2011年08月23日 (火) 掲載
パート1はこちら きゃりーぱみゅぱみゅ:ロングインタビュー
『PONPONPON』は、きゃりー語でどういう意味なんですか?
ポンポンウェイウェイ~って歌っているんですが、ウェイウェイはブログのタイトルにもなっています。中田さんなりに、きゃりーらしさを歌詞に入れてくれたのが「ポンポン」という表現だったのではないかと思っています。中田さんからメルヘンな質問をされて、ご飯を一緒に食べていたときに、「きゃりーは、ご飯とストロベリーのどっちが好き?」と聞かれて。この人何言ってるんだろう1?って思ったんですが、チェリーが好きですって答えたら、ある日『チェリーボンボン』って曲が出来上がっていたりとか。結構、話している中で、食事中にアイデアが湧いてくるって言っていました。
中田さんのレコーディング方法って、デモテープとか一切渡されずに、その日にスタジオにいきなり入って、そこで歌詞をもらうんです。歌詞を自分なりに読んで「どんな曲なのかな?」って思ったところで実際に曲を流してもらう。1時間ぐらいで歌詞を覚えてから、そこで歌うんです。『ジェリー』の時も、スタジオに行ったらいきなり「じゃあこれ歌って」みたいに言われて、「こんな名曲いきなり歌えないよ!?」って。はじめてのミニアルバムじゃカバーできないって思ったのですが、すごい名曲だし素敵なアレンジだから、イメージ壊さないようにってしっかり歌ってみました。自分で歌ってみて、子どもっぽいなあって思ったのは、“本家”の越島さんが歌っている『カプセル』が、もっと大人っぽかったからですね。
音楽でもきゃりーぱみゅぱみゅとしての個性が出せていると思いますか?
歌手になるのならボイストレーニングとか通った方がいいですよね、って最初は思っていました。カラオケとかは好きなんですが、音程とか自信がなかったので。そうしたら、「いや、きゃりーのありのままで歌ってくれればいいから」って言われて。最初は声量を上げて歌おうと気合いを入れていたら止められたり。もっと、カラオケみたいに歌ってくれない?って言われて。全然普通で良いからって。その言葉で、私もホッとして、気持ちを入れずに、淡々と歌えるようになりました。
イギリス人では誰が好きですか?
『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる、ドラコ・マルフォイっていう金髪オールバックで、トム・フェルトンという役者が演じているキャラクターが、地球上で一番好きなんです。子役時代が本当に大好きですね。すごく。
先週、米原さんにインタビューを行ったんですが、彼との出会いは?
米ちゃんは、原宿スタイルコネクションという写真集があって、それで知り合いました。1年ぐらい前です。米ちゃんは、とてもテンションの高い愉快なオジサンで、写真がすごく上手い。身体だけとか足だけとか、顔だけとか、それがすごくカワイイし。あえてチェキというところもすごく好きだし。
きゃりーさんは次世代のもの、みんなを引っ張っているカルチャーだと思いますが、どうしてですか?
特に考えてはいないですが、私が可愛いと思ったもの、好きだと思ったものをみんなに伝えているだけなんです。今回のアルバムにしても、自分がやりたいと思ったものをやらせてもらっているだけです。
つまり、素直な自分のハートを伝えることが?
そうですね。私って、変わったポージングが好きなんですけど、変な格好をやっても雑誌ではあんまり使われないことも多くて。でも今回のブックレットは、自分のやりたいポースとか、やりたいことを本当にやっているので。これとかも、白目向いて倒れているんです。やりたくてやっているんです。初回は限定でブックレットがついているので、ぜひ!撮影も本当に楽しかったし、可愛い服も沢山載っているので、ぜひこのブックレットを手に取ってみてください。
ファッションの世界には何歳ぐらいから?
今は、18歳なのですが、16歳ぐらいのときからお洒落に興味が目覚めて。中学校までは普通の格好だったんです。陸上部だったので。日に焼けていて色も黒かったです。高校に入ってから、ギャルっぽい友達と仲良くなって、一時期は本気でギャルファッションをしていたのですが、途中からちょっと違うなぁと感じたりしてました。で、原宿の旧GAP前のローソン通りにスナップが多いことは有名で、そこで声をかけてもらってモデルになった感じですね。
写真を撮ってもらうため、ストリートとか、そういった場所にずっといる人もいると聞きますが?
私は渋谷から家に帰る途中、知らずにその前を通って、スカウトされた感じですね。
ブックレットの洋服のスタイリングはどのように?
厚底にしてくださいとか、自分の希望を伝えて、その中で選ばれた沢山あるものの中から、自分で選びました。
ファッションの突き抜けた感じで言えば、ある意味レディ・ガガと共通しているかも、ですね。
レディ・ガガが緑の脇毛を着けていたんですけど、あれはとても可愛かったですね。
“カワイイ”というエッセンスが、凶暴化したり、色々と形を変えてまた“カワイイ”に戻ってきたというか。色々な“カワイイ”がここにある気がします。
カワイイかどうかといったら分からないですけど、私はカワイイと思ってこの作品の中で演じていますが、見る人によっては怖いと思う人もいると思います。私は好きですけどね。一時期ツイッターの画像をこれにしていたんですが、中学生なんて本当に怖がっていて(笑)。
自分が何気なくツイッターでつぶやいたことが世界中に伝わっていると思いますが、自分の言葉の責任については?
「これつぶやいて良いのかな…」って思っているよりも、普通に思っていることを発信しています。
海外の人々に、届けたい言葉は?
世界でも注目されている中田ヤスタカさんの音楽の素晴らしさと、こういったブックレットの中身とか、原宿ガールのファッション性とか。海外の人には分からないかもしれませんが、歌詞が凄くカワイイんです。歌詞を知ってもらいたいですね。リズムだけでなく、歌詞もすごく可愛い。
好きなお店はどこですか?
『6%DOKIDOKI』が好きです。今回もセットを担当してくださった増田セバスチャンさんのお店です。ブランドだったら『キャンディ・ストリッパー』とか。食べるところだったら、『原宿餃子楼』が好きですね。外人さんも多いですよ。日本のパンフレットに「原宿だとここに行けば間違いない!」って書かれているらしく、いつも外国の方が行列を作っていますよ。
スイーツなどで好きな店はありますか?
マシュマロとかプリンとかすごく好きです。コージーコーナーの100円のシュークリームとかは好きでよく食べにいきます。でも、本当に一番好きなものは、梅干しともやしなんですけどね。スイーツではないですが(笑)。
最近、有名になってきましたが、原宿でも声をかけられますか?
よくかけられますね。普通に歩いていると、サラリーマンさんなどからも「すごいファンなんです」とか声をかけてもらえます。子ども連れのお母さんとかにも声をかけられるのですごく嬉しいです。いつも急いでいるのでちゃんとご挨拶できませんが、いつも走っていますが。
10年後は何をやっていると思いますか?
結婚していると思います。26歳で結婚するつもりなので。自分で決めています。今は一生懸命お仕事はしたくって、ちょっと落ち着いた頃には結婚して、28歳ぐらいには子供を産みたいんです。30歳ぐらいではちゃんと子育てをしながらも、アーティストやモデル業もやっていきたいと思っています。幸せになりたいんです。今も幸せですけど、家庭が欲しいですね。
『もしもし原宿』 はワーナーミュージックジャパンから発売中
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