2012年10月25日 (木) 掲載
世界の主流がどうであれ、日本の「ピザ」はとてもユニークだ。キャベツ、マヨネーズ、餅、韓国のプルコギなども、ここでは普通のトッピングだ。風変わりなトッピングに目がいきがちだが、ここ数年で日本のピザのクオリティは飛躍的に良くなっている。ナポリでしか食べられないような本格的なマルゲリータも、値段こそ現地と比べれば3〜4倍するものの、東京では簡単に味わえるようになってきている。
数々の受賞歴を誇るピッツァ職人、山本尚徳が率いる『ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ』が、今のところ東京の暫定トップだが、他にも優れた“ピッツェリア”はたくさんある。 例えば、『マッシモッタヴィオ』や『ナポリタスカ』は、イタリア人ピッツァ職人による経営だし、日本人シェフがオペレーションする店でも、提供されるピッツァは全て本場イタリアで修行を積んだ職人たちによるもの。中には『聖林館』の柿沼進のように、大量のピッツァを食べ続けた職人もいる。また、もしもアメリカンスタイルのピザが好みであるなら、本場のスタイルに忠実な店も見つけてあるので心配ご無用だ。
東京最高のピッツァ
ナポリで数々の賞を総なめにしたピッツァ職人、山本尚徳の店。店内は常に活気に溢れており、サワードウのピッツァの味は圧倒的に他を凌駕している。
『ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ 』の詳しい情報はこちら
マルゲリータかマリナーラ、どちらを選ぶ?
例えピッツァがお目当てでなくても、聖林館のスチームパンク調のインテリアは必見に値する。もちろん、2種類のピッツァはどちらを選んでも外れはない。
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ナポリの有名店といえば
映画「食べて、祈って、恋をして」に登場するナポリの聖地的ピッツァリア。華々しく東京に開店して以来、一気に東京のピッツァ戦線のトップへと躍り出た。
『ダ・ミケーレ 』の詳しい情報はこちら
反逆的ピッツァ
永福町の『ラ・ピッコラ・ターヴォラ』で10年勤め上げたピッツァ職人、マッシモ・ミニクッチが独立して同店の近くではじめたピッツァリア。味はもちろんお墨付きだ。
『マッシモッタヴィオ 』の詳しい情報はこちら
六本木のミニマルスタイル
聖林館の流れを受け継いで、3種類のピッツァのみを提供する六本木のおしゃれなピッツェリア。まるで工業溶炉のような大きさの鉄製オーブンで見事に焼き上げる。
『フレイズ フェイマス ピッツェリア 』の詳しい情報はこちら
100%本場ナポリならでは
12歳からピッツァ職人としての修行を積んできた本場ナポリ人によるピッツァが味わえる。店内にはナポリを拠点とするイタリアのサッカークラブ、SSCナポリのグッズが所狭しと並んでおり、雰囲気も本格的。
『ナポリタスカ 』の詳しい情報はこちら
形だけが全てじゃない
L字型の店内は決して広いとは言えないが、ある種の風格を感じさせる。この人形町のピッツェリアの不揃いでいて、いびつな形のマルゲリータは最高級。
『ピッツァ ダ バッポ 』の詳しい情報はこちら
ピッツァ以外も存分に楽しめる
ピッツァが好きではない人にもおすすめのピッツェリア。ナポリの郷土料理を中心に一品料理が驚くほど充実しており、値段も良心的だ。
『タランテッラ ダ ルイジ 』の詳しい情報はこちら
ニューヨークスタイルの「ピザ」を楽しみたいなら
米国発のイタリア系のファストフードチェーン店かと思いきや大間違い。ラッコではニューヨークスタイルの「ピザ」がスライスで楽しめる。王子までは遠いが、行く価値はある。
『ラッコズ ニューヨークスタイルピザ 』の詳しい情報はこちら
店内の雰囲気はトップ
小伝馬町の古いビルをリノベーションした店内の雰囲気は最高。そしてもちろんピッツァのクオリティも最高品質だ。
『ピッツェリア イル タンブレロ 』の詳しい情報はこちら
思っているより手頃なお値段
表参道での食事は高くつくと思いがちだが、イタリア人経営の『ナポリマニア』では、近隣の人気店『ナプレ』の半額で上質のピッツァが味わえる。
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ピッツァを頼んだらビールと楽しもう
ナポリだけがピッツァじゃない。アメリカ・カリフォルニアスタイルのピザとカリフォルニア地ビールが根強いファンを持つ、六本木のレストラン。
『ブレンダンズ・ピザカヤ 』の詳しい情報はこちら
新しさよりも、安定感を求めるなら
東京に次々と現れる競合店に洗練さの面で押されているかもしれないが、パルテノペのナポリ風ピッツァは変わらぬ安定した味。
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永福町で2番目のベストピッツァリア
東京のレストランでいちばん最初に「真のナポリピッツァ協会」から正式認定を受けたラ・ピッコラ。未だにその味は衰えていないが、人気ピッツァ職人マッシモが独立して以来、その魔法が少し失われたようだ。
『ラ・ピッコラ・ターヴォラ 』の詳しい情報はこちら
まだ発見されていない宝石
最高のピッツェリアを求めて東京中を取材した中でも、練馬区の人気の少ない一角にあるこの店は一番の発見だった。
『ダ・アオキ・タッポスト 』の詳しい情報はこちら
三軒茶屋きってのピッツァスポット
三軒茶屋の本格ナポリ流ピッツェリア。ディナーに比べると、平日のランチはお手頃だ。ただし、非常に混雑するのでご注意を。
『ラルテ 』の詳しい情報はこちら
見事なハーブピッツァ
本場イタリアの最高級小麦粉を使用しているにも関わらず、非常に良心的な価格設定。ハーブをふんだんに使用した『アロマ』はここでしか食べられない味。
『ピッツェリエ ラ ロッサ 』の詳しい情報はこちら
公園脇のパーフェクトな穴場
東中野にあった人気店が2010年に吉祥寺に移転。良心的な値段と店内の明るい雰囲気はいまでも健在だ。
『ピッツェリアGG 』の詳しい情報はこちら
目的はビール、でもシカゴスタイルのピザも外せない
神田にある地ビールのメッカ『デビルクラフト』は、ビールはもちろん、手のこんだシカゴスタイルのディープディッシュなピザが根強い人気を誇る。
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安くて元気のいい高円寺のレストラン
過去1〜2年の間に、東京でオープンした低価格ピッツァリアの中でも、マルゲリータが390円という気取らないこの店は、我々のお気に入り。
『センプレピッツァダジョバンニ 』の詳しい情報はこちら
(注)本記事内では、イタリアの影響を受けている店舗においては「ピッツァ」、それ以外のものを「ピザ」と呼称して区別している。
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