京都港区台場1-7-1 アクアシティお台場 メディアージュ内
電話:03-5531-7878
ウェブ:www.tohotheater.jp/theater/044/info/mamas_club_theater.html

TOHOシネマズ西新井
住所:東京都足立区西新井栄町1-20-1 アリオ西新井4階
電話:03-5888-1040
ウェブ:www.tohotheater.jp/theater/040/info/mamas_club_theater.html

TOHOシネマズ南大沢
住所:東京都八王子市南大沢2-3 fab南大沢4階
電話:042-679-6180
ウェブ:www.tohotheater.jp/theater/006/info/mamas_club_theater.html

TOHOシネマズ府中
住所:東京都府中市宮町1-50 くるる5階
電話:042-358-5001
ウェブ:www.tohotheater.jp/theater/012/info/mamas_club_theater.html

テキスト 基太村京子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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