© Geoff Johnson/Kicks Japan
2011年07月12日 (火) 掲載
7月後半、書店に並ぶ予定の『Kicks Japan』は、“ここまでやるか”というぐらい、とことん日本のスニーカーカルチャーを追いかけたフォトブックだ。著者の岡崎真奈美は、同書の序文で「たかが一組の靴と言えども、そこには、文化や歴史やデザイン、そしてマーケティングまで多くのものがそれを中心に動いている。そしてそれはもちろん、ちゃんと履くことの出来る靴なのである」と書いている。そして、「それぞれのスニーカーには、ストリートカルチャーと都市のファッションスタイルがどのように進化してきたのか、それが一杯に詰まっている」のだと。
スニーカーを手に入れるため原宿に行くのがあたりまえになっているが、日本のスニーカー文化は 、世界にも影響力がある『ミタスニーカーズ』がある上野から始まったという。『Kicks Japan』は、『ミタスニーカーズ』の現在のクリエイティブディレクターでありマーチャンダイザーである国井栄之のインタビューから始まる。そして、誰もが知っているオニツカタイガーやMadfoot!、SkitやUndefeated といったブランドについてのページが続く。スニーカーについてのコアな情報のあとは、グラフィティアーティストやラッパー、スケートボーダーなど、さまざまなジャンルのスニーカーオタクたちをゴージャスに撮影した写真が続く。撮影したのは東京をベースに活動するフォトグラファー、ジェフ・ジョンソン。もちろん靴大好きの人たちには当然読んでもらいたいが、そうでない、“普通の読者”にも十分に楽しめる内容になっているのがいい。ストリートカルチャーから漫画、精神世界から性問題まで扱っているためだ。
ここでは、同書に並ぶ写真から厳選したものをフォトギャラリーで紹介する。このサイトだけの特別な写真もあるので、お楽しみに… フォトギャラリー:『Kicks Japan』
『Kicks Japan』は Mark Batty Publisherより7月19日(火)に発売。詳細は Kicks Japan まで。
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