Photo © Masanori Naruse
2012年07月26日 (木) 掲載
フジロックは、『OK Computer』がリリースされた年に始まった。そう考えると、フジロックに彼らが出演するのは、それだけの時間がかかったということだ。2時間予定されているライブは、今年いちばんの観客を集めるだろう。昨年リリースされた味気ない『The King of Limbs』の雰囲気に近い、一緒に歌えるような曲が少なかったとしてもだ。
グリーンステージ 21時30分
ちょっとまった。タイムテーブルの下から三番目?ジャック・ホワイトは簡単にヘッドライナーを飾れるアーティストだ。まあ、彼を観ることができるのは何であれ嬉しいことではあるが...。かつてホワイト・ストライプスのメンバーだったこの男は、今年、最新のソロアルバムとなる素晴らしい内容の『Blunderbuss』を発表した。最近のライブでも、高評価を獲得しているようだ。
グリーンステージ 17時30分
髭を蓄えたフロントマン、ダミアン・アブラハムの存在だけでも、ファックト・アップのステージは十分面白い。しかし、彼らはほかのどのハードコアバンドよりも一曲に情熱を注いでいると言えるだろう。昨年リリースされ、幅広い支持を獲得した『David Comes to Life』に収録された、イギリスを舞台にした18曲の“ロックオペラ”を目撃しよう。
ホワイトステージ 16時40分
ニューオーリンズ出身のユニット、ギャラクティックは90年代の中頃からアメリカ南部の音楽を再定義している。アグレッシブなファンクとヒップホップ、サイケロックを融合させたようなサウンドを奏でる彼らは、ニューアルバム『Carnivale Electricos』では、ブラジルのストリート音楽も取り入れた。リヴィング・カラーのヴォーカルのコリー・グローヴァーとトローンボーン奏者・コリー・ヘンリーを迎えたステージは、熱狂的なものになりそうだ。
グリーンステージ 12時30分
もし、レディオヘッドを見ないなら、それなりの言い訳が必要だろう。ギターのオマー・ロドリゲス・ロペスは、アット・ザ・ドライヴインの再結成を「単なるノスタルジアではない」と表現している。他のフェスでも調子が良いようなので、再結成だとしても演奏はしっかりしているようだ。
ホワイトステージ 22時10分
ジャパンドロイズがセカンドアルバムを『Celebration Rock』というタイトルにしたのは、それなりの意味がある。お洒落な人たちに人気のバンドで、これだけ拳があがるライブができるのは、彼らぐらいだろう。日曜日の少し早めの時間だが、早起きしてみる価値はある。
レッドマーキー 23時30分
今年のフジロック全体で、最もコンセプトがはっきりしたステージになるだろう。実験的な変わり者のヒカシューが、かつてのバンド仲間の井上誠と一緒に放射能をテーマにした『ゴジラ伝説』の演奏をする。渋さ知らズのメンバーやチャラン・ポ・ランタンのメンバーも参加する。
オレンジコート 11時30分
ジプシーアヴァロン 16時30分
Alt-J
若いデヴェンドラ・バンハートが、ザ・ブックスとセッションしているかのようなサウンド。自身で“フォークステップ”と呼んでいる彼らは、デビューアルバム『An Awesome Wave』で、退屈な雰囲気と輝かしい雰囲気の両方を行き来している。その意味では、少なくとも半分は期待できるだろう。
レッドマーキー 12時40分
マイケル・キワヌーカ(Michael Kiwanuka)
『BBC's Sound of 2012』でトップになったアーティスト。オーティス・レディングのようなソウルを聞かせる。突出して素晴らしいわけではないが、正真正銘のソングライターが好きなのであれば、彼はぴったりだろう。
レッドマーキー 15時10分
マクマナマン(Macmanaman)
日曜日のこの時間となると、ほとんどの人が眠りについている可能性があるが、真のフェスマニアは、猛烈な福岡のマスロックバンドのハードコアなサウンドを楽しむのがいいだろう。
ルーキーアゴーゴー 27時00分
・フジロックの曲目を当ててハイネケン1年分をゲット。 タイムアウト東京 Music Blog
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