2012年08月14日 (火) 掲載
不思議なぐらいの良い天気に助けられ、フジロックは今年のベストフェスを決める為のハードルを上げた感がある。ライバルの都市型フェス、サマーソニックは、どうだろうか? かつては、ロック色が強かったサマソニも、ここ数年で、よりトレンドを意識したフェスへと成長した。今年の2日目のメインステージのラインアップを見てわかるだろう。パフューム、ピットブル、ケシャ、リアーナなどのポップなアクトが溢れている。しかし、それらが好みでなくても、アイスランドのポストロックグループから韓流インディーズ、日本の変わったアイドルまで、様々なオプションがある。以下が、この週末、サマソニで見るべき20のアーティスだ。我々のリストに同意できない場合は、フェイスブックやツイッターでどんどん、あなたのリストを紹介して欲しい。
サマソニにおけるポップ色は他のどのフェスよりも強い。それ故に、早く起きる必要性もありそうだ。きゃりーぱみゅぱみゅの超スイートな歌は、どこか、中毒性がある。 サマソニの中で、最も奇抜な衣装で登場するアーティストの一人だろう。
ソニックステージ:11時30分
YouTubeで PONPONPONを見る
カナダ出身のクレア・ブーシェにより、ジャンルレスなドリームポップユニットは、有名音楽ブログの中では、既に高い評価を得ている。さらに、今年前半にリリースされた3枚目となるアルバム『Visions』で、人気を決定的なものにした。新鮮であり、同時に懐かしさをもっている音は、少しではあるが、どこか、エンヤを思い出させる。サマソニで見れる一番“クール”なアクトかもしれない。
ソニックステージ:13時25分
YouTubeで Genesis (Later with Jools Holland)を見る
今年の1月に行われた彼女の東京での初ライブは、半年が経った今でも、今年のベストライブの一つとして記憶に残っている。たぐいまれなアートロックの天才は、見ているだけでも面白く、ギタープレイヤーも魅力がある。彼女の持ち時間が40分というのが残念だが、期待はできる。
ソニックステージ:14時30分
YouTubeで She Is Beyond Good and Evil (Live)を見る
ユーロダンスの要素を入れたがる欧米のプロデューサーが多い中、クリスタル・キャッスルズのように、同じようなフィールドにいながらも、かなりのひねりを効かせているアーティストがいるのは、いいことだろう。カナダ出身の彼らのニューアルバムの一曲目は、とても暗いが、彼らのライブパフォーマンスは、狂気の瀬戸際にあるようだ。午後の3時にそれを見れるのは良いことだろう。
マウンテンステージ:14時50分
YouTubeで Black Panther (Live)を見る
一部のビートメーカーは、“ライブ”にも関わらず、その時間のすべてを、ラップトップの後ろで費やすことがある。しかし、SBTRKTは、違う。マスクをつけた彼は、ポップであることも意識し、ステージの上で、サンプラー、ミキサー、ドラムの間を行ったり来たりする。ボーカルとキーボードでサポートするのは、ソウルフルな声が特徴の、サンファだ。
ソニックステージ:15時40分
YouTubeで Something Goes Right (Live)を見る
アジアン・コーリングステージでは、プレイする個々のアーティストというよりも、全体として興味を惹かれてしまうところだが、イエロー・ファングは決して期待を裏切らないだろう。このバンコクからやってきた3人組の紡ぎ出すサウンドはザ・レインコーツ、ザ・ブリーダーズやステレオラブを思い起こさせる。オリジナリティーには欠けるかもしれないが、心を引きつけられることには変わりない。
アイランドステージ: 16時00分
YouTubeで I'm a Feederを見る
この気取ったスコットランド人が、ザ・ストロークスよりビッグだったことを記憶しているだろうか? というより、ザ・ストロークスがビッグだったことを覚えているだろうか?彼らは、今となっては、二番手であることを、満足せざる終えないようだ。フランツ・フェルディナンドは、かつての切れ味を失っていない。先日のロラパルーザーのライブでは、良いレビューを獲得していた。サマソニきっかけで、“消えてしまう”ということは、なさそうだ
マリンステージ:17時20分
YouTubeで No You Girlsを見る
マスロックの雄、バトルズを意識した日本のバンドとして、知られていたライト。巧妙なテクニックが際立ったサウンドに、人間味が追加された。マイスパレードのヴォーカリストとしてしられるキャロラインを迎えたステージは、夜に控えているシガーロスへのいい準備運動となるだろう。
ビーチステージ:19時25分
YouTubeでArch feat Carolineを見る
グラマラスで、ステージ的で、本当に、大きな声をしているアダムランバート。先月ヨーロッパで行われたクイーンのライブで、フレディ・マーキュリーの代わりを担っただけのことはある。日曜日にあるケシャ、リアーナのライブより、いいだろう。
ソニックステージ:20時05分
YouTubeで Trespassing (AOL Sessions)を見る
さあ、白状する時だ。我々は、このアイスランド出身のポストロックグループをどこか味系ないと思っていないだろうか? モグワイのように、壮大ではあるが、粗さが足りない。しかし、幾度となく「彼らはライブで見るべきだよ」と、昔言われてたことを、今でも、言う人もいる。シガーロスのファン達、君たちの勝利のようだ。
マウンテンステージ:20時20分
YouTubeで Festival (Live)を見る
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