インタビュー:マフト・サイ&クリス・メニスト

知られざるタイ音楽を世界へと紹介する2人のキーパーソン

インタビュー:マフト・サイ&クリス・メニスト

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今年に入って2枚のコンピレーションをプロデュースしましたよね。一枚がサウンドウェイから出た『Sound Of Siam』、もう一枚がファインダーズ・キーパーズから出た『Thai? Dai! The Heavier Side Of The Lukthung Underground』。

クリス・メニスト:『Sound Of Siam』はルークトゥーンとモーラムを数曲ずつ入れた感じだね。ファインダーズ・キーパーズから出たほうはもう少しサイケデリック・ロック寄り。タイの音楽は本当にバラエティー豊かだから、それぞれに異なるカラーのトラックを入れたつもりだよ。

マフト・サイ:コンピレーションの制作に関係なく、彼が家に来てお互い発掘したレコードを聞きながら“これはどう?”なんていうのはよくやってるから、そういうなかで選ばれてきた曲も入ってるよ。打ち合わせって言っても、ランチを食べながら10分ぐらいやって終わり(笑)。

その2枚のコンピレーションなんですけど、音質がとてもいいですよね。

クリス・メニスト:それには2つ理由があると思う。まずひとつは、タイ産レコードのレコーディングの質がいいこと。インドやパキスタンのものと比べても断然いいんだ。そして一番大きいのが、質のいいレコードを探してくることだね。それは結構難しいことなんだ。というのも、タイではリサイクルショップでレコードを売ってることが多くて、扱いも決してよくないから。いいレコードが見つかれば、リマスタリングの作業もグッと楽になるしね。パキスタンのサウンド・プロダクションもおもしろいよ。すごくタフだし、タイのものとも全然違う。

マフト・サイ:これまでにリリースされているアジアもののコンピレーションって、大抵カセットテープがマスターだったりするんだよ。でも、12インチや7インチだと音もビッグだし音質も全然違うんだ。

エアアジアXのような格安航空会社がアジア間で就航するようになって、アジアのなかでの行き来がだいぶ楽になってきましたよね。そのなかでアジアのクラブシーンはもっと繋がっていくべきだと思うんですよ。それこそヨーロッパのように。

クリス・メニスト:もちろん君の意見には共感するけど、アジアの場合は国によって音楽のアプローチが多少違うからな……ヨーロッパの場合はほぼ同じ土壌の上でやってるけどね。ただ、アジアのなかで繋がっていくことは決して不可能なことじゃないと思うし、それは実現できたら素晴らしいと思うよ。韓国には大きなポップスのシーンがあるし、フィリピンには素晴らしいレゲエのシーンがあるしね。

マフト・サイ:タイでも韓国のポップスは流行ってるよ。そういえば昨日、新大久保を歩いてたんだけど、タイ・ポップスのCDも置いてるんだね。

クリス・メニスト:20世紀のアジアの音楽マーケットはアジアやヨーロッパのマーケットから絶えず影響を受けてきたけど、そういう時代も変わっていくと思う。僕はそう信じてるよ。 (協力/RUDIMENTS)

インフォメーション

ツアー:マフト・サイ&クリス・メニスト
7月1日(金) Paradise Bangkok in OSAKA at Club Stereo
7月2日(土) Paradise Bangkok in TOKYO Vol.3 at SHINJUKU LOFT
7月3日(日) GLOCAL RECORDS presents MARGINAL COLLECTIVE at 虎子食堂




PARADISE BANGKOK 2009年12月12日 @ RAIN DOGS


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インタビュー 大石始
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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