原宿ガイド：東京スタイルのルーツから現在形まで

グローバル＆ローカルな視点で世界が注目するファッションタウンの今

Photo by Yasumasa Yonehara

2011年09月12日 (月) 掲載

ジョン・ガリアーノがルーズソックスにインスパイアされたり、グウェン・ステファニーが「Cho saikou Harajuku Girls（チョーサイコーハラジュクガールズ）」と歌ったり…東京、とりわけ原宿は、その独特なスタイルで絶えず注目され続けてきた。「奇抜な原宿スタイルが外国人にとっては物珍しいだけなのでは？」という言葉で片付けてしまうことも可能だが、そうもいかないようだ。8月17日にミニアルバム「もしもし原宿」でデビューを果たしたきゃりーぱみゅぱみゅ。彼女の快進撃が止まらない事実がここにある。アルバムの収録曲「PONPONPON」は7月20日からiTunes経由で世界23ヶ国に配信されており、海外ではフィンランドでランキングの首位を獲得し、アメリカ、ベルギー、スウェーデンにおいてもTOP10入りしているという。この海外をも巻き込む影響力とは何なのだろうか？ほんの5年前とは大きく異なることがある。今まではスタイルアイコンたちとは誌面もしくはストリートなどでしか会えなかった。しかし今では彼女たちは自身のブログというツールで世界中の人々に自分の魅力を発信でき、ネットに接続できる環境にいれば誰でも彼女たちの世界観を共有できるようになった。そんな状況も原宿以外のエリアに生息する人間から見ると、原宿にまた不思議なアイコンが誕生したなと思うだけだが、実際に彼女に憧れているコたちは、世界中にいるようだ。その魅力とは何なのだろうか。東京の街で起きていることに首を突っ込まずにはいられないタイムアウト東京、まずは実際に原宿に赴いて最新の原宿ガールズたちに迫ってみた。

インタビュー

"原宿の目撃者"、フォトグラファー米原康正

写真家以外の写真家、つまり素人による写真投稿雑誌『アウフォト～OUT OF PHOTOGRAPHERS～』の創刊者であり、アートディレクター、編集者、DJ、お手紙お兄さん…多彩な顔を持ち合わせている写真家・米原康正。もし彼を一言で表現するならば、原宿の目撃者。彼自身もインスタントカメラ『チェキ』をメイン機材のひとつとして使用し、“今街では何が起こっているのか”を絶えず追いかけ、ありのままに生々しく撮り続けてきた。最近では中華圏での活動も増え、絶大な支持を既に獲得している。そんな米原に東京のストリートについて語りつくしてもらった。

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米原康正　最新作品集『HARAJUKU KAWAii!!!! girls』

インスタントカメラ『チェキ』をメイン機材のひとつとして使用し、原宿だけでなく東京ストリートの目撃者としてつねにシーンを生み出し続けている写真家・米原康正。彼の最新作品集は、原宿で人気を集めているモデル20名が登場し、もちろんロケもすべて原宿で行ったという原宿のエッセンスが凝縮されたカワイイスナップ集。その中から厳選した何点かを抜粋して紹介。

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原宿の最新スタイルアイコン的モデル / 歌手きゃりーぱみゅぱみゅ

今年はいろいろと大変なことがあった年だが、きゃりーぱみゅぱみゅにとってはそれなりに楽しい1年だったはずだ。変わったファッションセンスや“変顔”などで、すでにかなりの有名人になっている18歳のモデルであるこの“女の子”は、いまや原宿スタイルの象徴的な存在として、大きなチャンスを掴む準備も万端だ。先日リリースされたPV『PONPONPON』の中では、カメハメ波を撃ったり、口から目玉を出したりと、今やノリに乗ったきゃりーぱみゅぱみゅの頭の中にでも入ってみようか…。

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東京スタイルスナップ

第1回「原宿」

東京のあらゆる街角でスタイリッシュな人たち、オシャレな人たち、ユニークで魅力的な人たちを見つけてはスナップ＆インタビューを行うシリーズ『東京ストリートスナップ』。第1回は、オシャレ好きな人々が集まる街、「原宿」。最近の原宿キッズはどんなものなのかと興味津々で取材に出た。撮影＆インタビューを繰り返していくうちに見えてくる時代や流行の移り変わり。そして、最新の"カワイイ"とオシャレを絶えず発信し続けるこの街だからこその、原宿キッズ達の“自分らしい”スタイリングは、アナタのこれからのスタイリングのヒントになるかも？

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