2013年05月20日 (月) 掲載
世は空前のパンケーキ・ブーム。2013年6月には、吉祥寺にオリジナルパンケーキハウスが初出店することもあり、もうしばらく北米やハワイ仕込みのパンケーキ店ラッシュは続くようだ。今さらではあるが、改めてここで東京のベストパンケーキを20軒を紹介したい。ブームのさなかでは、行列のできる人気店にばかり目が行きがちだが、ここではひねくれ者の在籍するタイムアウト東京編集部が推薦する、待たずに食べられる美味しいパンケーキの店も取り上げた。並ぶという苦行に意味を見出せない方は、スクロールして文末あたりから読みはじめることをおすすめする。
ふわふわに包まれたいなら
世界一の朝食という触れ込みで、平日でも朝から行列が絶えないシドニー発のbills。人気の『リコッタパンケーキ』(1,400円)は、ふわっふわに焼き上がった生地にたっぷりのハチミツが染み込んで美味。とは言え、並んででも食べたいかというと、意見が別れるかもしれないが。
『bills 東急プラザ表参道原宿』の詳しい情報はこちら
甘さと酸味のバランスが最高
自らパンケーキを焼くスタイルで一躍人気店となった、ポートランド発のSlappy Cakes。ここで味わいたいのは、本店のシェフも太鼓判を押す、自家製レモンカードは確かに美味。生地のほんのりした甘さとブルーベリーの風味を、レモンの酸味がぐっと引き立ててくれる。
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クリームタワーに挑むなら
6月にはとうとう関西出店を果たす、ハワイの人気店Eggs'n things。2010年のオープン以来、今でも長い行列が途切れることはない。シンプルな『バターミルク』も捨てがたいが、せっかく並んだご褒美は『ストロベリーホイップクリームとマカダミアナッツ』で決まり。ホイップクリームのタワーで苦労をねぎらいたい。
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ボリューム重視派におすすめ
Eggsn'things同様、ハワイ発の人気店Cafe Kaila。ヒートアップするパンケーキ需要に応えるべく、押上から激戦区の表参道へ2012年12月に移転。ここへきたらやはり、パンケーキ3枚にイチゴ、バナナ、ブルーベリー、リンゴのカラメリゼ、全てのトッピングを載せた『オリジナルパンケーキ』(2,000円)を頼みたい。
『Cafe Kaila 』の詳しい情報はこちら
さわやかで上品なパンケーキ
ルミネ新宿店内のSarabeth'sは、エッグベネディクトが取り上げられることも多々だが、もうひとつの人気メニューである『レモンリコッタパンケーキ』(1,400円)は上品な甘さとレモンの爽やかな香りが特徴。ボリュームたっぷりのハワイ系パンケーキと対極を成す、上品なパンケーキと言えるだろう。
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サワークリーム入りのふんわりパンケーキ
ニューヨーク、トライベッカの人気店Bubby'sは、現在日本で3店展開中。大ぶりなパンケーキはUSサイズといったところだが、ほんのり塩気を感じる生地とメープルシロップの甘い組み合わせがたまらない。
『Bubby's ニューヨーク アークヒルズ』の詳しい情報はこちら
砂糖とレモンで食べる、英国トラディショナル
イギリス、コッツウォルズ発のオーガニックカフェ&デリのdaylesford。青山店で楽しめる『ブリティッシュパンケーキ』(600円)は、クレープのように薄く焼き上げた生地を上白糖とレモンだけで食すタイプ。こってりしたハワイやアメリカのパンケーキとは一線を画す、シンプルな組み合わせは妙にクセになる。
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鉄鍋仕立てのスフレパンケーキ
大阪発、発酵バターを使ったパンケーキで一躍人気店となったButterは、パンケーキ専門店だけにメニューが豊富だが、中でもおすすめは鋳鉄のフライパンで熱々のまま運ばれる『竃出しスフレパンケーキ』(980円)。ふかふかの生地に冷たいアイスを載せ、あつあつとひやひやの落差を楽しもう。
『Butter』の詳しい情報はこちら
シンプルなパンケーキ愛に目覚める
青山の人気店ア・ピース・オブ・ケイクによる、パンケーキ専門店APOC。ホイップクリームとレモン、ベーコンの2つの味が楽しめるセット(1,350円)がおすすめだが、ここを訪れたらオリジナルの配合でブレンドしているパンケーキミックスをお土産に買い求めたい。特にコーンミールとホールグレインは食事系パンケーキづくりに最適。
『APOC』の詳しい情報はこちら
メニューの多さにわくわくするなら
三軒茶屋にあるパンケーキ専門店VoiVoiは、平日でも近隣やわざわざ遠方から訪れる客が列をなすこともある人気店。スイーツ系、食事系ともに豊富なメニューに目移りするが、なかでも『四種類のチーズフォンデュパンケーキ』(1,050円)はリッチなチーズをたっぷりまとったパンケーキとシャキシャキした野菜を交互に食べるという、オリジナリティあふれる一品。
『パンケーキママカフェ VoiVoi 』の詳しい情報はこちら
しっかり焼き色の香ばしいパンケーキ
逗子の人気店SUNDAY JAMは日曜だけの営業だが、原宿店は平日もオープン。香ばしい焼き色をつけたパンケーキは薄くてもっちりしたタイプ。マカデミアナッツを散りばめて焼いた『ホノルルパンケーキ』(1,300円)などのスイーツ系、ハム入りの生地にこんがり香ばしいチーズを合わせた『チーズ&ハムペッパー』(1,200円)などの食事系ともに充実。
『SUNDAY JAM 原宿店 』の詳しい情報はこちら
軽やかで上品なパンケーキの代表格
京都に本店を構えるCafe&Pantry 松之助の東京店でも、あの極上のふわふわパンケーキが楽しめる。表面はしっとりなめらか、中はふんわりやわらかという非常に繊細なパンケーキは、添えられたシロップにそっと浸して味わいたい。ふわふわ派には、写真の『リコッタチーズパンケーキ』(1,050円)がおすすめ。
『MATSUNOSUKE N.Y.』の詳しい情報はこちら
米粉入りのもちもちパンケーキ
美しいキツネ色に焼き上がったパンケーキは、外はサクッと、中はもちもちした食感が特徴で、どこか蓮根餅を思わせるようなテクスチャー。小麦粉に米粉をブレンドしているからこその食感だ。生地と生地の間にクリームとイチゴを挟んだ『ストロベリーデコレ』(945円)はボリュームたっぷり。
『Clover's』の詳しい情報はこちら
もちもち食感の豆乳パンケーキ
牛乳ではなく豆乳を使ったパンケーキで知られる、武蔵小山のはちみつ。もっちり、むちむちした食感のパンケーキはあっさり風味で食べやすい。写真にある『はちみつバター』(750円)の他、和風甘味派に人気の『小倉あんクリーム』もおすすめだ。
『はちみつ』の詳しい情報はこちら
東京で一番のふわふわ感を味わうなら
ホテルニューオータニ内のSATSUKIは数々の美味なるスイーツで知られるが、中でも絶対に外せないのが『特製パンケーキ』(1,800円)だろう。口に運んだ瞬間にほろりとほどけるような、繊細な食感はニューオータニならではのクオリティ。透明度と風味が異なる3種のメープルシロップとともに楽しめるのも嬉しい。
『SATSUKI』の詳しい情報はこちら
リンゴ×シロップ×バターの妙
ORIGAMIといえば、『ジャーマンアップルパンケーキ』(1,155円)だ。薄いクレープ状の生地にシャリッとした食感のリンゴを載せて焼いたこのパンケーキは、ザ・キャピトル東急ホテルのシグネチャーとも言える一品。外側のサクサクして香ばしい部分を切り崩しながら食べるのが楽しいパンケーキだ。
『ORIGAMI 』の詳しい情報はこちら
シンプルに美味しいパンケーキをテラスで
ごくごくシンプルな『クラシックバターミルクパンケーキ』(1,200円)だが、焼き加減も風味も生地のテクスチャーも抜群。晴れた日のテラスで朝7時からこの美味しいパンケーキを食べるほうが、原宿界隈の人気店に並ぶよりもどれだけ理に適っていることか。もちろん週末ともなればたっぷり待たされてしまうのではあるが。
『IVY PLACE』の詳しい情報はこちら
表参道のベストパンケーキ
サンドイッチの名店としてかつて一世を風靡していたbamboo。現在はテラスのある静かなレストランとして愛されているが、ここの『いちごのパンケーキ フォンダン仕立て』(1,300円)は絶品。ふっくらとスポンジのような焼き上がりのパンケーキはフランボワーズソースを中央に仕込んでおり、濃厚なチョコレートのアイスクリームと合わせて頬張れば、温度の落差だけでなく、甘さと酸味、苦みのバランスも楽しめる。大人向けパンケーキ。
『bamboo』の詳しい情報はこちら
デパ地下の隠れた名品
西銀座デパート地下に入る古めかしい喫茶店ブリッヂ。この店の『スノーホワイトパンケーキ』(1,000円)は、オリジナリティ溢れる一品。イチゴジャムを挟んだパンケーキに、生クリーム、ヨーグルト、クリームチーズを合わせた特製クリームがたっぷりとかかっており、まるでチーズケーキを食べているかのように錯覚してしまう、ユニークなパンケーキだ。
『ブリッヂ 』の詳しい情報はこちら
シャンパンと合わせたい
鉄板で焼き上げるスフレ状のパンケーキが非常に美味。とくに『チーズスフレパンケーキ』(1,260円)は、エアリーな生地の軽やかな食感、カリッと焼いたチーズのクルスティヤン、チーズとともに添えられた海塩、それぞれの食感が小気味よいだけでなく、そこにトリュフの香りのハチミツが合わさって、シャンパンと合う極上のパンケーキとなっている。
『BISTRO CAFE LADIES & GENTLEMEN 』の詳しい情報はこちら
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