東京、スパゲッティ専門店10

新宿、銀座、代々木八幡で味わう日本のスパゲッティ

東京、スパゲッティ専門店10選

日本人の間で、「パスタ」という言葉が定着してから、「スパゲッティ」という響きにはどこか懐かしさを感じさせるものがある。色々な種類のパスタが気軽に食べられるようになった現在でも、パスタといえば多くの場合スパゲッティを指しているのではないだろうか。外国の食文化を独自のスタイルで昇華する日本人だが、スパゲッティも例外ではなく、ナポリタンやタラコなどの和風スパゲッティは、日本のスパゲッティを語る上で欠くことのできない存在だ。ここではアルデンテを極めた本格派から、昔懐かしい日本の味まで、スパゲッティに特化した10軒を紹介する。どの店も1人でも気軽に利用できるので、無性にスパゲッティが食べたい、という欲求に駆られたときに訪れてほしい。


代々木八幡:ハシヤ スパゲティ 代々木八幡本店

東京のスパゲッティを語る上で外せないのが、ハシヤ。ここで修行し店を開く者も多く、名前は違えど同様のスタイルをとる店が東京各所に存在する。メニューは、トマト系、バター系、クリーム系などに分かれており、それぞれトッピングのバリエーションも豊富。どれを頼むか迷ってしまう人は、一番人気の『タラコとイカのスパゲッティ』(1,296円)を選べば間違いないだろう。たっぷりのバターとタラコで和えた濃厚な味わいの麺にイカの食感がアクセントになり、シンプルながら完成度が高い。
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恵比寿:アンクルトム

恵比寿の人気店、アンクルトムもハシヤ系の店のひとつ。メニューの構成も似ているが、随所に独自のこだわりが光る。ハシヤと同様タラコ系は人気があるが、おすすめしたいのが、タマゴとベーコン。卵を先にフライパンで熱し半熟状態に仕上げるため、スクランブルエッグのようなとろっとした食感になり、一般的なカルボナーラとは一味違う。ぷりっとした食感の海老をくわえるのも良いだろう。写真:『タマゴとベーコンとエビ』(1,400円)
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新宿:あるでん亭 新宿センタービル店

新宿のあるでん亭では、店名に恥じない絶妙な茹で加減のスパゲッティが食べられる。イタリア人の常連客が多いのも、その技術の高さを物語っている。メニューは純イタリアンなものから、和風まで豊富だが、アリタリア航空のクルー直伝の『アリタリア』(1,550円)は、ぜひ抑えておきたい。しめじと生クリームをあえた麺に、トマトの酸味が効いたミートソースがマッチし、なんとも言えない味わい。オイル系が好みなら特大ベーコンが豪快にのる『アリオ オリオ ベーコン添え』(1,140円)もおすすめだ。
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新宿三丁目:IVO ホームズパスタ 新宿店

新宿にあるスパゲッティ専門店。メニューの多くが皿から溢れるほどソースが注がれ、スープスパかと思うようなビジュアルだ。一番人気のメニュー『絶望』(1,200円)は、メニューには「本来オリーブの真っ黒な色でお先真っ暗?の意味」と書いてあるものの、ソースはトマトクリームベースの赤い色をしており、ほかに絶望を抱くような要素も特に見つからない。ただ、にんにくとオリーブが効いたパンチのあるソースは絶品で、このメニューが品切れのときは絶望してしまうかもしれない。
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中野:PASTA KITCHEN

中野駅前のPASTA KITCHENは、照明を落としたバーのような雰囲気。和風のメニューが人気だが、なかでもおすすめはスペシャルメニューの『おみ漬けベーコンピリピリ正油バターガーリック』(1,050円)。醤油風味のスパゲッティの上に、山形名物の青菜の漬物「おみ漬け」がたっぷり。和風ながら、ガーリックがしっかりと効いたオイリーなソースが細めの麺に絡み、かなり濃厚な味わいだが、さっぱりとしたおみ漬けのしゃきしゃきとした食感がアクセントになり、バランスが良い。
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大手町:リトル小岩井

茹で置きした麺を炒めて提供するスタイル、通称「ロメスパ」の老舗、リトル小岩井では、これぞ日本のスパゲッティといえるメニューが楽しめる。しっかりと茹でられた極太麺はアルデンテという言葉とは無縁の仕上がりで期待を裏切らない。この麺ならばやはり、『ナポリタン』(540円)を注文したいところ。具材も味付けもシンプルそのもので、誰が食べても懐かしい気分になるだろう。好みに応じて、焦がしめ、味濃いめ、油少なめなどのリクエストに対応してくれるのも嬉しい。
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銀座:ジャポネ

「ロメスパ」部門で絶大な人気を誇るジャポネは、店主がリトル小岩井出身ということもあり、メニューはリトル小岩井とかなり似ている。ただ麺はこちらの方が細めで、具材のピーマンが小松菜になるなど、少しずつ異なる。一番人気の『ジャリコ』(600円)は、小海老、豚肉、しそ、椎茸、トマト、玉ねぎ、小松菜と麺を醤油風味に炒めたもの。オイリーな麺に小松菜の食感とフレッシュなトマト、しその香りが一体となりくせになる味わいだ。回転が速いので行列時も尻込みせずに並んでほしい。
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南青山:スパゲティ 麦小家

外苑の銀杏並木の突き当たりにある生パスタ専門店、麦小屋では、細めながらもっちりとした食感のスパゲッティが楽しめる。一番人気の『ミートソース』(950円)は、挽き肉をたっぷり使用した甘めな仕上がり。もし嫌いでなければさらに納豆をトッピングした『ミートソースと納豆』(1,000円)に挑戦してほしい。ふんわりとフォーム状になった納豆を合わせることで、舌触りが滑らかになり、大豆の食感とほのかな苦味があとをひく。リピーターが続出するのもうなずける秀逸な一品だ。
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吉祥寺:スパ吉

吉祥寺ハモニカ横丁にある生パスタ専門店スパ吉の麺は、スパゲッティではなく、リングイニに近い形状。メニューの一番上に書かれた『ミートソース』(930円)は、同メニューのみを提供する姉妹店ミート屋が存在するほど、絶大な人気を誇るが、『スパ吉流カルボナーラ』(870円)も一度は試してみてほしい。キクラゲと卵でとじた麺の上に、横丁内にある漬け物専門店清水屋のキムチがのったユニークな一品で、カルボナーラとはまったくの別物だが、キムチの辛みと食感があとをひく美味さだ。
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尾山台:センプレ

尾山台のセンプレは、生パスタが売りのイタリアンレストラン。同店の名物は『世田谷ミートカルボ』(1,000円)。名前から察しが付くが、ミートソースとカルボナーラを合わせてしまったメニューだ。クリーミーで濃厚なカルボナーラと、トマトの酸味が効いたミートソースのハーモニーは絶妙。細くもちもちした食感の生パスタにもうまく絡み合う。ミートカルボのほかにも、生フェットチーネ、生ペンネなど様々な生パスタを用いたイタリアンメニューが揃っている。
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テキスト タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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