SS501
2010年10月22日 (金) 掲載
今回の韓ドル事情研究は、韓流ドラマから派生するアイドルたちを迫ってみたい。爆発的人気をはくした『冬のソナタ』を契機に本格化した韓流ドラマ人気。冬ソナ主演のペ・ヨンジュンとチェ・ジウに関しては、俳優としての個性が強く出ていたのに対して、最近の韓流ドラマは、現役音楽ユニットのメンバーが出演しているパターンが多いのが特徴で、番組をきっかけに人気が爆発するスターが後を絶たない。
最近の代表的な韓流ドラマといえば、韓国版『花より男子』があげられる。4人の美男子軍団、F4の一員として出演した、キム・ヒョンジュン(SS501)になんといっても大きな注目が集まった。F4きってのイケメンというだけでなく、韓国国内でも“花より美しい男性”という最大級の評価を得ている彼は、2007年に日本デビューも果たした5人組グループ『SS501』に所属。2010年にリリースされたアルバム『Destiny』を最後に、現在は各メンバーの事務所移籍などで活動休止状態であるが、一作毎にイメージを変えながら、常に新しいモードを提示してきた彼らは、K-POPシーンに確かな足跡を残してきた。キム・ヒョンジュンが“ヨン様”と同じ事務所に移籍したことも何やら示唆的ではある。
次に紹介したいのは、『美男(イケメン)ですね』。一人のピュアな女の子がひょんなことからイケメン揃いのバンドに入るという設定で繰り広げられる“キュン死寸前ラブコメディ”だが、本作の注目はそのイケメン・バンドのなかでもひと際イケメンな『ジェルミ』を演じるイ・ホンギ。2010年にワーナーよりメジャーデビューを果たした5人組バンド、『FTIsland』のボーカルとして、現在絶大な人気を誇るアーティストだ。『FTIsland』は11月にサード・シングル『So today…』、12月にライブDVD『FTIsland Zepp Tour 2010 ~Hands Up!!~ Zepp Tokyo & Final Show @ 日比谷野外音楽堂』のリリースを控えており、韓国で発表されたばかりのミニアルバム『Beautiful Journey』もビッグセールスを記録している。彼らは2007年に現役高校生バンドとして発足し、『BIGBANG』など数あるダンスアクトと一線を画す“バンドスタイル”でインディー時から日本でも精力的にライブ活動を展開してきた叩き上げだ。甘いルックスに反して、演奏力もきっちりとあり、何より楽曲の充実度は折り紙つきなので、ドラマを見て気になっていた方は一聴をお薦めする。
さらに注目は、イケメン・バンドの一員『シヌ』役のジョン・ヨンファ。彼は平均年齢19歳の4人組ロック・バンド、『CNBLUE』のボーカルとして大活躍している人物で、先頃リリースされたセカンドシングル『I don’t know why』は、彼らのディスコグラフィのなかでも突出したセールスを記録。『FTIsland』に続くブレイクが約束されている。『CNBLUE』も日本にて武者修行的にライブ活動を展開しており、すでに日本のファンに馴染み深い存在になっているが、まだツバをつけてないという人は、早めにチェックしてほしい。
そして最後に紹介するドラマは『シンデレラのお姉さん』。世界中で愛されている童話『シンデレラ』を“シンデレラの姉の目線”で描いた、もう一つのシンデレラ物語という触れ込みで、韓国中を泣かせた本作には、日本デビューを発表し、現在超話題沸騰中の6人組ボーイズグループ、『2PM』のテギョンが出演。『2PM』においても中心的な役割を果たす彼だけに、その佇まいが放つオーラは凄まじい迫力だ。長身で鍛え上げられた肉体美を誇示する『2PM』でのパフォーマンスでは見られない、繊細な表情の演技には、“キュン死”必至だ。11月のDVD、12月のCD発売及び来日ショウケース・ライブで、日本中を席巻するのは間違いないところで、『BIGBANG』以降の世代としては久々に現れた超大型グループ、『2PM』の動向は、韓流ドラマファンも”最“注目が必要だ。
Copyright © 2014 Time Out Tokyo
コメント