2012年10月29日 (月) 掲載
国内品にはない独特のデザインが魅力の輸入雑貨。また、その見た目以上に、国の特色、そして時代背景までもが、雑貨のひとつひとつには込められている。東京の片隅には、異国の地に魅せられたオーナー自らが買い付けを行う、個性が溢れるショップが存在する。その中から、今回は選りすぐりのヨーロッパの輸入雑貨店を紹介。大型バラエティショップでは味わえない、外国を散策するかのような気分を、雑貨店巡りで感じてみてほしい。
ビルに一室にある小さな店内スペースには、主にフランスで買い付けた、アンティークのキッチンウェア、インテリア雑貨、ファブリック、ポストカードや手芸アイテムが並ぶ。時間も国も介在しないかのような、独特な空気の流れる空間がそこにはある。店内ではハンドメイド教室では、アンティークの素材を使って作るカルトナージュ(小箱)やドールハウスの作り方を教えてくれる。
気鋭デザイナーによるアクセサリーや陶器、生活小物、かわいらしいパッケージの菓子からアート本まで、オランダの魅力がぎっしりつまったショップ。店内でも特に目を惹くのがオランダの老舗自転車メーカー『ガゼル(Gazelle)』の自転車は、どっしりとした車体と、オランダ王室御用達という伝統的なクラシカルなデザインが特徴的。価格は安くはないが、その存在感に見せられ購入する人は多いという。
銀座のオフィス街にひっそりと店を構える同店は、性能、デザインの良さで知られるドイツ製の文房具を中心に取り扱う。中でもペンにおいては、色ベン、ボールペン、鉛筆など、色や書き心地など、思わずすべて試し書きしたくなるほど、豊富な品揃えに心躍る。文房具のほか、メッセージカードや生活用品なども販売。 ※閉店
ドイツやイギリスから集められたボタンやレース、リボンなどの手芸用品、ぬいぐるみや布物などを中心に商品を取り扱う。1920〜70年代に作られた古いものが多く、まるで女の子の宝箱の中を覗いているような、ガーリーでレトロなアイテムが店内いっぱいに並んでいる。ムード溢れる作り込まれた内装が、ますます買い物心をくすぐる。
代々木八幡駅近く、地蔵通り商店街にある東欧直輸入アイテムの専門店。ハンガリー、ブルガリア、ルーマニアといった東欧諸国の民族衣装、人形、テーブルウェア、アクセサリー、チロリアンテープなどを取り扱う。東欧フォークロアアイテムの特徴である、ガーリーな花柄と精巧な手刺繍が施されたアイテムは、現代的なアイテムとミックスして、さりげなく取り入れるのがおすすめ。
大の東欧好きのオーナーが現地自ら買い付けた、ほどよいアンティーク感を持つ品々が並ぶ。特に刺繍ものに注力しており、ナプキンなどの小さなものから、タペストリーやラグとしても使用できそうな大判布までさまざまに取り揃える。閑静な住宅街に場所を構えていることもあり、その静けさとレトロな店の雰囲気に、まるで東欧にある雑貨店に訪れたかのような不思議な感覚を覚える。
刺繍や織物、木工など、丁寧な手仕事による工芸品で知られるラトビア。同店に置かれる商品も、ほとんどがハンドメイドのアイテムだ。一部食品の取り扱いもあり、輸入食材店でもなかなか目にすることのできない、貴重なラトビアの味を試すことができる。おすすめは、スナジグミという金柑に似た味の植物を使ったフルーツゼリー『マーマレード』。月2回現地から空輸される人気のライ麦パンは、見つけたら即購入がベスト。
吉祥寺中道通りにあるイタリアの輸入雑貨店は、シーリングスタンプ、羽ペン、羊皮紙など、ヨーロッパで古くから使われる文房具を中心に商品を展開。シックで味のあるアイテムは、ギフトとしても喜ばれるだろう。中でも種類さまざまに品揃えるシーリングスタンプは、オリジナルデザインをオーダーすることも可能だ。
トルコの伝統的な織物のキリクや、ガラス製のランプシェード、レース編みのモチーフである"オヤ"があしらわれたストールやネックレスなどアジアとヨーロッパの要素がミックスされた個性的なアイテムが並ぶ。トルコの女性陶器デザイナー、ニメット ヴァルルが手掛ける繊細で立体的なペインティングが施された陶器も人気だ。
フィンランドの洋服や雑貨が揃うセカンドハンドショップ。アンティークや、北欧らしいデザインが光るハンドメイドの品々が並ぶ。『マリメッコ』など、フィンランドのデザイナーズブランドのアイテムや、お馴染みムーミンのフィギュアなども顔を揃え、店内は素朴でどこか温かみのある空気が流れている。
目白の閑静な住宅街、一軒家で開かれるロシア雑貨専門店。豊富な品揃えを誇るマトリヨシカは、¥1,000程度の手頃なものから、数万円する作家作品までさまざま。中にはプーチン大統領や、ロシアのアニメ『チェブラーシカ』など有名人をモチーフにしたユニークなものも。刺繍や陶器など、伝統的なロシアの手法を用いた工芸品も見逃せない。
扱う商品は生活用品全般。古いホーロー製の店の看板や鍋、お馴染み『ウォーカー(Walkers)』のビスケットもあれば、『トリッカーズ(Tricker's)』のブーツまでが一堂に並ぶ。売れ筋は、常時200着ほどを揃える『バブアー(Barbour)』のジャケット。男性オーナーの目線でセレクトされた商品ひとつひとつへのこだわり、そして古い物を愛するイギリスの精神に溢れた店だ。
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