映画へ行こう 7/17公開作品

『華麗なるアリバイ』、『借りぐらしのアリエッティ』ほか

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映画へ行こう 7/17公開作品

(c)2008-SBS FILMS-MEDUSA FILM

『オリエント急行殺人事件』、『ABC殺人事件』、『そして誰もいなくなった』など、世紀をまたいで版を重ね、世界中で25億部を超える売り上げを記録しているアガサ・クリスティー。聖書とシェイクスピアの次に読まれているであろう彼女の名作の中から、今年生誕120年を記念して1本の映画が作られた。推理小説としてはもちろん、恋愛小説としても高い評価を得ている『ホロー荘の殺人事件』を、フランスを代表する豪華キャストで完全映画化。冷静に仕組まれたトリック、男女の複雑な心理と愛の駆け引き、軽やかなユーモアも備えた人間ドラマを楽しむことができる。

舞台となるのは、のどかで美しい風景が広がるフランスの小さな村にある大邸宅。そこでは華やかなパーティが開かれており、9人の男女が楽しい時を過ごしていた。1発の銃声と女性の悲鳴が、事件の幕開けを告げるまでは……。ホストはその家に住む上院議員夫妻。殺されたのはゲストで精神分析医のピエール。医師としては優秀だった彼だが、女性たちには危険な魅力を振りまいていた。パーティの中には、ピエールの妻をはじめ、過去の火遊びの相手、現在の愛人、そして復縁を迫る元恋人もいる。事情を知る男たちも含め、パーティの参加者全員が、ピエールに愛情と嫉妬、憎しみや悲しみなど、殺人に繋がる“動機”をもっていた。しかし、この全員には“アリバイ”もあったのだ。

メガホンを取ったパスカル・ボニゼール監督は、ジャック・リヴェットやアンドレ・テシネ作品でも知られる人気脚本家だ。今作では、殺人事件や男女の憎悪などの重々しいテーマに軽いタッチのユーモアを織り交ぜ、洒落たフランス映画の原点に立ち返っている。また、原作で登場する探偵エルキュール・ポアロを映画ではあえて削除、これは、クリスティー自らが執筆した戯曲でも削除されていたこともあり、監督もこの案を採用した。キャストには、『マトリックス レボリューション/リローテッド』などハリウッド映画でも活躍しているランベール・ウィルソンをはじめ、セザール賞主演女優賞にノミネートされた経歴をもつアンヌ・コンシニ、そのほかヴァレリア・ブルーニ=テデスキなど、フランスを代表する新旧のトップスターの共演も、この映画の大きな見どころだ。

華麗なるアリバイ

日本公開:2010年7月17日(土)
監督・脚本:パスカル・ボニゼール
キャスト:ミュウ=ミュウ、ランベール・ウィルソン、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、アンヌ・コンシニほか
配給:アルバトロス・フィルム
公式サイト:aribai-movie.com/pc/

エアベンダー

『シックス・センス』、『サイン』のM・ナイト・シャラマン監督最新作。氣、水、土、火の4つの国が均衡を保つ世界。火の国の反乱によって世界は滅亡の危機を迎えようとしていた。世界に調和をもたらすエアベンダーはたったひとりの少年……。『ロード・オブ・ザ・リング』のスタッフによる、驚異のスペクタクル映像は圧巻。

日本公開:2010年7月17日(土)
監督:M・ナイト・シャラマン
キャスト:ノア・リンガー、ニコラ・ペルツ、デヴ・パテル、ジャクソン・ラスボーンほか
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
公式サイト:www.airbender.jp/

借りぐらしのアリエッティ

『借りぐらしのアリエッティ』(c)2010 GNDHDDTW

メアリー・ノートンのファンタジー小説『床下の小人たち』をもとに、舞台を現代の日本に置き換えて描かれたスタジオジブリの新作。人間の世界から少しずつモノを借りて生活しているという小人たちの暮らしから、主人公アリエッティと人間の少年との出会い・交流を描く。

公開:2010年7月17日(土)
監督:米林宏昌
キャスト(声の出演):志田未来、神木隆之介、三浦友和、大竹しのぶ、竹下景子、樹木希林ほか
配給:東宝
公式サイト:www.karigurashi.jp/

ハロルドとモード/少年は虹を渡る

『帰郷』のハル・アシュビー監督の初期の作品。狂言自殺を繰り返しては周囲の注目を浴びようとする19歳の少年と、残りの人生を謳歌す79歳の老婦人の出会いから別れまでを瑞々しく描いたファンタジー。

公開:2010年7月17日(土)
監督:ハル・アシュビー
出演:バッド・コート、ルース・ゴードン、シリル・キューザック、チャールズ・タイナー、エレン・ギアほか
配給:日本スカイウェイ/アダンソニア
公式サイト:sky-way.jp/ziggy/

テキスト 粕谷みさを
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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