Baker Bounce 三軒茶屋本店
2013年06月10日 (月) 掲載
チェーン店による廉価なファストフードとしてのハンバーガーから、肉のクオリティや火入れ、合わせる素材の組み合わせから、それらすべてを挟むバンズまで、店ごとの個性が際立ったグルメバーガーまで、東京都内には百花繚乱といっていいほど、たくさんのバーガー専門店がひしめいている。東京都内のハンバーガー専門店分布としては、やはり西側に良店が多いように見受けられるが、東側にもキラリと個性が光る完成度の高い専門店も点在している。たかがハンバーガー、されどハンバーガー。ここでは、店ごとのこだわりが光る個人店を中心に、とびきり美味いバーガーを食べられる20軒を紹介する。
※2015年5月29日に情報アップデート
東京のバーガーシーンを牽引し続ける名店
1996年の開店以来、今でも週末ともなれば行列の絶えないFIRE HOUSE(ファイアーハウス)。きっちり塩を効かせて焼き上げるパティは、みっしりと重量感があり、野性的といってもいいような肉の旨味がたまらない。定番の『ベーコンチーズバーガー』(1,344円)や、『モッツァレラマッシュルームバーガー』(1,501円)などバーガーとしての完成度、味ともに文句のつけようがない。
『FIRE HOUSE』の詳しい情報はこちら
スモウレスラーバーガー
横網(よこあみ)という地名に、横綱(よこづな)を引っかけた『横綱バーガー』では、横綱、大関、小結と3サイズのバーガーを展開。国産牛を使ったパティ(横綱で160g)をしっかりと焦げ目をつけて焼き上げた、肉々しいハンバーガーだ。特注バンズをトーストしているため、さっくりしたクラストとパティのみっしりした食感の対比が楽しめる。焦がしニンニクやハラペーニョなどのトッピングもあり。これがワンコインで楽しめるとは脱帽。
『横綱バーガー』の詳しい情報はこちら
人形町、BROZER'Sによる2店目
グルメハンバーガーショップとして知られる人形町のBROZER'Sによる2店舗目でも、本店の定番『ロットバーガー』(1,500円)が楽しめる。パティにベーコン、チーズ、目玉焼き、パイナップルなどが入るボリューム満点のこのバーガーは、パティとベーコンの味わいをパイナップルの甘みがぐっと引き立てている一品で、どの要素も欠かせないほどバランスがとれており、おすすめ。
『BROZER'S 銀座店』の詳しい情報はこちら
自家製バーベキューソースが美味
ハンバーガー不毛地帯とも言える馬喰町・東日本橋界隈で、おいしいバーガーにかぶりつきたくなったらここへ。国産黒毛和牛を使っている『浅草バーガー』(1,300円)は、程よいミディアムレアな焼き上がりで、浅草の庶民派パン屋テラサワに特注しているというふっくらしたバンズとの相性もいい。ほんのり甘めのバーベキューソースも美味。
『MERCATO』の詳しい情報はこちら
ハンバーグ+マカロニ+キャベツ
いわゆるグルメバーガーには飽きてきたという人におすすめしたいのが、神保町にあるTOKUの『お好みホットドッグ』。浅草で愛されていた名店ジローの味を引き継ぎ、ペリカンに特注しているバンズでデミグラスソースを絡めたハンバーグとマカロニ、たっぷりの千切りキャベツを挟んだ小ぶりなバーガーは、日本人ならきっと誰もが愛する懐かしい味でしみじみ美味い。ベーコンなどのトッピングも可能。
『TOKU』の詳しい情報はこちら
ウエストサイド東京の雄
三軒茶屋といえば、何はなくともBaker Bounce。つなぎなしのパティは粗めに挽いてあり、赤身肉ならではの風味が凝縮され、炭火で焼き上げた荒々しい味わいが見事。初めて訪れるなら是非『ハウスメイド ベーコン バーガー』(1,180円)を。自家製ベーコンは塩分や薫香などのバランスが最高で、カリッとした焼き加減も文句なし。自家製ケチャップも非常に美味で、全てにおいて申し分の無いハンバーガーがここにはある。
『Baker Bounce』の詳しい情報はこちら
NYならではの味
ニューヨーク出身のオーナーが、自らの原点であるニューヨークらしいバーガーを大人に楽しんでほしいと始めたマティーニバーガーでは、味、ボリュームともに大満足のバーガーが食べられる。200gというボリュームのパティにはオーストラリア産の牛肉を使い、ミディアムレアの焼き上がり。フレッシュモッツァレラに、自家製ペーストを載せた『リトル・イタリー』(1,540円)がおすすめ。
『MARTINI BURGER』の詳しい情報はこちら
名前負けしない美味しさ
渋谷でハンバーガーを食べるならここだろう。『ウーピーゴールド』や『サラジェシカ』、『ケビンベーコン』などセレブリティの名を洒落っ気たっぷりに冠したバーガーの数々は、赤身肉ならではの凝縮感がよく出たパティが特徴で、しっかり噛みしめて味わいたい。付け合わせにフレンチフライかマッシュポテトかを選ぶことができるのもユニーク。
『ウーピーゴールドバーガー』の詳しい情報はこちら
アメリカ人による日本仕込みのバーガー
東京生まれの米国人が腕を振るうFATZ'Sでは、店名の通りボリューミーなバーガーが楽しめる。ヴィレッジバンガードダイナーでハンバーガーのいろはを学んだ店主だが、味とボリューム、食材の組み合わせなどにアメリカらしさが宿っている。メニューはすべてオーダーメイド制。パティ、厚切りの野菜、バンズなどすべてが抜群のバランスで一体感を見せている。
『FATZ'S』の詳しい情報はこちら
旧ゴローズ時代から根強いファンに愛される
外苑前で美味しいハンバーガーといえばここ。アメリカのダイナーらしい店内はBGMまで雰囲気満点だし、スタッフのさりげない接客も非常に好印象だ。塩と胡椒をきっちり効かせたパティに、グリルしたタマネギの甘さやシャキシャキのレタス、外はパリッと中はフワッとしたバンズなど全てがバランスよく合わさり、満足のできるボリュームだ。
『A&G DINER』の詳しい情報はこちら
チェリー×クリームチーズ
白金にあるバーガーマニアの広尾店では、『チェリーバーガー』(1,290円)を試してみてほしい。甘酸っぱいダークチェリーソースにクリームチーズの酸味が、国産牛100%のパティに意外なほどマッチしており、肉の味がぐっと引き立てられている。天然酵母を使ったバンズは風味、食感ともにバランスがいい。
『BURGER MANIA 広尾店』の詳しい情報はこちら
炭火ならではのワイルドなバーガー
かつて駒沢に店を構えていたFELLOWSだが、表参道に移転してからも、その美味なるバーガーは健在だ。炭火で焼き上げたパティに、自家製ベーコンの風味、グリルしたタマネギとフレッシュなアボカドのまろやかな味わいが渾然一体となって楽しめる『アボカドベーコンバーガー』(1,400円)は、ボリュームも味も満足度抜群。人目を気にせずかぶりつこう。パティの焼き加減を指定できるのも嬉しい。
『FELLOWS』の詳しい情報はこちら
ユニークなオリジナルバーガー
ハンバーガー好きであれば、渋谷にあるReg On Dinerの月替わりメニューを試してみてほしい。ある時は酸味と甘さのバランスがちょうどいいクランベリーソースにクリームチーズ、ローストアーモンドをトッピングしたバーガー、またある時はクリーミーなホワイトソースでほうれん草を煮込んだソースをたっぷり添えたバーガーなど、1日数量限定で楽しめるオリジナリティ溢れるバーガーは、いずれもなかなかオツな味。
『Reg On Diner』の詳しい情報はこちら
公園近くでゆったり味わいたい
代々木公園西門向かいにあるARMSでは、晴れた日には窓を開け放ち、風通しのいい店内でバーガーやサンドイッチが楽しめる。おすすめは、『ベーコンチーズバーガー』(1,250円)。シャキシャキのレタスと香ばしく焼き上げるパティとベーコン、チェダーチーズがバランスよくまとまっている。ドッグフレンドリーなもの嬉しい店だ。
『ARMS』の詳しい情報はこちら
老舗バーガー専門店
東京のグルメハンバーガーの草分け的存在であるHomework'sは、やはりハンバーガー好きだったら外せないだろう。炭火で香ばしく焼き上げるパティはつなぎを使っていないし、オリジナルのバンズはホワイトかグラハムのいずれかを選べるのもうれしい。シンプルな『ハンバーガー』(1,050円〜)もいいが、サワークリームの酸味がパティによく合う『マッシュルームバーガー』(1,150円〜)もおすすめ。
『Homework's』の詳しい情報はこちら
存在感たっぷりの食べ応え
駒沢公園近辺で美味いバーガーを食べるならここ。60年代のアメリカさながらのインテリアが特徴的なAS Classics Dinerでは、トマト、グリルドオニオン、レタス、オリジナルタルタルソースにフライドエッグ、チーズ、アボカド、自家製ベーコン、チリが入る『ホットロッドバーガー』(1,944円)をぜひ。男性でも一口でかぶりつくのが難しいほどのボリュームで食べ応え抜群だ。たっぷり入る具材に負けないくらい主張のあるパティは牛100%で、炭火の香ばしさがたまらない。
『AS Classics Diner』の詳しい情報はこちら
個性的だが優しい味
赤坂の路地裏にひっそりと佇むオーセンティックでは、食感よく茹で上げたブロッコリーが大胆に乗った『ブロッコリーチーズバーガー』(1,306円)を試してみてほしい。違和感がありそうな組み合わせだが、パティとバンズの風味を邪魔することなく、合わせたモントレージャックチーズと相まって、見事に調和している。ブロッコリーの食感が小気味よく、ぺろりと平らげてしまうこと受け合いだ。
『オーセンティック』の詳しい情報はこちら
溢れ出す肉汁の喜び
ハンバーグで知られるヤザワミートが手がけるバーガー専門店では、オーソドックスな赤身ベースのパティの荒々しい美味さとは異なる、ジューシーさが主役の黒毛和牛バーガーが楽しめる。メゾンカイザーとコラボしたというバンズで、粗めに挽いたパティ、角切りのタマネギ、トマトベースの自家製バーベキューソースがたっぷり入ったバーガーは、かぶりつくたびに肉汁が溢れ出す。
『ブラッカウズ』の詳しい情報はこちら
ボリュームがあるのにあっさり
化粧粉をまとったバンズは表面のカリッとした食感が非常に特徴的で、噛むたびに小気味よい食感が楽しめる。みっしりと肉感のあるパティに、たっぷり入るシャキシャキのレタス、控えめに入るサウザンソースのバランスがなかなかで、すべてが口の中で合わさると非常にバランスのいい一体感が味わえる。オーダーごとにポテトカッターで生のジャガイモを切って揚げるフライドポテトは好みが別れるかもしれないが、美味。
『EAT』の詳しい情報はこちら
地に足の着いた正統派
ハンバーガーは好きだけど、グルメバーガーの価格設定には疑問を感じるという人におすすめなのがここ。決してアクセスがいいわけではないが、地元の人間から愛される街の正しいハンバーガーショップとでも言うべきこの店は、これでもか!というボリュームでぐいぐい主張してくるような昨今のグルメバーガーとは違う、どこかほっとするような素朴な美味さのハンバーガーを500円以下で楽しませてくれる。
『エリックス ハンバーガーショップ』の詳しい情報はこちら
手前味噌とはいえ、美味
毎度おなじみのタイムアウトカフェ&ダイナーでも、美味いバーガーが楽しめる。信州、八ヶ岳山麓にある上里牧場から直送される赤身肉を使ったパティは200gとボリュームたっぷり。ライブ前の腹ごしらえにおすすめ。
『TimeOut Cafe&Diner』の詳しい情報はこちら
Copyright © 2014 Time Out Tokyo
コメント (1) コメントする
バーガーマニアの北里研究所前なら近所でよく行ったけど、広尾店があったってしらなんだ!
コメント