東京、冷やし中華10

築地、神保町、銀座など、冷たい麺で夏を乗り切る

東京、冷やし中華10選

中華料理店の店頭で目にする「冷やし中華はじめました」という文句がお笑い芸人のネタになるほど、冷やし中華というメニューは、日本人には馴染み深いものだ。ところが、いざ美味しい冷やし中華を食べようと思うと、夏季限定メニューのためか情報も少なく、どこで食べればよいのか迷ってしまうもの。ここでは、冷やし中華の元祖から、変わり種まで、蒸し暑い東京の夏に食べたい10皿を紹介する。家で気軽に食べる冷やし中華も良いが、具材や麺の締め方など、専門店ならではのクオリティをぜひ体験してほしい。
※2015年7月8日情報アップデート


三鷹:中華そば みたか


三鷹にある人気ラーメン店、中華そば みたかの『冷やし中華』(550円)は、具材がメンマ、きゅうり、ハムが1枚のみと、とにかくシンプルなのだが、一度食べると何度でも通いたくなってしまう。魅力はなんといっても麺。ラーメンにも使用される角ばった中太麺は、コシがありながら、歯切れがよく、蕎麦を思わせる独特の食感。そこに濃いめの醤油ダレがよく絡むのだ。昼間からビール片手に冷やし中華を啜る、というのもここでなら許されるだろう。
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駒沢大学:中華そば ふくもり


煮干し系のラーメンが好きならば、中華そばふくもりの『辛煮干冷やし中華』(880円)をぜひ。ラーメン同様に煮干しの風味ががつんと効いたスープは、酢も加わりさっぱり。太めのがっしりとした食感の自家製麺と、たっぷりの具材の上には、辛味ネギ油が乗っており、途中で混ぜ合わせれば一気に味が変化する。冷えた胃をいたわる温かいスープが添えられるのもポイントが高い。
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南新宿:麺恋処 いそじ


自家製麺が人気の麺恋処 いそじでは、一風変わった『冷やし中華』(940円)が食べられる。通常メニューにも使用される魚介豚骨スープをベースにした、ごまが香る濃厚なタレに加え、麺の上にはシャーベット状の魚介豚骨スープも乗り冷たさが持続する。中太の自家製麺は、もっちりした食感ながらするすると入る。トッピングにもオクラ、大葉、トマト、ヤングコーンなど、夏らしい野菜が並ぶ。食べ終わったあとにはスープ割りがあるのもつけ麺屋ならでは。
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西麻布:開化亭


アンティークが置かれ、ビートルズが流れる多国籍な雰囲気の中華料理店、開化亭。ここの『冷やし中華』(1,000円)は、チャーシュー、ハム、鶏、きゅうり、蟹、メンマ、クラゲ、紅しょうがに大葉、刻み海苔と、庶民派と高級路線をミックスさせたようなバラエティ豊かなたっぷりの具材が楽しい。ごまダレはさっぱりとしていて、食欲がないときでも食べやすいだろう。夜遅くまで営業しているのもありがたい。
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虎ノ門:桃花林


贅沢にいきたいときは、ホテルオークラの桃花林へ。『五目冷やしそば』(2,160円+サービス料10%)のタレは、ごまと醤油の2種類が用意されており、醤油のほどよい酸味にごま油の香りが食欲をそそる。麺と具材は別皿で供されるのだが、チャーシュー、鶏肉、海老、椎茸、クラゲ、キュウリは、どれもカットから味付けに至るまで抜かりがなく、しっかりと冷やされた細麺と調和する。単品のほか、飲茶や杏仁豆腐とのセットメニュー(3,100円+サービス料10%)も人気だ。
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有楽町:慶楽


ランチタイムはビジネスマンを中心に賑わう有楽町の人気中華料理店、慶楽では、ごまダレ仕立ての冷やし中華『芝麻冷麺(ごまだれれいめん)』(1,230円)が食べられる。ごまのまろやかさを残しながらも酸味を効かせたタレは、きりっとした味わいで、しっかりと締められコシのある極細麺がよく絡む。具材は、海老や蟹も乗り豪華だが、なかでも、八角の香るチャーシューが程良いアクセントを添えている。
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築地:やじ満


築地場内の中華料理店、やじ満の『冷やし中華』(850円)は、60年以上変わらない秘伝のタレを使用した人気メニュー。まろやかな酸味でかなり甘めのタレが、たっぷり乗った刻み海苔とマッチし、柔らかいチャーシューや、薄く仕上げた美しい錦糸卵など、確かな仕事ぶりが光る。昔ながらの王道タイプながら、市場関係者にファンが多いのも頷ける。もし、ほかにも食べる余裕があるのならば、柔らかくジューシーな『手作りジャンボ焼売』(2個300円)もあわせて注文したい。
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新富町:築地やよい軒


新富町駅近くにある昔ながらの中華料理店、築地やよい軒では、豚肉と辛子高菜の炒め物を乗せた『やよい麺』や、濃厚なごまの『担々麺』など、店の人気メニューと同様に食べ応えのある太縮れ麺を使用した冷やし中華を提供。タレは、担々麺が人気な店だけあり、ごまベース。担々麺のスープとは異なり、さらりとしたあっさりタイプで、しっかりと締められたコシのある麺の存在感が際立っている。写真『冷麺』(1,030円)
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神保町:揚子江菜館


神保町の老舗中華料理店、揚子江菜館は冷やし中華発祥の店として知られている。1年中食べられる『五色涼拌麺(ごもくひやしそば)』(1,510円)は、高く盛られた麺の周りを具材で飾り富士山を表現したビジュアルがインパクト大。チャーシュー、きゅうり、タケノコ、糸寒天はそれぞれ山の春夏秋冬を表し、錦糸卵は山頂に積もる雪をイメージしている。そのほかにも、海老、椎茸、うずらの卵、鶏団子が乗り食べ応え十分。タレは甘めなので、好みで卓上の酢やからしを加えて味わおう。
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湯島:らーめん天神下大喜


らーめん天神下大喜では、独自の配合でブレンドした小麦粉で作る店自慢の麺を使用した『冷やし中華』(950円)を数量限定で提供。タレは醤油ベースだが、通常の冷やし中華と異なり、出汁を効かせたさっぱりした仕上がりだ。もちもちとした食感で、出汁とともに食べるとうどんのような印象も受ける。トッピングに乗った鶏や出汁巻き玉子も美味。
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テキスト タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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