Photograph: David Burton
2014年08月19日 (火) 掲載
1. 変わった名前にはわけがある。
本名はターリア・バーネット。ダンサー時代、ストレッチする度に関節がポキポキ鳴るため、「twigs(小枝)」というあだ名で呼ばれるように。その後、ロンドンの新鋭レーベルYoung Turksと契約。その際、双子姉妹アーティストのThe Twigsと間違えられないよう、「formerly known as (かつては)」を略した、FKAを名前に追加。
2. ミュージックビデオがすごい。
The Twigs姉妹がいつ裁判を起こしても無理はないだろう。YouTubeで「twigs」を検索した際、自分たちの曲ではなく、ドレッドヘアで筋肉むきだしの男性が、FKA twigsの口に指を入れているだけの映像を収めたPV『Papi Pacify』がトップに表示されたら、気をよくする人は少ないだろう。
彼女がほぼヌード(赤いアンスリウムが下半身を隠す)で登場する『Hide』もまた、なんとも言えずエロチックだ。
3. 元バックダンサー。
Jessie JのPV『Do it Like a Dude』と『Price Tag』にバックダンサーとして出演。口がぷっくりしているので、見ればすぐに分かる。
4. 「今」のサウンドが詰まっている。
同じレーベルの仲間や大文字表記を嫌うアーティストたち(The xx)のように、 FKA twigsもまた、ソウルフルなエレクトロポップスを得意とする。彼女の声はどこか気だるく、感傷的になりすぎない程度に表現豊か。歌詞も切ないほど親密である。ニューシングル『Two Weeks』を聞く限り、8月12日に発売されたデビューフルアルバムは、もっと豊かでドラマチックだろう。
5. 博学多才である。
歌とダンス以外にも、「レトロな人食いバンプ」という設定で、キャバレーで働いていた過去も。また現在は、映像ディレクターとして、自身のPVの演出もこなしている。最近ではシカゴの18歳新進ラッパー、Lucki Eck$のPV『Ouch Ouch』の監督兼出演者としても活動。しかし彼女の才能が最もよく表現されているのが、なんといってもライブパフォーマンス。ダンスが妖精の女王のように官能的で、まるでビタミンB12注射したLana Del Reyのようにエネルギッシュだ。
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