韓ドル新世代、青田買い

次々世代ガールズ・アクトの凄さをチェック

韓ドル新世代、青田買い

ますます過熱化する、韓ドル/K-POPムーブメント。これまで2回に亘ってこのムーブメントについて紹介してきたが、今回は、日本デビューはおろか、本国でもシングルを数枚しかリリースしていないにも関わらず、すでに十分にトップレベルの実力を備えた新鋭の女性グループを紹介したい。

まずは、先日セカンドシングル“Step Up”をリリースした女性4人組多国籍ユニット、Miss A。2曲目に収録されたリードトラック“Breathe”のPVをチェックしてもらうと話は早いが、とにかく猛烈にカッコイイ。このぶっ飛んだダンスとトラックは、一時期のミッシー・エリオットのような革新性と強烈なインパクトがあり、現行のUSヒップホップ/R&Bとは一味違う刺激を約束してくれる。彼女らの所属事務所であるJYPエンターテイメントは、現在の韓流ブームの礎を築いたRain(ピ)を輩出、現在は人気爆発中である先述の2PMやその兄弟分である2AM、そしてガールズグループの草分け的存在であり全米デビューも果たしたWonder Girlsなどを擁する名門だ。オーディションの難関ぶりやデビュー前の2、3年に亘る徹底したボーカル&ダンストレーニング、楽曲を制作する事務所専属の裏方ソングライターの優秀ぶりなどが有名であり、それらが一体となったMiss Aや2PMの身体能力の高さ、パフォーマンスの完成度と美しさは群を抜いている。

Miss A/Breathe

イケメンK Willなどが所属するスターシップ・エンターテイメントが鳴りもの入りで送り出す新鋭4人組ガールズグループがSistarだ。デビュー前からファッション誌のグラビアなどで名を馳せていただけに、メンバー全員のスタイルの良さと美貌ぶりにまずKOを喰らうが、実力も折り紙付き。とくにヒョリンのヴォーカルと、ボラのダンスはK-POP勢のなかでも飛び抜けた才能を持っている。先頃リリースされたばかりのセカンドシングル“Shady Girl”(いまをときめくボーイズグループ、Super JuniorのヒチョルがPVに登場することで話題)もお薦めだが、まずはファーストシングル“Push Push”から手にとってほしい。キュートさとヒップホップを基調としたトラックのエッジーさが上手い具合に調和した仕上がりで、相当にレベルが高い。

Sister/push push

さらに美貌を追い求める方には9人組ガールズグループ、Nine Musesをお薦めする。メンバーのほとんどがモデル出身、平均身長172センチで全員スポーツ万能と、ルックスとスタイルに関しては少女時代に迫る。吉川ひなのもお気に入りだという日本デビューを果たしたばかりの次世代9人組ボーイズグループ、ZE:Aを擁する事務所、スター帝国所属の彼女たちだが、これまた過酷なトレーニングを経てデビューを果たしている。先日、とあるTVのワイドショーでもやっていたように、レッスンは一日14時間、睡眠時間4時間、月ごとに9段階の総合評価(ダンス、歌ほか)で順位付けされ、メンバー内の競争は熾烈を極める。ちょっとどうかと思うくらいのプロフェッショリズムを要求される過酷な状況のなかに放り込まれたサラブレットたちが、果敢に努力を続けている。だからこそ、ファーストシングル“Let's Have A Party”のリードトラック“No Playboy”での完璧なダンスとクールな楽曲のバランスが胸に迫るのだ。

Nine Muses/ No Playboy

最後に紹介したいのは7人組ガールズグループ、After School。“韓国のモーニング娘。”といわれる彼女らは、BoAのバックダンサーを務めていたパク・ガヒをはじめ、芸能活動で実績を積んできたメンバーもいる実力派である。なにはなくともサードシングル“Bang!”のPVを見てもらいたい。マーチングバンド風のセクシー衣装に身を包んだ美麗なメンバーたちが披露するビシっと揃った完成度の高いダンスと、実験的なトラックの相乗効果が凄まじい。扇情的なシンセのリフも聞き逃せない。途中で唐突に挿入されるテンポを落としたアラビア歌謡のようなメロディが、また素晴らしい。メンバーのレイナ、ナナ、Lizzyで構成されたスピンオフユニット、Orange Caramelもあるが、こちらはカワイイ路線。見逃せないキュートさだ。

After School/BANG!

Orange Caramel

今回紹介したグループの他にもSecret、Chocolate、T-ara、Rainbow、Jewerlyと紹介したい新鋭のガールズ・グループが次から次に登場してきている。隆盛を極める韓ドル/K-POPムーブメントのその奥で胎動している次々世代ガールズ・アクトの凄さを是非、体感して欲しい。

テキスト 藩光琳
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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