インタビュー:奇妙礼太郎

エモーショナルな歌声で心を揺さぶる大阪のソウルマン

インタビュー:奇妙礼太郎

真っすぐな歌声と歌詞がジワリジワリと話題となり、全国区の人気を集めつつある奇妙礼太郎。このたびリリースされたファーストアルバム『GOLDEN TIME』は、ソロおよび彼が率いる奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の演奏をそれぞれに収めた2枚組。“君が誰かの彼女になりくさっても”や“機嫌なおしておくれよ”といった代表曲も収録した話題作だ。そんな彼にメールインタビューを試みた。

生まれ・育ちも大阪ですか?また、子供のころ育った街はどんな場所でしたか?

奇妙礼太郎:大阪で、大人の男はみんな機械の油と汗にまみれて働いている町でした。みんな毎日笑ってたし泣いてた。



子供のころはどんな音楽を聴いてました?

奇妙礼太郎:音楽番組とかアニメのテーマソングぐらいかな。「かぼちゃワイン」とか「うる星やつら」とか。ちょっとエッチな感じが。



はじめて手にした楽器はなんでしたか?

奇妙礼太郎:教材のリコーダーです。ヘタ過ぎてうんざりしました。


現在の奇妙さんの音楽世界を形成するうえでルーツとなったアーティストがいれば教えてください。また、そのアーティストのどういう部分に惹かれたのでしょうか。

奇妙礼太郎:たとえばサム・クックとかもそうですけど、説明不要なところです。音出した瞬間からもう完璧に圧倒される。問答無用。そういうとこです。

─ 

奇妙礼太郎という名前を名乗り出したのはいつごろから?また、その名前の由来は……いつもインタビューで聞かれるでしょうから、こう質問したいと思います。「名前の由来を尋ねられるのはあんまりいい気分がしないんじゃないですか?」

奇妙礼太郎:この名前を名乗り出したのは10年ぐらい前からかな。いい気がしないというより、気の利いた答えがなくてわるいなと。あったら教えてほしい。

初めて本格的にスタートさせたバンドとなるとアニメーションズになるのでしょうか?

このバンドがめざしていたものとはどのようなものだったのでしょうか。

奇妙礼太郎:そうですね。大好きなリトル・リチャードを日本語でパンクロックでやりたかったんです。



奇妙礼太郎トラベルスイング楽団が結成されたのは2007年末だったそうですが、どのような経緯で結成されたのでしょうか。

奇妙礼太郎:なんとなくはじまって、いまもなんとなくやっています。

─ 

このバンドは10人以上のメンバーを抱える大所帯バンドですが、大所帯を維持するうえで大変な面はありますか?

奇妙礼太郎:大変なことはなにもなくて、維持するつもりもないので気楽です。一緒に遊ぶ時間作っておいでよと思うし、楽しく歩いてたら、楽しそうな足あとができている。



しゃかりきコロンブスの“君が誰かの彼女になりくさっても”をカバーすることになったきっかけを教えてください。


奇妙礼太郎:いい曲だなあと思って、(メンバーの)サンデーカミデさんに訊いたら「ぜんぜんOK~」と言うてくれたのです。最高にうれしいことです。


東京においてはクボタタケシさんやDJ YOGURTさんのようなDJが奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の紹介役になったところがあります。そのことに関してはどうお考えですか?

奇妙礼太郎:最高のDJにプレイしてもらうのは、もちろん最高にうれしいことです。



今回のアルバム『GOLDEN TIME』がソロ/トラベルスイング楽団という名義を変えた2枚組になった理由を教えてください。

奇妙礼太郎:これは(プロデューサーの)井出さんのアイデアで、おもしろいな~と思って乗っかりました。



レコーディングにあたって気を使ったところ、大事にしたポイントがあれば。

奇妙礼太郎:ん~、楽しんでたらあっという間に終わっちゃいました。



奇妙さんが音楽を通して伝えたいこととは?

奇妙礼太郎:それはまさしく愛です。


奇妙礼太郎は、11月13日(日)に渋谷 WWWで開催される、音楽配信サイトOTOTOY(ototoy.jp/)によるパーティ『VANISHING POINT』への出演が決定している。






テキスト 大石始
※掲載されている情報は公開当時のものです。

この記事へのつぶやき

コメント

Copyright © 2014 Time Out Tokyo