丸の内『イノダコーヒ 東京大丸支店』
2012年12月21日 (金) 掲載
“カツ”と聞けば、豚肉を揚げたトンカツを思い浮かべる人が多いだろう。それほどまでに市民権を得ている“豚肉のカツ”だが、古くはカツレツといえば牛肉が主流。だが、安価な豚肉が牛肉とって代わり、やがて広く普及することとなった。しかし、大阪をはじめとした近畿地方など、今なおビフカツが主流の地域もある。店舗は少ないが、東京で味わうことも可能だ。ここでは、少し贅沢なビフカツを気軽に味わえる、ビフカツサンドがある店を紹介したい。一部店舗ではテイクアウト販売も行っているので、手土産や差し入れなどにもいかがだろうか。
下北沢駅から徒歩15分ほど、住宅街のなかにある洋食レストラン。ハンバーグ、オムライス、ポテトサラダなどをつまみにお酒が飲める洋食酒場。この店のビーフカツサンドは、サシの入った肩ロース、分厚いザブトンをレア気味に揚げ、カリカリのトーストで挟んだもの。デミグラスソース、マスタードがアクセントで、一口ふくめば口の中に肉汁が広がる。訪れたら必ず注文したい一品だ。
フライものを中心とした洋食、主に豚かつを提供するレストラン。ビーフカツサンドは2890円とやや高めだが、まるでステーキのような、レア気味に仕上げられた分厚い肉が挟まれている。まさに、高級ビフカツ。揚げ具合は絶妙で、カラっと揚げられた薄めの衣、ホロっとほどける肉、たっぷりの肉汁を楽しむことができる。甘みのあるウスターソースもあっさりとしており、肉汁との相性も良い。これ以上、しっかりと“牛肉”を味わえるサンイッチはないだろう。
京都を代表する“老舗”喫茶店『イノダコーヒ』の東京支店で、大丸東京店8階にある。同店の看板メニューのひとつが、贅沢なビーフカツサンドだ。トーストされたパンに挟まれた1センチ強のビーフカツは、完全に火が通ったミディアムな仕上がり。だが、煮込んだすね肉のようにホロホロと肉がほどけるので、一口ごとにジューシーな味わいが広がる。伝統のスタイルからは遠く、値段も高めだが、味わう価値がある。
大阪の洋食店がオープンさせたビーフカツサンドの専門店で、牛ヒレ肉のカツサンドを提供している。トーストしたパンには、1センチほどのヒレカツが挟まれている。肉は赤みを帯びたミディアムレアな仕上がりで、噛むと熱々の肉汁が溢れ、口の中には香りが広がる。薄めの衣についたソースの味は濃く、まさに大阪の伝統の味、といった一品。テイクアウト販売も行っている。
銀座5丁目の一角、地下1階に店を構えるオーセンティックなバー、サンボア銀座店は、1918年(大正7年)に京都で創業した老舗の銀座店。名物は、氷の入っていないハイボール、そして分厚いビーフカツが挟まれたサンドイッチ。ジューシーなビーフと特製ソースの相性を楽しんでほしい。15時からオープンしているので、買い物がてら少し早めの1杯を楽しむことも可能だ。
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ポークカツですがホテルニューオータニ「カフェラウンジ」の「クラシックポークカツサンド」もおすすめ。ジューシーに揚げたポークカツサンドを、特製ソースにたっぷりと絡めて軽くトーストしたパンで挟んだ絶品ホットサンドウィッチです。 あのカツカレーは「SATSUKI」でどうぞ。
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