Pizzeria La Rossa

かつて神楽坂のヒデ マルゲリータで腕をふるっていた丸山英之がオープンしたピッツェリア（前店の名前はすでに変わっている）。イタリアで終業を積んだ後、都内のレストランを渡り歩いた丸山は、東京のピッツァ職人の中でも一番旅行経験がある職人だろう。ラ ロッサは、武蔵小山の昔ながらの商店街の中にあり、店内は落ち着いた雰囲気で、壁には丸山が旅行中に撮った写真が並んでいる。ピッツァは『マリナーラ』が950円と手頃な値段だが、生地には最高級品のサン・フェリーチェの小麦粉が使われていることもあり、さらに値ごろ感がある。丸山のハーブ使いは見事で、モッツァレッラと少量のパルミジャーノ、新鮮なバジル、コリアンダー、ローズマリー、タイムが載った『ザ・アロマ』は絶品。『マルゲリータ』はやや柔らかすぎて生地が重いためベストとは言いがたいが、ザ・アロマはぜひ味わってほしい一品だ。

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