東京、焼肉名店 10

篠崎、三ノ輪、不動前、赤坂、恵比寿、上質肉を求めて巡る

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東京、焼肉名店 10選

鹿浜『スタミナ苑』

マクロビ、ビーガン、自然食などが全盛の昨今だが、一方で肉食派にとっても東京はまだまだ魅力的だ。近年はユッケ騒動などで逆風にもあった「贅沢な外食の象徴」焼肉店もその一つ。タイムアウト東京では初の焼肉特集として、日夜焼肉店を行脚し、自らも狩猟免許を持ち上質肉を探求する「肉マスター」とともに名店といえる焼肉店10店舗を厳選した。オススメメニュー、焼き方なども記載してあるので、是非家族や友人、恋人を誘って極上の一枚に巡り会ってほしい。


篠崎『焼肉ジャンボ』

オススメメニュー:ロース
一人あたり予算目安:6000円~8000円

江戸川区の住宅街にある、地元のファミリー層から焼肉マニアまで、すべての焼肉好きを満足させる焼肉店。まず最初に食べる肉には『ハツ』を。脂肪分のない純粋な筋繊維なので、クセがなく非常に食べやすい。あっさりとした肉が好きな人には『ロース』がオススメ。さっと火を通すと、柔らかくて甘みのある赤身の美味さに、身も心もとろけそうになる。こってりとした肉が好きな人は、1枚1500円と値が張るが『野原焼き』を頼むとよい。透き通るほどに薄く切られた30センチはあろうかというサーロインを、店員に焼いてもらい、すき焼きのように溶き卵にからめて食べると、甘いタレと相まって極上の肉体験間違いなし。

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鹿浜『スタミナ苑』

オススメメニュー:ミックスホルモン、特選上カルビ
予算目安:6000円~10000円

東京一の名店とも言われる『スタミナ苑』は、足立区の鹿浜にある。最寄り駅の西新井大使西駅からは徒歩30分、赤羽駅からバスで25分という立地の悪さにも関わらず、連日長蛇の列が出来る。そこまでして食べたい肉がここにはある。ごま油と酢、海苔などで味付けされた『生野菜』は、ついつい食べ過ぎてしまうほどに食欲が進む。『ミックスホルモン』はハツ、センマイ、ギアラ、ホルモン、子袋の盛り合わせ。コショウの効いた塩味で、部位の違いを楽しもう。『上ハラミ(塩)』は外せない。噛み締めるほどにあふれ出る肉汁から、肉食の喜びを感じる。時価(1枚1200円前後)の『特選上カルビ』は、タレ焼肉の頂点。必食の一品だ。

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【移転】三ノ輪『七厘』

オススメメニュー:幻のタン
一人あたり予算目安:8000円~12000円

生粋の焼肉好きからもナンバーワンとの声が上がる焼肉屋『七厘』は、日比谷線の三ノ輪駅にある。予約でのみ注文可能な『幻のタン』は、タン先、タン元、タン下の稀少部位の盛り合わせ。同じタンでも全く違う味と食感を楽しもう(予約しても売り切れてしまうことがあるのでご注意を)。『本日のおまかせコース』は、一頭買いで競り落としたA5ランクの雌牛から選ばれた7種類の赤身に前菜がついて5800円~7500円のコース(仕入れ値により変動)。内容は日によって変わるが「温める程度に火を入れること」を意識して焼くと、旨味抜群でさらりとしたA5ランクの雌牛の脂を最大限に引き出せるため、ぜひオススメしたい。

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不動前『焼肉しみず』

オススメメニュー:おまかせ5種盛り、シビレ
一人あたり予算目安:5000円~7000円

目黒、五反田辺りで焼肉を食べたくなったら、不動前まで足を伸ばすと極上の焼肉屋が待っている。『上ミノ青唐辛子』は、貝のような歯ごたえで青唐辛子がピリっと効き、食欲が進む。『厚切り牛タン』は1本のタンから5枚しかとれない贅沢な一品。じっくりと火を通し、両面きつね色になったら食べ頃だ。表面はサクっ、中はムチっとした食感を楽しんでほしい。『おまかせ5種盛り』は2400円分の稀少部位が2200円で食べられるお得な盛り合わせ。甘めのタレに浸かった赤身は、これぞ焼肉、という気持ちにさせてくれるだろう。また、メニューには載っていないが、『シビレ』もぜひ注文してみて欲しい、肉の大きさはこの店でしか体験できない。

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下北沢『肉人』

オススメメニュー:コリコリミックス、ミックスホルモン
一人あたり予算目安:3000円~4000円

下北沢の隠れた小道に、店名のインパクトとコストパフォーマンスが抜群のホルモン屋がある。広くはない店内だが清潔感があり、カウンター席も用意されている。『コリコリミックス』はミミ、くつべら(ノド軟骨)、ハツモト(大動脈)、コブクロ(子宮)の盛り合わせ。その名の通りコリコリとした触感が楽しい。『ロース』は焼きすぎ厳禁。暖める程度に火を通せば、極上の甘みと柔らかさを堪能できる。オススメのつまみ『もやし』は、濃い味が続いたときの箸休めにちょうど良い。『ミックスホルモン』は店主のお任せで7種類のホルモンが2切れずつ乗って1000円。ホルモンによく合う味噌だれを堪能しよう。

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浅草『本とさや』

オススメメニュー:カルビ
一人あたり予算目安:6000円~8000円

『本とさや』は浅草にある老舗の焼肉屋だ。この店に来たら、とにかく『カルビ』を食べて欲しい。『サービスカルビ』『上カルビ』『特上カルビ』『骨付きカルビ』『特上骨付きカルビ』すべてのカルビを食べ尽くすには4~6名で行くのがオススメ。中でも『特上骨付きカルビ』は、とろけるほどに甘い和牛の脂と、味の深い骨の周りの赤身を両方楽しめる最上級の一品。カルビの合間には、ザクザクとした歯ごたえが楽しい『上ミノ』でアクセントをくわえ、『オイキムチ』でサッパリとするのが良いだろう。デザートの『かき氷』は、メロン、イチゴ、ブルーハワイからお好みで。また、タレに浸かった肉を炭火で焼くと煙が充満するため、臭いがついても大丈夫な服装で行くことをすすめる。

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代々木『まんてん』

オススメメニュー:白センマイ、ぱい
一人あたり予算目安:4000円~5000円

その名の通り、一面ガラス張りでとても開放感のあるホルモン屋。メニューには40種類以上のホルモンがずらりと並ぶ。部位の名前や説明を読んで勘で選ぶのも楽しいが、お通し、サラダ、ホルモン料理数品、焼き物11種、アンチョビおにぎり、デザートまで付いて3,500円の『まんてんコース』がオススメだ。『白センマイ』はセンマイ(牛の第三の胃)を茹で、黒い皮を丁寧にむいた一品。独自の塩だれと、シャキっとした食感がマッチして見事。『ホルモン盛り合わせ』は店員が各部位を丁寧に説明してくれる。各部位ごとに味付けが違う仕込みの丁寧さに目を配ろう。とくに豚のおっぱい『ぱい』はオススメ。バターの味付けと共にミルクの風味が感じ取れる。

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赤坂『おやじのおとうと』

オススメメニュー:センマイ、コリコリ
一人あたり予算目安:7000円~9000円

赤坂のみすじ通りにある『おやじのおとうと』は、青山一丁目の名店『おやじ』からの暖簾分け。雑居ビルの階段を地下に降りると、シックな内装が迎えてくれる。ホルモン類は最初の一回しかオーダー出来ないが、店員に相談しながら注文すれば間違いない。ここでは『センマイ』が圧巻だ。ヒダの部分より身の部分に重きを置き、肉厚の身をかみしめると魚介類の様なうま味を感じる。また豚の大動脈『コリコリ』のザクッと切れるゴムのような食感は他にない体験だろう。『ホルモン』は皮の面を焦げる手前まで焼き、脂は少しだけ焼くこと。極上の甘みに言葉を失うだろう。排気がしっかりしているので、女性の方もご安心を。

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月島『焼肉酒家 傳々』

オススメメニュー:アブシン、究極ハラミ
一人あたり予算目安:7000円~10000円

もんじゃの街、月島にも焼肉屋はある。黒を基調とした店内は、ダウンライトを効果的に使いモダンな雰囲気。『アブシン』は牛の心臓の周りに分厚い脂の層がついた一品。心臓は純粋な筋肉のため脂肪分ゼロで、コクのある筋肉の赤と、まろやかな脂の白、二種類の味を一度に楽しめる。傳々ではシマチョウを『ホルモン』と呼ぶ。新鮮なシマチョウはくっきりとしたヒダが立ち、それほど火を通さなくてもかみ切れる。身も脂も甘い本当のホルモンを楽しもう。『究極ハラミ』は丁寧にカットされた繊維からあふれる雑味のない肉汁から、長い余韻を味わえる。〆には『野菜スープ』がオススメ、うま味の強い野菜のエキスで栄養バランスもしっかりととれる。

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恵比寿『虎の穴』

オススメメニュー:ハラミ(ダメ人間セットで)
一人あたり予算目安:10000円〜12000円

恵比寿と広尾の間にある焼肉屋『虎の穴』を訪れる時は、翌日に予定のない日を選ぼう。ニンニクの使用量は東京一と言っても過言ではない。唐辛子の使用量も随一。『キムチ(白菜)』はオキアミで発酵させた本格派。非常に辛いので注意が必要だ。『コメカミ』は串に刺された状態で運ばれてくる。7分ほどかけてじっくりと焼き、塩とおろしニンニクを乗せて食べる。弾力の強いコメカミを噛みしめてあふれ出る肉汁との相性が抜群。『ハラミ(特塩)』は『ダメ人間セット』でいただく。肉厚のハラミをしっかりと焼き、ご飯の上に乗せ、特製のタレをたっぷりとかけ、本能のままに食べる。ダメ人間になっても良い、もっと食べたいと思える体験となるだろう。

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テキスト 肉マスター 黒木幸一
撮影 肉マスター 黒木幸一
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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