2012年02月03日 (金) 掲載
東京は素晴らしい都市だが、カフェに限れば残念な場所。これが日本在住、もしくは旅行者の外国人の間では“頻繁に聞かれる不満”であった。彼らは、シアトルで最も有名なコーヒーチェーンのコーヒーなど飲む気にはなれないのだが、辛うじてコーヒーと呼べる一杯を手にするためにスターバックスを探さざるを得ない状況にあった。だが、カフェ・ド・ランブルの創業が1948年であることからもわかるように、おいしいコーヒーを出すカフェがないのではなく、知らないということが大きな問題であったことは確かだ。しかし、いい店は簡単に見つかるわけではない。しかもエスプレッソに特化する店の数が少ないのも事実である。
だが、そんな時代は終わった。ここ数年で、おいしいコーヒーを提供することに精をだしているカフェは急増した。その多くはコーヒー豆を自家焙煎し、大きなエスプレッソマシーンも巧みに操っている。しかも、僅かな例外を除けば、どのカフェもレベルが高いものを提供している。タイムアウト東京のエディターは数週間をかけ、カフェインの過剰摂取気味になりながら、東京のベストカフェを捜し求めた。高いレベルのコーヒーを出すカフェの多さに驚いたというのが、率直な感想だ。もし、あなたのお気に入りが我々のリストからもれていればツイッターで知らせて欲しい。いずれにせよ、これからは真剣にその一杯を飲まなければならない。
エスプレッソ フェリーチェ ロースター
どこでもこの値段でエスプレッソを出してほしい。東京のベストカフェは、必ずしも便利な場所にあるわけではない。辺ぴな場所であっても、フェリーチェ ロースターの一級品のラテと200円で楽しめるエスプレッソはわざわざ出向く価値がある。
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BEAR POND ESPRESSO(ベアポンド エスプレッソ)
店主導のコーヒー。小うるさいルールやたまのけんか腰な店員の態度が気にならなければ、東京で最もおいしいエスプレッソを提供する店はここだろう。まったりとしたその液体は信じがたいほどの濃厚さだ。
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カフェ フレスコ
外観にがっかりさせられるかもしれない。感じがいいといえないこのカフェは、阿佐ヶ谷にオープンして早8年。開店以来、店主は日々コーヒーにのめりこんでいった。そのため、ここのエスプレッソはかなりの腕前だ。
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LoSPAZIO(ロ・スパッツィオ)
イタリアの地元バルが東京にそのままワープしてきたような店。その古ぼけた内装や、カジュアルなフードメニュー、そしてしっかりとおいしいコーヒーの数々。まさに本場さながらの演出である。
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AMAMERIA ESPRESSO(アマメリア エスプレッソ)
わざわざ武蔵小山に寄り道するに値する店。いつ行ってもおいしいエスプレッソを提供し、自分で入れるコーヒーを楽しみたい人のために、豆やグッズも販売している。香りに酔いしれて欲しい。
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Coffee amp.(コーヒー アンプ)
小さいが清潔感ある店。高円寺に、長い間まともなカフェが一軒もなかったことは信じがたい事実だ。コーヒー アンプはそんな高円寺の欠陥に堂々たる態度で挑む。
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NOZY COFFEE
若い鬼才。カウンターの奥にいるのは大学を出たばかりの若者。だがそんな彼らが、東京で最もおいしいエスプレッソとラテを入れてくれる。
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エノテカバール プリモディーネ
カフェインチャージのためのスタンド。プロントの店舗のように見えるが、だまされてはいけない本格派。エスプレッソとカプチーノはバーカウンターで飲めば安くなる。1日18時間、営業しているのもありがたい。
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猿田彦珈琲
カフェイン チャージ ステーション。恵比寿で最も新しいコーヒースポットで、満足のいくラテとドリップコーヒーにありつける。だらだらと通勤している人たちを惑わすにはもってこいの場所に位置している。
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Paul Bassett SHINJUKU(ポール バセット 新宿)
小さなスターバックスのようだがコーヒーはうまい。オーストラリアのコーヒー帝王のポール・バセットでも、日本でのビジネス展開は思うように行かなかった。ただ、新宿に残った彼の店のエスプレッソとラテは文句なしにおいしい。
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STREAMER COFFEE COMPANY Shibuya
ここのラテアートは一級品。無料のWi-Fiや合い席のテーブルもいいが、澤田洋史とそのスタッフによる究極のラテアートが客を魅了してやまない。期待通りの店舗。
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OMOTESANDO KOFFEE(表参道コーヒー)
東京でもっとも変わっているポップアップストア。これほど変わったカフェは珍しいだろう。築60年の和風古民家内にあるキューブ型のフレーム内で、エスプレッソを注文することができる。
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Little Nap COFFEE STAND
公園でのひと時に、コーヒーは必需品だ。2011年2月に代々木公園の目の前にオープン。けして広くはないがこの感じのいい店のラテは紙コップで出される。
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皇琲亭
夥しいメニューの数々、そして内装にすっかり惑わされる。イギリスのパブと英国喫茶室を足して2で割ったような内装に惑わされないように。だが小さなガイドブックのようにぶ厚いメニューの迷宮には挑んでほしい。
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ウエスタン北山珈琲店
コーヒーに“奇抜さ”を加えた店。店構えからは、客を全く受け入れないかのような印象を受けるが、一歩店内に入ることがでれば、最高のコーヒーに出会うことができる。
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tocoro cafe
まさしくコーヒーと茶道の融合。必要最低限の整頓された内装は、コーヒーと茶道のありえない融合を実現している。高級旅館で得られるような注意深いサービスが全体をまとめている。
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COFFEA EXLIBRIS(コフィア エクスリブリス)
下北沢にあるもうひとつのカフェ。あちらの店とは違うよとメニューが語りかけてくるが、それは確かに事実である。下北沢にあるこの店は、単一種の豆で入れたれたコーヒーを数多くそろえている。
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自家焙煎珈琲ハーモニー
アンティークなろ過装置付のコーヒー沸かし機の他に何もない内装のこのお店。店名の示すように調和のとれたお店である。緻密に計算されて入れられたコーヒーと最低限の座席が用意されている。
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珈琲工房HORIGUCHI 千歳船橋駅前店
完璧な隠れ家。堀口俊英は、日本のコーヒー業界においてあがめられているが、彼の店は彼の手がけた豆よりも素晴らしいかもしれない。好きな本と数時間の空き時間があればこの店は天国である。
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Cafe Obscura
アートシアター映画を見に行く人たちのためのコーヒー。三軒茶屋にあるこのカフェに行くには、文化的センスを磨いておかなければならない。ここではサイフォンでいれられたコーヒーとともに、選び抜かれた美術やデザインの本を楽しむことが出来る。
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cafe facon
コーヒーと一緒にサンドイッチはどうだろうか。フランス風な装飾は邪魔に感じるが、ここのブレンドと単一豆のコーヒーは「トレビアン」だ。サンドイッチや大きくカットされたケーキと一緒に味わうとさらにおいしい。
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Mocha Coffee
同店を選ぶのは、ハードコアな選択といえる。店主のフセイン・アハマドは本国のイエメンより豆を輸入。同店
のコーヒーはここにしかないオリジナルだ。しっかりとした、そして一気に花の開く香りを楽しんで欲しい。
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猿楽珈琲
東京で最も好まれているカフェのようだ。その有名さのあまり、おとりようの店が登場するほどだ。ただ、猿楽珈琲はその知名度に負けないコーヒーを出す。上等なワインのようにコーヒーを味わうのが好きであれば、同店のコーヒーは文句なしの一品である。
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カフェ・ド・ランブル
ビンテージな店にビンテージな豆。騒がしい店の外には「コーヒーのみ」という看板が掲げられている。このお店は1948年以来銀座のコーヒー好きを魅了し続けてきた。気取らないがビンテージな豆はたくさんそろっている。
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ギルドコーヒー
この店もまたカフェインチャージステーション。4人しか座れないこのお店がテイクアウト客を狙っているのは確かだが、テイクアウトでこのおいしいコーヒーを格安で味わえるのは“泥棒”に近い。
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コメント (1) コメントする
美味しそうなコーヒーですね^^
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